おはようございます。
当ブログの読者の方から、『普通の人が子どもを医学部に入れ、定年までに5000万を貯められるか』というご質問をいただきました。
詳細は以下の通りです。
『普通の人が子どもを医学部に入れ、定年までに5000万貯めれるか』
いつも楽しくブログを拝見しております。
私は都内に住み、妻と1歳の子どもが1人いるアラサ―政府系職員です。
ちゅり男様のブログに触発され、それまで全く興味のなかった投資に目覚め、今年から夫婦でつみたてNISA、ジュニアNISAを始めています。
(つみたて800×2、ジュニア400 計2000万積立予定)
現在の年収は額面700万、貯蓄は現金1500万です。
順調にいけば40歳で年収900万、50歳で1100万、60歳で1300万(いずれも額面)、定年は65歳です。安定だけが取り柄の職場ですが、国の財政状況を考えると下がることはあっても上がることはないと思います。
4~5年後に住宅は4000万前後の中古戸建の購入を考えております。
そこでご教授願いたいのは以下2点です。
①私のような平凡な年収、資産(親からの相続なし)でも子ども(子どもは1人の予定)を中高は公立に通い、大学から私大医学部に入れ、そこそこ余裕のある暮らしができるか。
②非課税のNISA以外にVYMなども検討していますが、手堅く資産を増やすためにほかにもおすすめの投資先、方法がございましたらアドバイスいただければ幸いです。
年収が大したことがない分、定年までの約30年という時間をいかに活かすかが勝負だと思っております。
何卒よろしくお願いいたします。
ご質問ありがとうございます。
普通の人が子どもを医学部に入れ、定年までに5000万貯められるか
20年後に医学部がベストな選択かどうかは不明
お子さんが1歳ということですが、医療業界に身を置いている一人として思うのは、20年後に医学部に進学することがベストな選択肢かどうかは不透明です。
医者が公的医療保険制度に囲われた半公務員的な性格を持つこと、そして急速に進む超少子高齢化社会の中で、社会保障費の増大が国の一大問題になっていることを考えますと、なかなか厳しいかもしれません。
職にあぶれるということはないかもしれませんが、一部の優秀な医師を除き、少なくとも給与面に関しては今以上に上がる可能性は低いのではないかと推察します。
今現在は「医師免許=年収1000万円以上を約束するチケット 」
経済的な観点からみて医師になる魅力は、医者になった後はたいして能力がない者でも安定高収入が得られる点にあります。
医師国家試験は8割以上が合格する試験ですので、医者になる上で最も高いハードルが医学部受験かと思いますが、その後の収入の安定性という点では、健康さえ維持できれば非常に再現性が高いです。
日本の医療制度の良い点でもあり悪い点でもありますが、仮に医者としての能力がなかったとしても「なんとなく年収1,000万円以上稼げてしまう」というのが現実です。
つまり、今時点では、「医師免許=最低1000万円以上を約束するチケット」と考えてよいです。
あとはこの傾向が20年後も続いているかどうかですね。
なお、私個人としては、子どもの将来というのは親の期待通り、思い通りにいかない要素があまりに大きいので過度に期待しすぎないようにしています。
VYMは長期では手堅い投資先だと思います
投資に関しては、「手堅く資産を増やしたい」ということですので、やはりインデックス投資が中心になるのではないでしょうか。
インデックス投資の最大のメリットは誰がやっても再現性があることです。
ですから、不特定多数の人がお読みになるブログのような媒体で投資をおすすめするとなると、どうしても長期のインデックス投資になってしまいます。
その中でも、VYMは「手堅い」投資先だと思います。
65歳の定年まで勤め上げる予定でしたら、長きに渡って外国税額控除が活用できるのも強みでしょう。
簡単そうに見えて実は最も難しいのが、変な商品に途中で浮気することなく、「手堅い商品」を何十年に渡ってコツコツと積み上げることです。
なお、個人的には、65歳の定年まで保有し続けるつもりならばキャピタルゲインも狙えるVTIもよいのではないかと考えます。
5,000万円の達成には多大な教育費がかかるようになる前が勝負
お子さんが中高公立で大学で私大医学部に入れるかどうかは分かりませんが、そのプランで定年までに5,000万円となると、いかに多大な教育費がかかるようになる前に資産規模を増やせるかどうかではないでしょうか。
私大医学部となれば、6年間で最低2,000万円は必要でしょうから、小学校など教育費があまりかからないうちに資産形成の土台を築いておきたいですね。
まとめ
・今現在は「医師免許=年収1000万円以上を約束するチケット」ですが、20年後にどうなっているかは定かではありません
・VYMは定年まで長期で見た場合には手堅い投資先だと思います
・定年までに5,000万円貯められるかどうかは、教育費がかさむようになる前に資産形成の土台を築けるかどうかにかかっています
こんな記事も書いています。
投資歴が1年以下の方の場合、あせって株式のポジションを取りすぎないよう、自制心を持って相場に臨みたいものです。
政府系職員で安定しているというのは、暴落時には大きな武器になりえます。いつか来る暴落時に果敢に追加投資することができれば、5,000万円の道は近づくでしょう。
投資成績というのは自分の力で100%コントロールすることは不可能です。ライフステージに合わせて柔軟に対応したいですね。