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バイ&ホールドにこだわらず柔軟に投資戦略を変更しよう

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おはようございます。

個人投資家の中には、一度買ったら永久保有するバイ&ホールドを基本方針とされている方も多いです。

もちろん、VTなどの適切な商品を選べば、少々購入する時期を誤ったとしても長期のスパンでは報われる可能性が高いです。

一方で、あたかも宗教のようにバイ&ホールドのルールを守り続ける必要はどこにもありません。

キャッシュポジションを高めたくなれば適宜売却するのはOKですし、むしろ個別株であれば適切なタイミングで売却する術を持ち合わせないと大怪我をする可能性が高いでしょう。

 

バイ&ホールドにこだわらず柔軟に投資戦略を変更しよう

本日の記事の要点は以下の通りです。

1. 高配当銘柄をバイ&ホールドする意味

2. 高配当株やインデックスファンドであっても状況によって売却しよう

3. 個別株は成長のシナリオが見えなくなったら売却しよう

以下詳細を見ていきます。

 

1. 高配当株をバイ&ホールドする意味

高配当株は手元に流れ込むインカムを増やす効果がありますので、個人投資家にも大変人気があります。

例えば、

「高利回りの商品であれば、配当利回り5%(税引後4%)と仮定して、5000万円積み立てれば年間200万円だから老後の生活の目処がたつ」

といった主張ですね。

もちろん、配当収入だけに視点をあてた場合、低利回りの商品だとその2倍〜3倍のスケールがないと年間200万円というのは達成できない可能性があるため一理あります。

手持ちの株を売却してしまうと当然配当収入もその分下がってしまうので、ただひたすら持ち続けるという戦略をとっている方もいます。

しかし、結局は企業業績がついてこないといつまでたっても株価が上昇せず、減配リスクに怯えながら生活をする羽目になります。

生活にゆとりを与えるために始めた高配当株投資なのに、減配リスクにビクビクしながら生活するのでは本末転倒ですね。

単に配当利回りの高さに目がくらんで銘柄選択をすると、地雷銘柄を踏む可能性が高いので注意しましょう。

 

2. 高配当株やインデックスファンドであっても状況によっては売却しよう 

一方で、高配当株というのは成熟企業が多く株価成長の余地は限られる点に注意が必要です。

長期で保有した場合、配当収入は積み重なっているものの肝心の株価が思ったほど伸びない、下手すればマイナスというケースもありえます。

これでは、トータルで見て投資が成功しているとは言えません。

特に、その企業の事業が落ち目な場合は十分に注意が必要ですね。

そういったケースでは、高配当株にこだわりすぎることなく、利益成長に目を向けた投資も組み合わせればよいと思います。

配当だけにフォーカスをすると選択できる銘柄がどうしても限られますので、時に他の要素に目を向けることも重要です。

「高配当株以外だと年間200万円の目標配当金額を達成するのが遅れる!」と配当にこだわる方も見えますが、単に「一部を売却すればそれでOK」ではないでしょうか。

積立投資、バイ&ホールドが時に宗教のように信仰されることがありますが、個人のお金で投資するわけですから好きにやればよいと思います。

 

3. 個別株は成長のシナリオが見えなくなったら売却しよう

私自身は、VTなどのインデックス型の商品は基本的にバイ&ホールドの方針ですが、キャッシュポジションを高めたくなった時には例外的に売ることはあります。

また、以前よりは保有割合が減っていますが、個別株に関してはうまく売却する術を持ち合わせないと大変危険です。

すでにその企業が伸びる理由がどこにも見当たらないのに、「損失を確定するのが嫌だ」という理由だけでホールドし続けている人が時々います。

「持っていれば配当が得られるから」という方もいますが、すでに成長のシナリオが見えない株をホールドし続けても何も良いことはありません。

初めの頃は平気でいられても、何年も低迷したままの株を持ち続けるのは精神的に辛いものがあります。

個人的には、個別株であれば成長のシナリオが見えなくなった時点でいったん売却することをおすすめします。

 

まとめ

インデックス型の商品であれば、長期で保有すれば伸びることが期待できますので、バイ&ホールドに妥当性があります。

一方、個別株においては、その企業の成長するシナリオが見えない状況にも関わらず漫然と保有し続けるのは危険と考えます。

 

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【関連記事のご紹介】

私は基本的にインデックスファンドやETFはホールドしていますが、キャッシュポジションの調整のために一部を売却することはあります。

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投資について勉強するのが面倒な方は何も考えずにキャッシュ+VTがよいでしょう。 

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長期のスパンになると、鉄壁の個別株というのは存在しませんね。やはり個別株リスクからは逃れられません。

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