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健康リスクと収入源の複数化について

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おはようございます。

子供が産まれるまでは年に1回風邪をひくかどうかといった程度でした。

しかし、特に子供が保育園に通いだしてからは、2ヶ月に1回くらい結構きつい風邪をもらうようになりました。

子供の間で流行るウイルスは大人と違うのか、今までの風邪よりも症状が強いことが多いです。

風邪を引くたびに思うのは、やはり医者は自分の体が最大の資本だということですね。

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健康リスクと収入源の複数化について

一箇所からの給与収入のみに自分の生活を依存している人は、健康リスクが高いと言えます。

我々医師も健康なまま働き続けられることが当たり前と考えがちですが、これは非常に恵まれたことです。

神経病棟で勤務をしていれば、20代〜30代でくも膜下出血や脳出血で搬送され、重篤な後遺症が残って社会復帰が困難になるケースはしょっちゅう経験します。

そして、多くの病院では、健康を害して普通の医者並に働けなくなった医者を雇い続けられるほど余裕はないのが現状です。

 

ただし、傷病手当金などの福利厚生が充実している大企業にお勤めの方は、自分が働けなくなってもある程度守られますので、まずは自分の勤務先の福利厚生面を熟知しておく必要があります。

「自分が健康を害した時でも最低限の生活レベルを維持できるか?」は常に考えておく必要があります。

 

最も手っ取り早いリスク軽減法は夫婦共働きでしょう

最近では、一つの病院に縛られずにアルバイトを中心に生計をたてるフリーランス医の存在が、麻酔科を中心に当たり前になってきています。

確かに、フリーランス医は当直などの時間外拘束がない点、勤務時間や勤務先を自分の裁量で選べる点、単位時間あたりの収入が常勤医よりも高い点が魅力的です。

しかし、フリーランス医の場合には福利厚生が全くありませんので、自分の健康状態には人一倍気をつける必要があります。

突然病気になって働けなくなった場合の対処法をあらかじめ検討しておかないと、自分が健康を害した瞬間に家族の生活が破綻する可能性が高いです。

 

さて、そのようなリスクを軽減する最も手っ取り早い方法は夫婦共働きでしょう。

若いうちであれば、夫婦両方が同時に大病にかかる可能性は極めて低いですので、夫婦の一方が働けなくなったとしても、もう一方の収入と預貯金で最低限の生活が可能です。

また、生活費の中で最も高い割合を占めるのが住居費です。

親が健在であれば、万が一の時に親と同居をすることで生活費を大幅に削減するなどの手段も考えられます。

そういった可能性をあらかじめ検討しておくことで、リスクに対する耐性が強くなります。

 

我々医者も決して安泰ではないことを知る

我々医者は、幸い今のところ給与の面で他の職種より恵まれています。

ただし、医局に所属している場合には、医局人事によって数年毎に転勤があるのが普通ですので、一箇所で何十年と勤め上げた場合と比べ、退職金や年金という面では非常に不利な立場に置かれています。

つまり、我々医師の若いうちの高給は、退職時や退職後のお金を先に頂いているとも言い換えられます。

また、医者の勤務条件は、社会保障制度を含めた国の政策に左右される可能性が高いです。

今後の日本の人口動態や財政を考えますと、今以上に医者の勤務状況が改善する可能性は低いと思うのです。

 

開業医の先生の健康リスクはMaxに近い

特に開業医の先生の場合、自分および従業員の生活は自分の健康状態にほぼ100%かかっているといっても過言ではありません。

もちろん、開業は医者にとって収入を大幅にアップさせる有力な手段の一つであることは間違いありません。

しかし、開業医の場合は、自分の全てのエネルギーを医業に集中せざるを得ません。

片手間でやって儲かるほど開業医の世界は甘くないからです。

「開業してしまえば能力のない医者でもあがり」という時代はすでに終わっています。

特に、都市部においては開業医の数が急増しており、パイの取り合いになっているのです。

2040年以降は高齢者の絶対数も減少に転じることを考えると、若いDrが今から開業するのが必ずしも賢い選択ではない可能性もあります。

開業医になるということは、自分や家族だけでなく、その従業員の生活も自分の健康に左右されることを知っておく必要があります。

 

お金を生み出す仕組みを複数持つことで健康リスクを回避する

私も一時期本気で開業を考えた時期があったのですが、自分の全エネルギーを医業に集中するのは、それはそれでリスクがあることに気が付き、結局は勤務医で居続ける選択をしています。

勤務医は勤務医で多忙ではあるのですが、開業医と違って100%のエネルギーを医業だけに使う必要はありません。

夜間や休日は当番制ですので、自分が当番でない日はある程度時間の融通が効くのです。

そのメリットを利用して、医業以外での収入源を持つことをぜひ検討すべきです(サラリーマンの方の場合は、自分の勤務先以外からの収入源を持つこと)。

医業以外の収入源をいくつか持っていると、自分の健康リスクを大幅に低下させることができ、経済的な安定性がはるかに増します。

 

お互いに関連が低いほどリスク軽減度が高まる

さて、医業以外の収入源ですが、医業とは関連ない分野であればあるほど価値が高いです。

そして、一個一個の収入は必ずしも大きなものではなくてもかまいません。

むしろ、数万円程度の収入の川をいくつか持っている方が強いかもしれません。

私の場合は、その手段の一つが不動産投資であり、ブログということになります(不動産投資は数十万円規模にはなりますが)。

また、時々話が舞い込んでくる依頼原稿や、講演などもその手段の一つです。

あの手この手を使って、小さな収入の川を増やす努力をしてみてはいかがでしょうか?

 

 

こんな記事も書いています。

収入の複数化が達成できると、大幅にディフェンス力を高めることができます。ディフェンスに余裕ができると、よりリスクを背負って大胆に攻めることができるようになります。

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ディフェンス力を高めておけば、金融資産投資ではよりリスクを背負うことが可能です。株式100%というのは、一般的にはハイリスクなアセットアロケーションを思われがちですが、私個人はそう考えていません。

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