おはようございます。
VT(全世界株)やVTI(全米株)、VOO(S&P500)、VEA(米国を除く先進国株)、VWO(新興国株)といったバンガードの主要なETFは毎年3月、6月、9月、12月の年4回分配金を出しています。
これらは必ずしも高配当なETFではありませんので、よほど資産規模の大きな方でなければ、分配金の金額としては大きなものにはなりません。
しかし、分配金というのは完全な「不労所得」であり、実際にもらえる金額以上に長期投資を継続するためのモチベーションになります。
本日は、分配金・配当金を長期投資にどう活かすかについて考察します。
バンガードETFからの分配金を長期投資継続のモチベーションにしよう
本日の記事の要点は以下の通りです。
1. 分配金・配当金は長期投資継続の大きなモチベーションとなる
2. 米国ETFの分配金は米ドルで振り込まれるので無駄遣いをしづらい
3. 分配金でETFの株数を増やすのが楽しい
以下1つ1つ掘り下げてみていきます。
1. 分配金・配当金は長期投資継続の大きなモチベーションとなる
ETFや株式からの分配金・配当金は真の「不労所得」ですので、仮に少額であったとしても嬉しいものです。
金額自体は会社からの毎月の給料と比較しても微々たるものであるにも関わらず、心理的には給料の100倍くらいポジティブな気持ちになれます。
また、配当金は株価の変動よりも安定していることが多く、株数をコツコツ増やしていけば毎年少しずつ増えていくのが実感しやすいのもメリットです。
長期投資の重要性を頭では理解していても、途中で気が変わってやめてしまう方もたくさんいらっしゃいます。
シンプルなことをコツコツ長く続けることが成功の秘訣ですが、長く続けていく上で分配金という定期的なご褒美の存在は非常に大きいと思います。
2. 米国ETFの分配金は米ドルで振り込まれるので無駄遣いをしづらい
VTやVTIなどの米国ETFからの分配金は、当たり前ですが、「米ドル」で振り込まれます。
米ドルですので、いったん日本円に両替しなくては生活費の足しにはなりません。
分配金を全額再投資することが効率よく資産を増やすための鉄則ですが、日本円で振り込まれますとどうしても無駄遣いしやすくなります。
その点、米国ETFからの分配金は米ドルで振り込まれますので、米ドルのままでは米国株を買うくらいしか用途がないのは逆にメリットとも言えるでしょう。
投資信託と異なり、米国株・ETFの配当金の自動再投資サービスを提供している証券会社はほとんど存在しません。
本来ならば、配当金再投資の時に米国のDRIP(Dividend Reinvestment Plan)のような税制優遇サービスがあればベストなのですが、そこまで贅沢は言っていられないですね。
ご存じない方のために補足しますと、DRIPというのは配当金再分配時の買付手数料が無料となり、さらに再投資時の配当金に対する税金が非課税になるというありがたいサービスです。
早く日本国内でも導入されるとよいですね。
3. 分配金でETFの株数を増やすのが楽しい
最後は単に気持ちの問題ですが、分配金・配当金という「不労所得」で手持ちの株数を増やすのが純粋に楽しいですね。
毎月の給料から一定の金額を投資に回して株数をコツコツ増やすことはもちろん重要です。
しかし、毎月の給料から株を買い足すのと、分配金・配当金で手持ちの株を増やすのは全く違った嬉しさがあります。
実際にやっている作業は特に変わりませんし、配当金が振り込まれる時にはその都度税金の支払いも発生していますので、税金を考えますと必ずしも効率的とは言えません。
とはいえ、「長期投資をいかに楽しむか」という視点で考えた時に、何もしなくても定期的に振り込まれる分配金というのは大きな価値があると思います。
まとめ
VTやVTI、VOOなどのバンガードの主力ETFから分配金が支払われる時期が近づいてきました。
分配金や配当金を長期投資継続のモチベーションにするのも1つの方法です。
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2. 遺伝子(シッダールタ・ムカジー)
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遺伝子を巡る複雑な科学史を、一本のサスペンス小説のようにグイグイ読ませる文章力が凄まじいです。
こんな記事も書いています。
ポートフォリオが複雑になればなるほど、管理の手間と余計なコストがかかります。
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配当金のありがたみを実感するためには、3,000万円以上の規模で投資ができるとよいですね。