おはようございます。
投資信託業界で今最も勢いがあるeMAXIS Slimシリーズですが、本シリーズは受益者還元型の信託報酬を採用しています。
具体的には、ファンド純資産総額が500億円、1000億円の節目を超えますと、その超えた分に対する信託報酬が引き下げになるというものです。
eMAXIS Slimシリーズの中で一番の売れ筋はeMAXIS Slim先進国株式インデックスですが、その純資産総額が500億円を超えたことによって、初めてそのシステムが発動されたことになります。
eMAXIS Slim先進国株式インデックスの純資産総額が500億円を突破し、受益者還元を開始
eMAXIS Slimシリーズの受益者還元型信託報酬とは?
eMAXIS Slim先進国株式インデックスの信託報酬は0.108%(税込み)ですが、実はファンド純資産総額が増えるにつれて信託報酬が軽減される仕組みになっています。
この仕組みを「受益者還元型信託報酬」と言います。
ファンド純資産総額が増えれば増えるほど、信託報酬引き下げという形で顧客の利益になるわけですから投資家としてもモチベーションが上がりますね。
eMAXIS Slimシリーズの場合、具体的にはファンド純資産総額が500億円を超えた段階からこのシステムが適応されることになります。
先進国株式クラス以外も対象ですが、先進国株式インデックスが一番の売れ筋ですので、真っ先に対象となったわけですね。
eMAXIS Slim先進国株式インデックスの受益者還元型信託報酬について
なお、eMAXIS Slim先進国株式インデックスに関しては、信託報酬は以下の通りです。
1) 純資産総額 <500億円:0.108%(本来の信託報酬)
2) 純資産総額 500億円〜1000億円:0.102%
3) 純資産総額 >1000億円:0.097%
要するに、ファンド純資産総額が500億円を超えた部分に関しては、信託報酬が0.005%(税抜き)ずつ引き下げられます。
勘違いしてはならないのは、信託報酬自体が0.05%下がるわけではないことです。
あくまで「500億円を超えた部分に関して」信託報酬が下がることになります。
よって、純資産総額が500億円を少し超えたくらいでは、実質的には信託報酬はほぼ変わらないことになります。
とはいえ、ファンド純資産総額が1000億円に近づいてくればそれなりに意味のある数字になりますし、何よりも顧客への還元を考えているという姿勢自体が嬉しいですね。
ファンド純資産総額が500億円を下回れば恩恵はなくなります
当然のことですが、今後ファンド純資産総額が500億円を下回れば信託報酬は元通り0.108%(税込み)に戻ってしまいます。
ただし、eMAXIS Slim先進国株式インデックスはMSCI KOKUSAI(日本を除く先進国市場)に連動する投資信託で、日本の投資家からは絶大な人気があります。
多くの方がポートフォリオの主力クラスとして購入していますので、ファンド純資産総額が一時的に500億円を下回る可能性はゼロではありませんが、大きく下がる可能性は低いと思います。
eMAXIS Slimシリーズ全体の動きを見ていますと、毎年確実に信託報酬が下がっていることが目に見える形で実感できますので、応援したくなりますね。
まとめ
eMAXIS Slimシリーズは受益者還元型の信託報酬を採用しており、ファンド純資産総額が500億円を超えた段階から少しずつ信託報酬が下がっていきます。
今回、eMAXIS Slim先進国株式インデックスが初めて純資産総額500億円を突破したことによって、初めてこのシステムが発動されたことになります。
【マネックス証券のiDeCo】
マネックス証券のiDeCoはいち早くeMAXIS Slimシリーズを採用しており、自信をもっておすすめできる商品ラインナップです。
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eMAXIS Slimシリーズのような超低コスト投資信託の登場によって、投資信託からETFへのリレー投資の必要性はなくなりました。
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