おはようございます。
新NISAが始まったのをきっかけにこれから投資を始めようという人も多いと思います。
2024年に入ってから日経平均が絶好調なこともあり、特に「成長投資枠」で個別株やハイリスクな投資信託が勧められることが増えているようです。
私の個人的な意見としては、初心者の方は「つみたて投資枠」も「成長投資枠」も関係なくインデックスファンド一本に絞るべきです。
新NISAはどう見てもインデックス投信一本でよいよ。
— ちゅり男/医師・投資ブロガー (@churio777) January 12, 2024
余計なことをしてもコストや負ける確率が増えるだけ。
オール・カントリー系投信を積み立てて、「果報は寝て待て」です。
世の中の投資信託の90%以上は長期投資に値しない商品ですが、はじめからインデックスファンドだけに絞ればそのような「ゴミ商品」を買ってしまうリスクがありません。
長期投資で重要とされるコストも極限まで抑えられているため、負ける確率を下げることができます。
新NISAで重要なことは、短期間で大儲けすることではありません。
非課税期間が無期限であることを活かし、ゆっくりと時間をかけてお金を増やすことを考えましょう。
新NISA「成長投資枠」もインデックス投資で1800万円埋めるメリット3選
メリット1:インデックス投資一本であれば「ゴミ商品」を買うリスクがない
はじめからインデックス投資だけに絞ることによって、世の中に無数にある「ゴミ商品」を買うリスクを遠ざけることができます。
実際、世の中の90%以上の投資信託は長期投資に値しない商品です。
商品の中身を見るまでもなく、手数料を見ただけでアウトな商品が9割を占めています。
そのくせ、やたらとかっこいい商品名がついており、商品説明を読むとあたかも儲かりそうな気がしてくるのでたちが悪いです。
世の中の99%以上の投資信託がゴミというのは本当です。
— ちゅり男/医師・投資ブロガー (@churio777) January 14, 2024
商品の中身を見なくても、手数料を見ただけでアウトな商品が9割。
残り1割の大半は「まぁまぁ」な商品で、eMAXIS Slimのような優良商品はごく一部です。
残り1割の商品の大半は「まぁまぁ」な商品です。
「悪くはないけれど、積極的に選ぶ理由もないかな」という商品で、買っても大損することはないけれども、それより明らかに優れた商品が存在します。
最後に残った1%くらいが新NISAで投資する価値のあるインデックスファンドです。
投資ブログを運営しているとeMAXIS Slimや楽天・プラス、SBI・Vシリーズ、ニッセイなどに投資するのが当たり前に感じます。
しかし、世の中には投資した時点で損をすることがほぼ確定している恐ろしい商品がたくさん存在しています。
メリット2:コストを極限まで抑えられるので負ける確率が低い
新NISAの投資対象をインデックスファンドに絞ることで、コストを極限までゼロに近づけられるのも大きなメリットです。
長期投資の肝はできるだけ長く運用し続け、複利の力でお金をゆっくりと増やすことです。
ところが、コストの高い商品を買ってしまうと、マイナスの方向に複利効果が働いてしまいます。
【わかりやすく解説】複利とは?デメリット・計算・効果・投資商品などまとめました! | 「断捨リノベ」ファイナンシャルプランナーが監修するライフスタイルマガジン
「たった1%や2%のコスト差」と思われるかもしれませんが、この「1〜2%」が20年〜30年となると大きな差となって現れます。
よって、長期投資では投資コストをできるだけ抑えることが重要です。
多くのインデックス投資家が信託報酬の引き下げを喜んでいるのは、長期投資におけるコストの重要性をよく理解しているからでしょう。
メリット3:「入金力強化」に時間や労力を投入できる
投資対象をeMAXIS Slimシリーズなどのインデックスファンドに絞ってしまえば、あとは入金力を高めることに集中できます。
つみたてNISAの場合は年間投資枠の上限が40万円(月額3.3万円)でしたので、頑張れば誰でもフルに投資できる金額でした。
しかし、新NISAの生涯投資枠は1800万円もあります。
年間投資枠の上限もつみたて投資枠と成長投資枠で合計360万円(月額30万円)もあり、普通に働いて貯蓄するだけでは埋められないほどです。
もちろん、新NISAでは投資可能な期間に制限がないため、自分のペースでゆっくりと利用するのもOKです。
しかし、長期投資の肝は早めに市場にお金を預け、複利の効果でゆっくり年月をかけてお金を増やすことなので、可能ならば早めに投資をしてしまった方が有利です。
よって、投資対象はインデックスファンド一本に絞り、入金力強化に時間や労力を使った方が効率がよいでしょう。
まとめ
新NISAの成長投資枠もインデックス投資に徹することで、
1) 銘柄の選択ミスによる損失を防ぐことが可能
2) コストを極限まで抑え、負ける確率を下げられる
3) 入金力強化に集中できる
といったメリットがあります。
ゆっくり時間をかけてお金を増やしましょう。
【ちゅり男初の単行本をよろしくお願いします】
拙著『世界一やさしい投資信託・ETFの教科書 1年生』ですが、おかげさまでAmazonや楽天を中心に高評価をいただいています。
・投資信託とETFの違い
・おすすめの証券会社や実際の取引方法
・新NISAとiDeCoの使い分け
・投資信託とETF 合計69本のご紹介
など、これから投資を始める初心者の方は必読の内容になっています。
新NISAをきっかけに、これから投資を始めてみようと検討中の方が周囲にいらっしゃったら、ぜひ拙著をご紹介いただけると嬉しいです!
【関連記事のご紹介】
新NISAの「成長投資枠」は株式比率を見ながら一括投資か分割投資か検討するのがよいでしょう。
新NISAが始まり、ますます「Slimオルカン」と「Slim S&P500」に資金が集中しています。