神経内科医ちゅり男のブログ

「気ままに、ほどほどに」がモットーのゆるい神経内科医が資産形成や投資について日々思うところを語ります。

【VEU】米国以外の全世界を対象としたバンガードの低コストETF

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おはようございます。

VEUは米国を除く全世界を対象としたバンガード社の低コストETFです。

正式名称はバンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)ETFと言います。

「米国」と「米国以外」という分け方ですので、日本人にとってはマイナーなETFかもしれません。

ETF運用総額ランキングでは30位くらいにランクインしており、VEAやVWOがトップ10入りしていることを考えますと、米国本国でもややマイナーな存在なのでしょうか。

また、VEUと同じく「米国以外の全世界」を対象としたバンガードETFにはVXUSがありますが、こちらは小型株も含んだETFになっています。

本日は、VEUのご紹介をします。

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【VEU】米国以外の全世界を対象としたバンガードの低コストETF

VEUのベンチマーク、経費率、純資産総額は?

VEUのベンチマークはFTSEオールワールド(除く米国)インデックスで、米国を除く全世界の先進国株式市場および新興国株式市場への分散投資が可能です。

VEUの投資対象は米国以外の全世界ですので、ざっくりとVEA(米国以外の先進国)+VWO(新興国)といったイメージになるかと思います。

ただし、VEAが約3900銘柄、VWOが約4700銘柄から構成されますが、VEUは約2700銘柄ですので、分散性という意味ではVEA + VWOの方が上になります。

 

VEUですが、

1) 経費率:0.11%

2) ETF純資産総額:約234億ドル(約2.5兆円)

とバンガード社のETFらしい低コストと圧倒的な流動性を示しています。

 

VEUの構成国・地域は?

次に、VEUの構成国トップ10を見ていきます。

VEUの構成国のトップは日本です。

その後、イギリス、中国、フランス、ドイツ、カナダと続きます。

この中では、カナダやオーストラリアが経済成長率の高い国として知られています。

FTSEで新興国の扱いになっている国は中国と台湾ということになりますね。

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地域別に見てみます。

Greater EuropeとGreater Asiaがほぼ半々で、イギリス、ドイツ、フランスなどの欧州先進国と、日本やオーストラリアを中心としたアジアパシフィックが主な投資先になっています。

蛇足ですが、Australasiaというのはオーストラリア大陸、ニュージーランド、ニューギニア島やその付近の島々を指す地域区分を指す単語です。

私は以前、Australiaの書き間違いだと完全に思いこんでいましたw

 

Developed Markets(先進国)とEmerging Markets(新興国)の比率は約4〜5:1というイメージでよさそうです。

 

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VEAの上位構成銘柄は?

VEUの上位構成銘柄を見ていきます。

テンセント、アリババは中国IT界の雄で、VWOでもトップを占めていましたが、VEUでもトップ10入りしています。

ネスレやノバルティスといったスイスの超一流企業、韓国のサムスン、日本からはトヨタ自動車がランクインしていますね。

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VEUのセクター比率は?

VEUのセクター比率を見ていきます。

金融セクターの占める割合が22%と圧倒的に高いです。

また、テクノロジーセクターの占める割合は11.70%とVTIやVWOと比べると圧倒的に低く、世界を代表するIT企業群は米国と中国に集中していることが分かります。

ヘルスケアはVWOでは3.4%しかありませんが、VTIやVEUでは比率が高く、世界を代表する医薬品メーカーは先進国に集中していることが理解できます。

 

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VEUの投資対象株のサイズは?

VEUの大半はGiant〜Medium株から成り、Small〜Micro株は1%未満とほとんど含まれません。

これはVEUが主に大型〜中型株を投資対象としているからで、小型株への分散を狙うならばVXUSを購入することになります。

また、バリューからグロースまでまんべんなく投資対象としていることが分かります。

 

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VEUの過去のリターンは?

VEUの過去のリターンを見ていきます。

VEUが設定されたのは2007年3月ですので、約11年の歴史があります。

今回も、純粋な取引値と配当込みのトータルリターンの両者を比較します。

まずは、取引値(株価)の推移です。

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VEUはリーマンショック前の2007年に約64ドルのピーク値を付けました。

その後、2008年〜2009年のリーマンショックの影響で、一時期25ドルまで急落しています。

60%近い大暴落で、VEUのホルダーは気が気でなかったでしょう。

その後は株価は回復傾向ですが、未だリーマンショック前のピーク値まで戻していないことには注意が必要です。

 

次に、配当込みのトータルリターンです。

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2007年の設定来で見たときに、約11年間で+40%程度のトータルリターンとなっています。

2007年に発売されて間もなくリーマンショックの大暴落に巻き込まれた影響が大きいですね。

VEUに関しては、発売された時期が悪すぎたとしか言いようがありません。

逆に言えば、適切に分散されたETFを購入すれば、どんなに購入した時期が悪くても10年近くホールドすればマイナスリターンは回避できるとも言えそうです。

 

まとめ

VEUは米国以外の全世界株式市場を対象とするバンガード社の低コストETFです。

「VTI(米国) + VEU(米国以外)」で世界分散投資を簡単に実現することが可能です。

VEUの中では、米国以外の先進国:新興国=4〜5:1程度と理解しておきましょう。

 

 

こんな記事も書いています。

米国以外の先進国だけを対象としたETFならVEAを選択することになります。 

www.churio807.com

 

全世界分散投資を考えた場合、VT一本に絞るか、VTI + VEU (or VXUS)とするか、VTI + VEA + VWOとする方法があります。

www.churio807.com

 

長期投資において米国が外せない存在なのは間違いありません。日本や欧州の成熟国が再び花を咲かせる時がやってくるのか興味深いです。

www.churio807.com