Dr.ちゅり男のインデックス投資 

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インデックスファンド(eMAXIS Slimオルカン、楽天・オールカントリー)への「長期・分散・積立投資」なら理想の開始時期は「今すぐ」

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おはようございます。

弊ブログのお問い合わせで多いのが、

「投資はいつ始めたらよいですか?」

「今は株高・円安で外国株を買うのは怖いんですが、もうちょっと待った方がよいですか?」

といったご質問です。

 

 

この質問に対する私の回答は決まっていて、

「投資対象がeMAXIS Slimシリーズなどの低コストインデックスファンドで、長期・積立を前提とするならいつ始めてもよい」

となります。

最低100円から投資信託が購入できる時代なのですから、悩んだらとりあえず証券会社に口座開設して100円分だけオルカンを買ってみればよいでしょう。

それだけで投資をしていない時より100歩くらい前進していると思います。

 

インデックスファンド(eMAXIS Slimオルカン、楽天・オールカントリー)への「長期・分散・積立投資」なら理想の開始時期は「今すぐ」

 

「株高」「円安」で外国株への一括投資は躊躇してしまう相場

確かに、2024年に入ってからは日本株、米国株ともに絶好調で、しかも「1ドル=150円」前後まで円安が進行しているため、外国株に新規参入するのを躊躇してしまう局面になっています(下図参照)。

しかし、短期〜中期の株価や為替レートがどうなるかを正確に予測する術がない以上、悩んでいても何も前進しません。

 

■ 日経平均とS&P500(米国)の1年チャート(青:日経平均、黄色:S&P500)

Nikkei 225 Price, Real-time Quote & News - Google Finance

 

確かに、一気に1000万円や2000万円もの大金を投入するのは怖いでしょう。

eMAXIS SlimオルカンやS&P500などのインデックスファンドであっても、本格的な暴落が来れば20%〜40%程度下落することは避けられないからです。

 

つみたてNISA、20年後に暴落があったらどうする?|タマルWeb|イオン銀行

 

ドルコスト平均法による「長期・分散・積立投資」ならいつ始めてもOK

大金一括投資と異なり、ドルコスト平均法による「長期・分散・積立投資」であれば、いつ投資を始めてもOKです。

毎月積立を何年も継続し、株価が高い時も安い時も購入し続けることで、平均購入価格を平均化し、一回一回の買付価格の影響を打ち消すことができるからです(下図参照)。

 

THEO お客さまサポート - ドルコスト平均法とはどのような手法ですか?

 

本来、S&P500や全世界株インデックス(MSCI ACWI)のように、プラスリターンが期待できる投資対象に投資する場合、金融理論上は一括投資が正解です。

しかし、いくら「理論上は一括投資が正解」と言われても、株高局面で何百万円ものお金を一括投資するのは初心者にはハードルが高すぎます。

 

そもそも、私たち個人投資家が投資で勝てない最大の原因は、上下動の激しい相場に心を乱され、素人が余計な行動を起こしてしまうことに起因します。

そうであれば、多少の効率性を犠牲にしても、ドルコスト平均法で「安心・安全」を優先して長期投資したほうが理にかなっているのです。

 

今すぐ一歩目を踏み出せるかが勝負の分かれ目

人間は本能的に変化を嫌い、現状維持を求める性質があると言われています(現状維持バイアス、下図参照)。

現在の状況よりも好転する可能性が高いと頭では理解していても、実際に次の一歩を踏み出すには大きな勇気と行動力が求められるのです。

 

現状維持バイアスとは?ほかにもある認知バイアス、活用アドバイス

 

ブログの読者の中にも、

・投資の必要性を頭では理解しているが、なかなか実際に始められない

・ほんのちょっと投資してみたが、怖くなってすぐやめてしまった

という人は多いのではないでしょうか?

 

投資を長く続けるのが難しい理由の1つは、仮に投資をやらなくても毎月の節約や貯金だけで目の前の生活はなんとか成立してしまうからです。

確かに、投資をやらないと老後にお金で困ることはあるかもしれません。

しかし、それは20年〜30年以上も先のことなので、多くの人は強い実感を持つことができません。

 

実際に一歩目だけ踏み出してしまえば、あとは意外に楽に続けられるということは投資以外でもよくあります。

投信積立であれば、最初に積立設定さえすれば実際にやることはほとんどないので、本当に「はじめの一歩だけ」と言ってもよいのです。

 

まとめ

ドルコスト平均法による「長期・分散・積立投資」であれば、適切な開始時期は「今すぐ」となります。

投資するかしないか悩んでいる時間がもったいないと言えるでしょう。

 

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