
おはようございます。
昨年から新NISAが始まり、早くも1年半以上が経過しました。
インデックスファンドだけ積み立てている人には関係ありませんが、中には「成長投資枠」で個別株やETFに投資し、配当金を受け取る人もいるでしょう。
この場合、配当金の受け取り方法がどうなっているか、事前にチェックしておくことが重要です。
配当金の受け取り方法には「配当金領収証方式」「登録配当金受領口座方式」「個別銘柄指定方式」「株式数比例配分方式」の4つがあります。
その中で「株式数比例配分方式」を選んでいないと、NISA口座で投資をしているにも関わらず、配当金に課税されてしまう可能性があるからです。
新NISAの配当金を非課税で受け取るために必須の「株式数比例配分方式」とは?
NISA口座でも配当金が課税される落とし穴とは?
新NISAの「成長投資枠」では、投資信託だけでなく個別株やETFにも自由に投資できるため、配当金を受け取る機会が出てきます。
この時、配当金の受け取り方法を「株式数比例配分方式」に設定していないと、NISA口座なのに配当金に課税されてしまいます。
ベテラン投資家の方は問題ないかと思いますが、新NISAが開始するのに合わせ、最近口座開設をしたばかりの方は要注意でしょう。
そこで本日は、「4つの配当金受取方式」と「株式数比例配分方式」を選ぶことの重要性を解説します。
配当金受取方法の4つの種類と特徴
配当金の受け取り方法には以下の4つがあります。
1) 配当金領収証方式
配当金領収書が自宅へ郵送されてくるので、それを郵便局などへ持参して配当金を受け取る方法。
2) 登録配当金受領口座方式(下図参照)
保有する全ての銘柄の配当金を、1つの指定した銀行口座に振り込んでもらう方式。
3) 個別銘柄指定方式
配当金振込指定書を保有銘柄ごとに提出し、銀行口座に配当金を売り込んでもらう方式。
4) 株式数比例配分方式(下図参照)
配当金を証券会社の口座で受け取る方式。複数の証券会社に口座を開設している場合、預けている株数に応じて各証券会社の口座に配当金が振り込まれる。
非課税で受け取るには「株式数比例配分方式」一択
このうち、NISA口座で株式やETFの配当金を非課税で受け取れるのは、4の「株式数比例配分方式」を選んだ場合だけです。
他の配当金受取方法を選択している場合、せっかくNISA口座で投資をしているにも関わらず、配当金が非課税にならず、20.315%の配当課税がかかるので注意してください。
参考として、楽天証券の場合は以下のような画面で変更できます。
この場合、何も考えずに「おすすめ!」となっている「証券口座でのお受取り」を選べばOKです。
ちなみに、NISA口座の配当金だけ「株式数比例配分方式」にすることはできず、特定口座などの課税口座も自動的に同じ受取方式になります。
証券口座を開設した後、一度も配当金の受取方法について確認したことがなかった方は、新NISAが始まるタイミングで必ずチェックしておきましょう。
まとめ
新NISAの成長投資枠で個別株やETFに投資する場合、配当金受取方法を「株式数比例配分方式」にしておかないと、NISAなのに配当金に課税される可能性があります。
配当金の受け取り方式についてこれまで意識していなかった方は一度チェックしておきましょう。
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