おはようございます。
米国株・ETFを購入する時には約定代金の0.495%の買付手数料が必要ですが、取引回数が増えれば増えるほどこの手数料が馬鹿にならなくなってきます。
この買付手数料を節約可能なサービスとして、楽天証券では2020年から「買付手数料無料 海外ETF」サービスを実施しています。
昨年度からは対象銘柄が15銘柄へ拡大しさらに使いやすいサービスになりましたので改めてご紹介します。
楽天証券の「買付手数料無料 海外ETF 15銘柄」の活用法
本日の記事の要点は以下の通りです。
1. 楽天証券の「買付手数料無料 海外ETF」サービスの概要
2. 対象15銘柄のうち新規追加された注目商品:QQQ、SPYD、VGT
3. アセット(資産)の分散という意味ではAGGとIYRもありがたい
以下1つ1つ掘り下げてみていきます。
1. 楽天証券の「買付手数料無料 海外ETF」サービスの概要
ノーロード型の投資信託では買付手数料はかかりませんが、外国株・ETFを購入する時には所定の手数料がかかります。
手数料の金額は「1取引あたり約定代金の0.495%」です。
ただし、買付手数料の上限は22ドルと決まっていますので、一度に約4,500ドル以上の取引をする場合は金額が上がれば上がるほどお得になります。
具体的には以下の楽天証券のHPに掲載されている図が分かりやすいです。
長期投資で成功するためのコツの1つは、投資にかけるコストを必要最小限に抑えることです。
そこで大きな味方になるのが、「買付手数料無料 海外ETF」サービスで、このリストに載っている15銘柄に関しては何度買付をしても手数料は無料になります。
2. 対象15銘柄のうち新規追加された注目商品:QQQ、SPYD、VGT
買付手数料無料海外ETFサービス自体は2020年から始まっていましたが、昨年度から対象銘柄が15銘柄に拡大されました。
以下の図は、15銘柄の中から新しく追加になった商品を中心に抜粋したものです。
元々、VT(全世界株)やVTI(全米株)、VOOやSPY(S&P500)といったインデックス投資の王道と呼ぶべきETFは買付手数料が無料になっていました。
さらに、昨今の時代の流れを反映し、
1) QQQ:NASDAQ 100に連動→GAFAMやTeslaなどの大型ハイテク株へ投資
2) VGT:米国情報技術セクターへ投資
3) SPYD:S&P500構成銘柄のうち配当利回り上位80銘柄に分散投資
が追加されたのが面白い点です。
2010年代の米国株の好調を牽引してきたのがGAFAMを中心としたハイテク銘柄であるのは言うまでもなく、そのトレンドを反映してQQQやVGTが追加された形になります。
米国高配当株ETFはVYM、HDV、SPYDの3つが有名ですが、この中から最も配当利回りの高いSPYDが追加されたのは興味深いですね。
3. アセット(資産)の分散という意味ではAGGとIYRもありがたい
私の意見としては、資産規模が小さいうちはシンプルに、
・無リスク資産:日本円
・リスク資産:株式
でよいと思います。
各個人のリスク許容度に合わせて日本円と株式の比率を決定し、株式部分はeMAXIS Slimシリーズの投資信託を保有すればよいでしょう。
資産規模が大きくなってきた後は、ポートフォリオ全体の最適化を目指し、債券やREIT、金などの他のアセットを少しずつ組み込むのも賢い方法です。
具体的な配分割合に関しては、以下の『アセットアロケーションの最適化』という本が大変参考になるので読んでみてください。
このアセットの分散ということを考えた場合、今回の買付手数料無料対象にAGG(米国総合債券ETF)やIYR(米国REIT ETF)が追加になったのはありがたいことです。
商品ラインナップ追加により、買付手数料をかけずにポートフォリオを自在に組むことが可能になりました。
まとめ
楽天証券の「買付手数料無料 海外ETF 15銘柄」について考察しました。
VT、VTI、VOOなどの定番商品だけでなく、QQQ、VGT、SPYDが追加されたのは面白いですね。
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