Dr.ちゅり男のインデックス投資 

医師×投資ブロガー|初心者向けに新NISA・インデックス投資をやさしく解説📘

新NISAの出口戦略|配当金か定期売却か?ETFと投資信託どちらを選ぶべきか。

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おはようございます。

新NISAの「つみたて投資枠」に関しては、eMAXIS Slimシリーズなどのインデックスファンドを定期積立するしかありません。

一方、「成長投資枠」に関しては、投資信託以外に個別株やETFにも自由に投資できます。

個別株は上級者向けですが、ETFは投資信託と同様に分散投資が可能であり、初心者にもおすすめできる商品です。

 

 

多くのETFでは、株式と同様に分配金の支払いがあります。

配当金や分配金は手っ取り早くインカムを増やす手段として、特にリタイアが近い多くの投資家から人気を集めています。

では、新NISAの場合、成長投資枠ではETFを購入して分配金を積み上げるべきなのでしょうか?

それとも投資信託の「定期売却サービス」などを活用すべきでしょうか?

 

新NISAで重要なのは「買い方」より「売り方」

 

新NISAの制度改善で「買い方」はシンプルに

新NISAは従来のNISAと比較して、

1) 生涯投資枠が1800万円へ大幅に拡大

2) 年間投資枠が360万円へ大幅に拡大

3) つみたて投資枠と成長投資枠が併用可能

4) 制度自体が恒久化、非課税期間も無期限へ

と劇的に改善しており、上手に活用できれば資産形成の大きな助けになります。

 

新NISA対象銘柄・商品の一覧【成長投資枠・つみたて投資枠】

 

非課税期間が無期限となり、ロールオーバーなどを考えなくてよくなったため、買い方に関しては従来のNISAよりもだいぶ簡単になりました。

特に何も考えず、生涯投資枠の1800万円を使い切るまで、eMAXIS Slimシリーズなどのインデックスファンドを買い続けるだけだからです。

 

むしろ、新NISAで難しいのは「いかに売るか」です。

長年かけて積み立てた資産には愛着が湧き、利益が積み重なるほどもったいなくて売れなくなってしまう人が多いからです。

 

配当金をもらう vs 投資信託を定期売却する

金融商品を売らなくても毎月のインカムが増える方法として、高配当株やETFへの投資は非常に人気があります。

個別株投資は誰にでもおすすめできるとは言えませんが、ETFならばきちんと分散されていますし、長く保有すれば分配金も安定して成長しますので初心者の人にもおすすめです。

 

分配金再投資の効率性を考えると投信が有利

しかし、若い時期から配当をもらうのは心理的には嬉しいのですが、分配金再投資という点では非効率です。

むしろ、毎月安定した収入が得られる現役世代の方であれば、受け取るたびに税金が差し引かれる配当はあえて受け取らず、そのまま再投資してもらった方が効率的です。

よって、同じ指数(インデックス)に連動する商品であれば、ETFより投資信託を選んだ方がよいケースもあります。

 

(4ページ目)新NISA「枠の復活」うまい使い方は? 意外に知らない配当金・分配金の扱いとは | AERA dot. (アエラドット)

 

個人的には、

1) 若いうちは分配金自動再投資型の投資信託で資産形成をし、

2) 資産取り崩し期に入ったら必要な金額だけ投資信託を売る

方がシンプルでよいのではと思っています。

 

楽天証券の「定期売却サービス」が便利

長く保有してきた投資信託には愛着が湧いてしまい、もったいなくて自分の意思では売れないという人もいるでしょう。

その場合は、投資信託の「定期売却サービス」を使うのがおすすめです。

大手ネット証券の中だと、SBI証券と楽天証券が対応しています。

 

投信・外貨建MMF|SBI証券

 

ただし、SBI証券はNISA口座内の投資信託の定期売却には対応しておらず、選べるのも「定額売却」のみです。

一方、楽天証券であればNISA口座の定期売却にも対応しており、定額だけでなく定率売却にも対応しています。

よって、今選ぶなら楽天証券がよいでしょう。

もっとも、新NISA内の投資信託を売却するというのは20年〜30年も先の話です。

その頃には各証券会社が提供しているサービスの内容も大幅に変わっている可能性があります。

 

まとめ:若いうちは投信で積立、老後は定期売却で取り崩すのが効率的

分配金再投資や税金の効率などを考えた場合、若い時は投資信託を使って資産を積み上げ、老後にインカムが必要になったら投資信託の「定期売却サービス」を使ったほうが効率がよいです。

 

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