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大きな投資行動を起こす前には高炭水化物食を食べた方がよい!?

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おはようございます。

7月22日号の『週刊ダイヤモンド』に面白い医療コラムが掲載されていましたのでご紹介します。

高炭水化物食を食べた方が目の前の損得に左右されにくくなるという、ドイツリューベック大学の研究成果です。

我々個人投資家としても、大きな投資行動にうつる前には高炭水化物食を食べるようにした方がよいかもしれません(笑)

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高炭水化物食を食べた後の方が目の前の損得に左右されにくくなる!?

高炭水化物食、要するに主食をたくさん食べた後の方が、目の前の損得に左右されにくくなるという研究成果が報告されました。

我々の日常生活にも応用できるかもしれませんので、本日はその研究内容をご紹介します。

 

最後通牒ゲームを使って研究が行われた

最後通牒ゲームとは、提案者と承認者の2人で行うゲームです。

例えば、1万円を2人で分け合う状況で提案者は1回だけ承認者に取り分を提案できます。

承認者がその提案を了承すれば、それぞれの取り分を受け取れますが、拒否された場合には1万円は没収され、2人とも何ももらえません。

当然、提案者からすれば「自分が9999円、相手が1円」というのが自分にとって最大の利益が得られるわけです。

また、承認者側も0円よりは1円でももらえた方がマシなはずですが、あまりに不公平な提案をされると承認者側は拒否することが多いようです。

実際には、提案者は五分五分に近い金額を提示する傾向があり、承認者はあまりに不公平な金額を提示された場合には拒否する傾向がみられます。

 

高炭水化物食摂取群では不公平な提案を断る確率が高かった

対象者:24人の成人男子

方法:

ある日は①炭水化物80%、タンパク質20%の食事を食べた後に最後通牒ゲームを行う

別の日は②炭水化物50%、タンパク質25%の食事を食べて後に最後通牒ゲームを行う

結果:

①の高炭水化物食摂取後の方が、有意に不公平な提案を断る確率が高いことが明らかになった。

 

高炭水化物食の後は脳の報酬系を抑制する

では、なぜ高炭水化物食の後は目の前の誘惑に強くなるのでしょうか?

高炭水化物食の後は、脳の報酬系に関与するドーパミンの産生に必要なチロシン濃度が低下するのが一因ではないかと言われています。

脳の報酬系は、「報酬が手に入る」という予測の後コンマ数秒で活性化するため、目の前の誘惑に逆らえず、衝動的に不合理な判断を下してしまうことがあるようです。

高炭水化物食はこの反射的な脳の報酬系を抑制する効果があるといわれています。

こういうデータを目にすると、最近流行りの糖質制限ダイエットもやりすぎには注意が必要かもしれませんね。

体が痩せても、その代わりに不公平な提案を衝動的に受け入れてしまうようになってしまっては現実社会では不利益が大きい気がします。

 

大きな投資行動を起こす前には高炭水化物食を食べるようにします(笑)

最近のように株高の局面では、今まで投資経験がなかった人もどんどん株式市場に参入してきます。

そして、周りが株を買って儲かっているのを見ると自分も欲しくなるのが人間の心情です。

しかし、私の経験上は「株が欲しい欲しい」という気持ちが強い時には本当の買い場ではありません。


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株が欲しい気持ちが抑えられなくなった時は、一度高炭水化物食を食べて脳の報酬系を抑制してみたいと思います(笑)

皆さんも、もし不合理だと頭では理解していながらも、ついつい株の売買を繰り返してしまうような場合には、一度主食を食べまくって頭をリセットした方がよさそうです。

 

 

こんな記事も書いています。

初めから100点満点を求めると、なかなか実際の行動にうつすことができません。素早くトライ・アンド・エラーを繰り返したほうが効率よく成長できる可能性があります。

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