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主要なETFの2018年の下落幅とその後の回復力を比較してみる

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おはようございます。

株式市場は、2017年はほぼ1年間右肩上がりの相場でしたが、2018年に入ってからはアップダウンの激しい相場になっています。

為替も同様で、一時期104円台まで円高に振れたかと思えば、先日は110円台の円安になるなど落ち着きません。

本日は、VTI、VT、VWO、VYM、QQQなどの主要なETFの2018年に入ってからのパフォーマンスを比較してみます。

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 主要なETFの2018年の下落幅とその後の回復力を比較してみる

米国株ETFの中ではQQQの回復が速い

まずは、米国株ETFをみてみます。

青がVTI(米国全体)、赤がVYM(米国大型高配当)、緑はQQQ(米国大型ハイテク中心)、オレンジがIJR(米国小型株)です。

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(画像はYahoo financeから引用)

 

4つとも2017年始から2018年1月後半までは右肩上がりに上がり続け、そこからはアップダウンの激しい値動きになっています。

その中で、QQQとIJRの回復の速さが目立ちますね。

過去に、QQQは値動きの激しい暴れ馬的な性格を持つと評しました。

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2018年に関しては、ピークの株価からの値下がり幅は確かに大きいですが、その後の回復力も素晴らしいので結果としては優れたパフォーマンスを示しています。

NASDAQ市場を代表するハイテク銘柄が、米国市場を牽引する大きな存在感を示しているといえます。

世界の流れを見る限り、今後もしばらくはハイテク銘柄は米国市場の成長を考えるうえで外せないセクターとなりそうです。

 

VYMは金利上昇の影響もあり苦戦

一方、本来ならば「ディフェンシブ」と言われる大型高配当銘柄の集合体であるVYMは取引値だけ見ると苦戦を強いられています。

米国長期金利の上昇局面では、高配当株は厳しいですね。

BNDやAGGなどの債券ETFの利回りも2.7%前後まで上昇していますので、こういう局面ではリスクの高い株式で無理に配当を狙わず、よりディフェンシブな商品に資金が動きやすいです。

株式の中でも、高配当株はその影響を最も受けやすいですね。

株価というのは良くも悪くも政策次第という所があることがよく分かります。

このように、今現在は政策の影響もあり値を下げているVYMではありますが、VYMを構成する銘柄一覧を見る限りこのまま低迷し続ける可能性は低く、いずれは回復してくるだろうと期待されます。

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米国と先進国、新興国では米国市場の回復が速い

次に、米国と全世界、米国以外の先進国、新興国の比較です。

青がVTI(米国)、赤がVT(世界市場)、緑がVEA(米国以外の先進国)、オレンジがVWO(新興国)になります。

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2017年の新興国市場(VWO)の株価の伸びは目覚ましいものがありました。

昨年1年間だけに限ってみれば、VTIよりも素晴らしいリターンを示しています。

一方、2018年1月後半にピークをつけた後は、VTIよりも下落幅が大きく、その後も回復せずに株価は落ち込んだままです。

 

VEA(米国以外の先進国)もほぼ同様で、先日のイタリア国債騒動によって大きく値を下げてしまいました。

www.bloomberg.co.jp

欧州市場は良くも悪くも多国の集合体ですので、政治的に不安定な国も多く含まれますから、そういった意味でのリスクはありますね。

2018年のような調整局面では、米国市場、特にハイテク関連の強さが目立つ結果となりました。

 

この結果によって投資方針が変わるわけではない

主要なETFの2018年のパフォーマンスを比較してみましたが、私自身はこの結果によって投資方針が変わるわけではありません。

引き続きVT、VTI、VWOを中心に積み重ねていこうと思います。

QQQもチャンスがくれば買い足したいのですが、思ったよりも回復が速く、なかなか買い注文が入れられませんね。

 

まとめ

2018年は調整局面に入っていますが、世界全体でみれば米国市場の回復力が目立つ結果となりました。

米国内で比較をしますと、金利上昇の影響で大型高配当株は値を下げたままで、大型ハイテク銘柄の回復力が目立つ結果となりました。

 

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長期投資をするうえで、自分のポートフォリオのコア資産を決めるとぶれない投資ができると思います。

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