おはようございます。
インデックス投資の王道は「全世界の株式市場に広く分散投資すること」です。
全世界株に連動する代表的な指数の1つが「MSCI オールカントリー・ワールド・インデックス」です。
この指数に連動する商品には、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)や楽天・オールカントリーがあります。
・本家VTの経費率が0.07%
— ちゅり男/医師・投資ブロガー (@churio777) December 7, 2023
・オルカンの信託報酬が0.05775%
国内の投資信託がバンガードの旗艦ETFよりもコストが低いというのは他の国でもあるんですかね?
もし無ければ日本に生まれてラッキーですね。
「スリムオルカン」や「楽天・オールカントリー」の信託報酬が0.05%台というのは奇跡という他なく、本家VTの経費率0.07%よりも安いのは信じられないことです。
詳しく調べたわけではありませんが、他にこのような素晴らしい投資信託がある国はあるのでしょうか?
eMAXIS Slim オール・カントリーと楽天・オールカントリーの信託報酬0.05%台は奇跡。本家VTより安い国が他にあるのか!?
全世界株式に連動する代表的な2つの「指数」を覚えよう
全世界株式市場に連動する主な指数として、
1. MSCI オールカントリー・ワールド・インデックス
2. FTSE・グローバル・オールキャップ・インデックス
の2つがあります。
よって、この2つの指数のどちらかに連動する商品を選べばOKということになります。
MSCIとFTSEは両方とも全世界市場に広く分散投資する指数ですが、
「FTSEの方が世界市場のカバー率が高く、小型株まで含めてより広範に分散している」
という違いを覚えておけばよいでしょう。
同じ全世界株式型インデックスファンドとはいえ、FTSEは構成銘柄が約9,000、MSCIは約3,000ですので大きく異なりますね。
1の指数を採用しているのがeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)や楽天・オールカントリーですね。
2の指数を採用しているのが本家VTやSBI・V・全世界株式インデックス・ファンドです。
「スリムオルカン」と「楽天・オールカントリー」の信託報酬0.05%台は奇跡
この中で、「MSCI オールカントリー・ワールド・インデックス」に連動する「スリム・オルカン」と「楽天・オールカントリー」は信託報酬が0.05%台と超低コストです。
本家VTの経費率が0.07%であることを考えると、投資対象指数が異なるとはいえ、信じられない低コストと言えるでしょう。
本家VTと同じ指数に投資したい場合は、SBI・V・全世界株式インデックス・ファンドを選ぶことになります。
こちらを選んだとしても、信託報酬は0.1338%に過ぎません。
本当に便利な世の中になったものです。
分配金再投資の効率がよく、手間いらずなのは最高
インデックス投資で長期リターンを高めるためには、「分配金をすべて再投資に回す」ことが非常に重要です。
投資期間が長くなればなるほど、配当再投資の有無によってリターンに大差が生じることを端的に示しているのが以下の図です。
ジョン・C・ボーグル 『インデックス投資は勝者のゲーム』から引用
1926年にS&P500に1万ドルを投資した場合、2016年時点で、
・配当再投資あり→5,910万ドル
・配当再投資なし→170万ドル
となっています。
どちらも素晴らしい投資成績には違いありませんが、配当再投資の有無で30倍以上の差がついていることを忘れないようにしましょう。
ETFでも振り込まれた分配金をその都度再投資に回せばOKですが、忙しかったりするとつい忘れてしまうのが人間です。
その点、分配金を自動再投資してくれる投資信託を選べば、再投資の効率がよく、余分な税金の支払いを抑えられるため有利なのです。
まとめ
新NISAでは「スリムオルカン」や「楽天・オールカントリー」を買うのが鉄板と言えるでしょう。
信託報酬が本家VTよりも安く、しかも分配金再投資の効率がよいなど死角がない商品だと思います。
【新NISAまでに必読のおすすめ投資本】
『株式投資』『株式投資の未来』(ジェレミー・シーゲル)
ジェレミー・シーゲルの『株式投資』『株式投資の未来』は、私の投資人生を変えた2冊です。
特に、「株式(S&P500)の長期リターンが、他のアセットと比較していかに優れているか」を端的に示した図を見たときは衝撃を受けました。
世の中には「レバレッジ」や「10倍株」といった怪しげな情報が飛び交っていますが、完全に時間とお金の無駄です。
そんなことよりも、最大限までインデックスファンドの保有割合を高め、長期保有したほうが100倍理にかなっています。
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「楽天・S&500」は発売2ヶ月弱で100億円突破と絶好のスタートを切りましたね。
今後は新NISAを上手に利用できるか否かが資産形成の鍵を握ります。
新NISAはオルカンで1,800万円をいかに早く埋め尽くすかというゲームにすぎません。