神経内科医ちゅり男のブログ

「気ままに、ほどほどに」がモットーのゆるい神経内科医が資産形成や投資について日々思うところを語ります。

米国+新興国株投資の是非について。日本と欧州市場は切って捨てるべきなのか?

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おはようございます。

当ブログの読者の方から、「米国株+新興国株投資の是非」について下記のようなご質問をいただきました。

米国株+新興国株投資の是非について

いつも勉強させて頂いております。

米国+新興国株投資について先生のご意見をお伺いしたいと思いコメント致しました。

私は4月に就職予定の理系修士2年生です。

老後資金を貯めようと考え、1月から積立NISAをはじめました。

少なくとも、定年退職までの40年間は売却せずホールドしようと考えています。

現在のポートフォリオは国際分散投資の王道に則り、emaxis slim先進国およびemaxis slim新興国を9:1の割合で積み立てています。

しかし、現在このポートフォリオに疑念が湧いています。

それは、「株式のリターンという観点で、米国は新興国に劣後する可能性はある。しかし、米国は米国以外の先進国に劣後しないのではないか」と感じたからです。

研究をしていると、米国にはイノベーションを起こす仕組みが整っていると強く感じます。

また、中国を始めとしたアジア新興国からの留学生は非常に優秀であり、中国発の論文のクオリティが近年かなり高まっていることからも、新興国の成長は間違いないとも感じています。

こうした肌感覚の根拠のみならず、人口動態の観点から考えましても、米国および新興国の成長に疑いの余地はないと考えます。

一方、欧州や日本は人口ボーナスを使い切っており、今後ますます高齢化が進行することから、低成長にとどまると考えています。

ならば、投資先は米国と新興国のみで良いのではないでしょうか。

先進国クラスは米国のみにして、米国:新興国に9:1で投資すれば良いのではないでしょうか。

様々なブログや金融会社の情報を当たりましたが、米国+新興国株投資について言及しているものは見つけられず、先生のご意見を伺いたいと考えた次第です。

先生のお考えをご教授頂けますと幸いです。

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米国+新興国投資の是非について。日本と欧州市場は切って捨てるべきなのか?

大変面白い質問ですし、理論上はそうなのかもしれません・・・が、

初めに断っておきますが、私はこの質問に対する明確な答えを持ち合わせていません。

誰もが100%明確な答えを持ち合わせていないからこそ、ブログや金融会社の情報を当たっても答えが書いていないのです。

「不確実な要素が残る中で、自分にとってベターと思われる選択肢を選んでとりあえず実行する」

投資においてはこの力が重要だと思います。

20年後くらいにはAIが投資の最適解を出してくれる世の中になっているかもしれませんから、とりあえず気楽に始めてみるとよいですね。

投資なんて途中でいくらでも方向修正できますし。

ちなみに、私は答えが全く分からないからこそVTをメインに投資をしています。

学校の試験と異なり必ずしも100点狙いでなくてもよい所が投資の面白い所です。

 

既存の資本主義社会のパラダイムが続くならば米国は有利でしょう

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米国は、市場メカニズムを最大限に尊重し、資本主義のダイナミズムを重視する方針です。

そのために、移民を積極的に受け入れて人口減少と高齢化を防ぐ政策をとっています。

これは、市場メカニズムを徹底的に追求するうえでは、ご指摘の通り人口ボーナスが「ある程度」モノを言うからですね。

米国がこの路線で突き進むためには、人口増・人口の若返りを図っていく必要があります。

まぁでも人口ボーナスだけが全てではありません。

高度経済成長期の日本があれだけ急成長(GDP成長率 9.6%/年)したのは、生産年齢人口の割合が高かったのも一因ですが、それ以上に技術革新によって一人あたりの労働生産性が向上したのが大きいです。

人口動態は経済成長を考える上で非常に重要ですが、人口動態が全てとは考えない方がよいでしょう。

視野が狭くなる可能性があります。

 

大きなパラダイムシフトが今後数十年で起こる可能性はゼロではない

上記の通り、既存の資本主義経済のルールの中では最強は間違いなく米国です。

問題は、既存の資本主義社会に対して大きなパラダイムシフトが起きた場合です。

「それはどういったものですか?」と質問されても、

「それが分かってたら苦労しない」としか返答できませんが、

万が一パラダイムシフトが起きた時に、次なるNo.1にどの国がいち早く座るかが鍵を握る可能性があります。

それは米国かもしれませんし、米国以外の思わぬ小国かもしれません。

まぁ日本ではない気もしますが(笑)

そのヒントとして、昨日ご紹介した『AIとBIはいかに人間を変えるのか』を一読することをおすすめしておきます。

www.churio807.com

 

でも30年ならば米国が安泰な気もする

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歴史を振り返ると、米国の覇権といってもせいぜい100年〜150年程度のもので、それ以前は大英帝国が覇権を握っていたわけですよね。

時代の流れが数倍速くなっていることを合わせると、100年後の予測というのは非常に難しいです。

しかし、少々身勝手かもしれませんが、個人投資家としては自分の寿命が尽きるまで覇権を握っていればOKと考えれば、米国集中投資というのもリーズナブルなのかもしれません。

地政学的にも米国は有利な立場にいることは間違いないので、30年ならば安泰かもしれませんねぇ。

あれこれ考えるのは面白いのですが、あれこれ考えると結局最後は分からなくなるので、私はVT派ということです。

VTが終わったら株式市場は終わりだと思っていますから、その時は諦めがつきます。 

 

毎月の投資金額によって戦略をかえるのもありです

あとは毎月の投資金額の多寡で戦略を変えるのもありですね。

毎月5万の投資ならば、私も先進国はVTIにかけるかもしれません。

少ない投資額で大きなリターンを得ようと思ったら、やはりある程度の「選択と集中」が必要です。

VTI+VWOというのも面白いのではないでしょうか。

一方、毎月30万円の投資ならば、VTで世界丸ごと買っておくだけでも十分に合格点の投資になるのではないでしょうか。

私が目指しているのは後者の投資ですので、VTがメインになるわけです。

 

まとめ

米国+新興国株投資というのは非常に面白い選択肢だと思います。

私自身は実践していませんので保証はできませんが、ぜひ実践してリターンをブログで公開してほしいものですw

 

こんな記事も書いています。

楽天バンガードとeMAXIS Slimシリーズの登場で、投資信託を選ぶのが簡単になりました。あと、iFree S&P 500インデックスにも他にはない独自価値がありますね。

www.churio807.com

 

日本国家が破綻するような事態は想像したくもありませんが、仮に発生したとしたら資産をどこに退避させるべきかを検討した記事です。

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VTI、VEA、VWOの5年チャートを比較するとVTIの圧倒的な強さに目を引かれますが、それ以前には米国株がしばらく低迷した時期もありますので、注意が必要です。

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