おはようございます。
2024年1月26日(金)から、楽天証券のiDeCoに「楽天・S&P500」「楽天・オールカントリー」が追加されます。
これまで、SBI証券、マネックス証券、松井証券ではeMAXIS Slimシリーズの取り扱いがありましたが、楽天証券では取り扱いがなく、iDeCoの商品ラインナップではやや見劣りする印象でした。
今回、業界最安コストの「楽天・S&P500」「楽天・オールカントリー」を投入したことにより、iDeCoでもナンバーワンとして推せる会社になりましたね。
【楽天証券のiDeCo】「楽天・オールカントリー」と「楽天・S&P500」追加へ!楽天VTや楽天VTIからスイッチングも検討。
楽天証券とSBI証券のiDeCo商品ラインナップの比較
今回の2商品追加によって、SBI証券と楽天証券のiDeCoはどうなったのでしょうか?
おしろまんさんが、楽天証券とSBI証券のiDeCo商品ラインナップを分かりやすく図にしてくれています。
劇的な進化!新NISAばかり話題になるけど、iDeCoでも競争が進行中。今回、楽天証券のiDeCoに楽天オルカンと楽天S&P500が追加。これでSBI証券と比較しても遜色ないラインナップに。人によっては楽天証券の方が良い場合も。秒でわかる比較表からチェックしてみて↓ pic.twitter.com/e8DLGWMEZZ
— おしろまん@資産形成の図解屋 (@oshiromandayo) January 11, 2024
今回、楽天証券のiDeCoに「楽天・S&P500」「楽天・オールカントリー」が追加されたことによって、完全に互角の勝負になったと思います。
「楽天・S&P500」「楽天・オールカントリー」は初回の運用報告が未なので、実際の運用状況や隠れコストが不透明なのが唯一の心配材料です。
これまでの実績重視で選ぶなら、eMAXIS Slimシリーズの取り扱いがあるSBI証券やマネックス証券ですが、最近の楽天証券には勢いが感じられます。
「楽天・S&P500」「楽天・オールカントリー」の純資産アップに直結
今回、楽天証券のiDeCoに「楽天・S&P500」「楽天・オールカントリー」が追加されたことにより、この2商品の売り上げがさらに伸びることが予想されます。
iDeCoの商品ラインナップには限りがあるため、楽天証券のiDeCo利用者のかなりの部分が「楽天・S&P500」や「楽天・オールカントリー」に投資するはずだからです。
商品が発売された後、ファンド純資産を速やかに伸ばせるかどうかは、そのファンドを安定して運用できるかに直結します。
順調にファンド純資産を伸ばすことが、運用成績の安定、そして将来的には隠れコストの減少につながるからです。
お金が集まることにより良い流れが生まれ、商品の質が上がるとさらにお金が集まるという好循環が生まれるのですね。
発売して3ヶ月という早い段階で、iDeCoのラインナップに「楽天・S&P500」「楽天・オールカントリー」を加えたというのは、楽天証券の本気を感じさせます。
楽天VTI、楽天VT購入者はiDeCoでスイッチングも検討を
さて、これまで楽天証券でiDeCoを利用してきた方は、
1) 米国株なら楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)
2) 全世界株なら楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)
を購入してきたのではないでしょうか。
楽天VTIは全米株式指数なので小型株まで含み、より米国市場のカバー率が広いことが特徴です。
「楽天・S&P500」は米国の大型株500社のみを対象とした指数なので、両者は厳密には異なります。
楽天VTと「楽天・オールカントリー」はどちらも全世界株対象の投資信託ですが、こちらも楽天VTの方が小型株まで含み、分散範囲が広くなっています。
このような違いがあるとは言え、実際にはVTIとS&P500、VTとオール・カントリー系投信の投資成績は似たようなものです。
一方、楽天VTI、楽天VTと「楽天・S&P500」「楽天・オールカントリー」では明確なコスト差があります。
iDeCoは「年金」という位置づけなので、早くても60歳まで運用を続ける必要があります。
長期になればなるほど少しのコスト差でも影響が大きくなりますので、これまで楽天VTIや楽天VTを積み立ててきた方はスイッチングするのもよいでしょう。
iDeCoの場合、「A商品売却→現金化→B商品購入」という流れではなく、口座内でスイッチング指示を出すだけで「A商品売却→B商品へ乗り換え」を自動的にやってくれるので楽ですね。
iDeCo(イデコ)「スイッチング」と「配分変更」とは?運用商品を見直そう | iDeCo | 商品・サービス一覧 | マネックス証券
まとめ
1月26日(金)から、楽天証券のiDeCoに「楽天・S&P500」「楽天・オールカントリー」が追加されます。
これまで楽天VTIや楽天VTを積み立ててきた方は、この機会にiDeCo口座内でスイッチングするのもありでしょう。
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資金流入を見ると、やはりeMAXIS Slimシリーズの強さが際立つ結果となっています。
これまでの実績が安心感を生むのでしょうか。
「給与天引き貯金」「新NISAでオルカン積立」「積み立てたオルカンを20年放置」こそが資産形成の3本柱と言えます。