おはようございます。
当ブログの読者の方から、以下のご質問をいただきました。
こんにちは。
いつも楽しく勉強させて頂いております。
お気軽に~のお言葉に甘えまして、お訊ねをさせて頂きます。
昨年からつみたてNISAとイデコを始めました。
◎つみたてNISA…楽天証券にて月33300円。
楽天全米・emaxis slim米国を各15000円、楽天全世界を3300円
→これらはずっと持つ予定です。
◎イデコ…SBI証券にて、自営の為月67000円。
ニッセイ外国株式・ひふみ年金・ジェイリバイブ・定期
今回のお訊ねは、イデコで最初ひふみ年金やジェイリバイブをよくわからず(噂だけで)始めて、勿論それぞれに良い商品なのでしょうが時期も悪かったのか現在含み損状態です。
セレクトプランが出た時に、もう少しマイルドなものに変えたいと思いましたが、あれよあれよという間にだだ下がり~そのままになっております。
そして、まだ若ければ長期積立てで時間を味方に~てなもんですが、私は現在53歳。60過ぎても運用は出来るようですが余りそこまでは考えておらず、このままでは味方になってくれそうにありません。
イデコに関しましては、儲けはなくてもせめて元本やかかった手数料位残れば…それならいっそ全額定期にすれば…でもそれじゃあせっかくのイデコが勿体ないし…となかなか考えがまとまりません。
先生ならこのような場面(年齢や今後の相場感)では、イデコどのような商品を選ばれますでしょうか(ひふみ年金やジェイリバイブは損切り覚悟しております、何故か私の中ではしっくり来ないのです)
勿論最終的には自己責任と思っております。
因みに…私53歳 ・女・独身(今後も結婚予定は無し)
・自営(年収約500万円)ですが多分60歳位で仕事は終える予定です(受身的な仕事なので、その頃には依頼も無くなるであろうと)
国民年金は約5万円(昔の免除期間等があるので)
預貯金は現在約3000万円、持ち家・ローンはありません。
まとまりのない文章で申し訳ございません。
何卒宜しくお願い致します。
ご質問ありがとうございます。
50代・独身で、預貯金が3,000万円あり、その上でつみたてNISAやiDeCoなどの非課税制度をいかに活用すべきかというご質問ですね。
53歳という年齢も踏まえたうえで、私なりに考えてみたいと思います。
50代・自営業のつみたてNISA、iDeCoを活用した資産形成の方法
ひふみ年金、ジェイリバイブは私なら切ります
ひふみ年金、ジェイリバイブは優れた商品なのかもしれませんが、私自身はiDeCoはとにかく低コスト・インデックスメインでいくべきだと考えています。
自営業者の場合、満額拠出していればiDeCoは所得控除だけで年80万円も恩恵を受けていますので、無理に攻める必要がありません。
よって、ひふみ年金とジェイリバイブは私なら切ります。
信託報酬がひふみ年金が0.836%、ジェイリバイブは1.65%ですので、いかに中身が優れた商品であったとしても私ならば買いません。
いったん売却して定期預金としてホールドします。
よって、SBI証券のiDeCoオリジナルプランを利用されているならば、
1) 株式部分:DCニッセイ外国株式インデックス
2) 無リスク資産:定期預金
とするのがベターかと思います。
残りの投資期間を考えると、無理に新興国株投資でリスクを負う必要もないでしょう。
セレクトプランの方が商品ラインナップは魅力だが、移管に伴うリスクあり
セレクトプランに移管するのもありですが、移管に数ヶ月かかるうえ、乗り換えた後の買付けタイミングが選べませんので、その間の相場の変動に大きく左右されます。
一種の賭けとも言えますね。
iDeCoの残り期間が長ければ迷わずスイッチングなのですが、60歳まであと7年と考えると悩ましいところです。
本家のニッセイ外国株式インデックスファンドと比べますと信託報酬でやや見劣り(0.154% vs. 0.1023%)しますが、DCニッセイ外国株式インデックスも決して悪い商品ではありませんので、このままでもありでしょう。
iDeCoは60歳まであと7年と考えるとディフェンシブにいきます
繰り返しますが、自営業者の場合、年間約80万円の所得控除だけで十分にiDeCoの恩恵を受けていると言えます。
よって、残りの利用期間が短い方ほど無理に攻めないことが重要です。
7年というのは株式への積立投資でプラスリターンがでるかどうか微妙なところで、2020年以降に劣悪な相場が続けばマイナスリターンで終わる可能性は十分にあります。
残り期間が15年〜20年あれば、株式クラスに大半を投じるのもありなのでしょうが、悩ましいところです。
53歳ということで、ここはポートフォリオの大原則の1つ、「株式は(100 − 年齢)%まで」に従い、私ならば少なくとも50%〜60%は定期預金でホールドします。
このあたりは、ご自身の年金受取額、毎月の支出レベルなどを考えたうえで、今現在の預貯金3000万円に加えて、どの程度投資でリスクを背負う必要があるのかを総合的に考える必要があると思います。
3000万円では大幅に不足であれば株式比率を高める必要がありますし、そこそこの生活ができそうならばiDeCoは大半を定期預金に投じるのもありでしょう。
まとめ
以上まとめますと、
1) ひふみ年金、ジェイリバイブといった高コスト・アクティブファンドは私ならば切ります
2) 残り7年という投資期間を考え、定期預金の割合を増やします
自営業ということですので、小規模企業共済には加入されているのでしょうか。
年間84万円ずつ所得控除を増やすことができますので、年収約500万円であればiDeCoとあわせて活用することで課税所得を相当に下げることができますね。
【SBI証券のiDeCo】
これからiDeCo口座を開設される方には、SBI証券のiDeCoセレクトプランをおすすめします。
こんな記事も書いています。
同じつみたてNISAとiDeCoを活用した投資でも、年齢によってリスク許容度は大きく変わってきます。
つみたてNISAのような少額・非課税制度はできるだけ早期に利用開始した方がよいでしょう。
私はiDeCoやつみたてNISAの株式ファンドは以下の商品から選べばOKだと思っています。