おはようございます。
今週の『週間ダイヤモンド』のコラムで面白い記事がありました。
移動式の「家」が普及すれば、将来的には一箇所の土地に縛られない暮らしがスタンダードになる時代がくる可能性があるとのことです。
また、この移動式の「家」は固定費を大幅に削減することができ、AI(人工知能)の普及による家計の収入源への対抗策になるかもしれないとのことです。
マイホームが「不動」産でない時代が来たら面白そうですね。
マイホームが「不動」産でなくなる時代がやってくる!?
スロバキアのデザイナーが作ったEcocapsule(エコカプセル)という卵型の家があります。
キャンピングカーの進化版とでもいえばよいのでしょうか。
Eco capsuleは家自体に車輪がついているため移動ができ、ソーラーパネルや風車により自家発電が可能で、雨水を濾過して再利用するフィルターもついています。
住所や戸籍などの法的な問題があるためすぐに普及することはないでしょうが、マイホームは「不動」産という既成概念を覆す面白い発想だと思います。
移動式の「家」ならば固定費を大幅に削減できる可能性がある
そして、Eco capsuleは固定費を大幅に削減できる可能性があります。
従来型のマイホームに住むには土地代、自動車代、光熱費など様々な固定費がかかります。
しかし、こういった移動型の「家」になれば、そのうち最も高い土地代がかからなくなり、自動車を別に持つ必要がなくなったりする可能性もあるわけです。
先日、AI(人工知能)の発達によって我々の雇用の一部が奪われると、失職しなくとも給与水準は下がる可能性が高く、それに対抗するには固定費の削減が鍵という記事を書きました。
しかし、従来型の固定費削減ではなく、全く新しい概念の「家」にしてしまえば固定費がかからなくなるという発想は私にはありませんでした。
土地に縛られる「不動」産を手に入れるのが贅沢ではない時代
日本人の土地神話は根強いものがあります。
中古住宅市場が活発な欧米諸国と比べ、日本においては新築の土地付きマイホームを買って一人前という風潮が今でも残っています。
しかし、豪邸に住むのが一生の憧れということ自体がもしかしたら20世紀の高度経済成長期に作られた固定観念なのかもしれません。
今後、土地に縛られずに生きる生き方がスタンダードになっていく可能性もあるかもしれませんね。
移動式の「家」で土地に縛られない生活という贅沢を得る
私自身は、年齢を重ねるにつれて物よりも経験に投資をしたいという気持ちが強くなってきています。
移動式の「家」の面白いところは、海が好きなら自分の「家」をビーチに泊めて波の音を聞きながら過ごす。
その翌週に山に行きたくなれば、次は山に移動して自宅でキャンプをする。
こういった今までにない体験ができるようになる可能性があります。
自宅を自分の指定した場所まで運んでくれるサービスなどが普及したら面白いです。
家ごと船に乗って海外旅行をする、なんて時代が来たら本当にワクワクしますね。
ただし、物珍しさに家ごと拉致される可能性がありますが(笑)
土地付きのマイホームを購入するとしても流動性の高い物件にしましょう
こうして考えてみると、20年後には今では全く考えられないようなことが常識になっている可能性もあります。
今思えば、20年前にiphoneを始めとするスマホがここまで普及することを予測できた人はいないわけです。
将来的に、「今頃、土地付きマイホームなんか持ってるの?」という時代がくる可能性を想定して、時代の変化にフレキシブルに対応できる体制を整えておく必要があります。
仮にこれからマイホームを購入するとしたら、流動性の高い物件を購入する必要があるでしょう。
家のように大きな買い物をする時は、あらかじめ退路が確保されているか検討することが重要です。
「誰もが憧れる土地」のマイホームを購入しておけば、いざという時に買い手がすぐに現れる可能性が高いです。
ただし、パラダイムシフトが起き始めてからでは売り手の希望価格では売れなくなる可能性がありますので、うまく売り抜けるには世の中の動きを敏感に察知する能力が必要になりますが。。