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【2019年6月】楽天VTIと楽天VTの純資産総額の伸びが素晴らしい

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おはようございます。

楽天・バンガード・ファンドが創設されて1年9ヶ月になります。

2017年9月に発売された時から、「これは売れるのでは?」と個人的に思っていましたが、今のところその通りになっています。 

ファンドの純資産総額ですが、2019年6月時点で、

・楽天VTIが約400億円

・楽天VTが約205億円

となっています。

ここまでは順調な経過と言えるではないでしょうか。

「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2017」の人気投票では、楽天VTが1位、楽天VTIが3位にランクインしましたが、実際の売れ行きは楽天VTIの方が良いというのも大変興味深いですね。

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【2019年6月】楽天VTIと楽天VTの純資産総額の伸びが素晴らしい

楽天VTIは分かりやすいメッセージ性と圧倒的な低信託報酬で人気を集めた

楽天VTIの場合、2017年9月に発売された当時の競合商品はiFree S&P500インデックスくらいでした。

そこに楽天VTIが斬り込みをかけたわけですが、

1) 信託報酬が0.1696%と最安であったこと(iFreeは0.243%)

 →今現在はVTIの信託報酬が0.03%に下がったため、0.1596%となっています

2) VTIという実績あるETFをそのまま購入するという分かりやすいメッセージ性

が投資家の支持を集め、あっという間に抜き去りました。

「投資信託で米国株ならば楽天VTI」

という立ち位置は今現在も盤石です。

競合になるのはeMAXIS Slim米国株式(S&P500)ですね。

両者は米国のトータルストックマーケット、S&P500とベンチマークが異なり、手数料はほぼ同じ水準という状況です。

この2つ以外に競合になりうる商品が見当たりませんので、どちらも順調に売れていくのではないでしょうか。

 

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楽天VTも魅力的な商品だが、世界分散投資に関しては競合が多数

楽天VTも1年9ヶ月で約205億円ですので、十分といえば十分な伸びですが、楽天VTIには負けています。

その一因として、インデックス投資の王道である世界分散投資に関しては、日本の投資信託業界でも歴史が長く、同レベルの競合商品が多数存在することがあるでしょう。

楽天VTは本家VTを買い付けるだけという分かりやすさが最大のウリですが、信託報酬は0.2196%と最安とは言えません。

リバランスが必要ないという最大の魅力はありますが、少しでも低コストを目指す投資家は楽天VTを選択しない可能性があります。

eMAXIS SlimシリーズやSBI雪だるまシリーズ、野村つみたて外国株投信の方がコスト面では有利ですから、楽天VTだけが売れ続けるというのは難しいでしょう。

とはいえ、投資初心者の方にとって最適解の一つであることには間違いなく、今後の成長を期待しています。

 

どんなに優れた商品でも売れてナンボの世界

実生活でもそうですが、投資の世界でも「どんなに優れた商品でも売れてナンボ」という所があります。

どんなに優れた商品を発売したとしても、その素晴らしさが顧客に簡潔・かつ明瞭に伝わっていなければ「購入する」に至りません。

VTやVTIという本家ETFの名前は聞いたことがあるけれど、ドル転の手間や手数料の問題でこれまでは投資したくてもできなかったという顧客層に対して、

「バンガードETFをそのまま購入できる低コストファンドを用意しました」

というのはシンプル、かつ伝わりやすいメッセージだったのでしょう。

 

SBI雪だるまシリーズはバンガード以上の低コストを実現しているわけですが、

「シュワブって何だ?バンガードなら知っているけれど、シュワブは聞いたことがない。皆が持っていて安心だからバンガードにしよう」

となってもなんら不思議ではありません。

投資家は必ずしも合理的な行動だけを選択するわけではありませんので、やはり顧客に行動を促させる適切なマーケティングというのが重要なのでしょう。

 

まとめ

楽天・バンガード・ファンドには個人的に大きく期待しているのですが、発売後1年9ヶ月間の純資産総額を見る限りは順調に推移していると言えそうです。

実質コストやトラッキングエラーの問題が指摘されていますので、今後の運用状況を注視していきたいと思います。

 

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