おはようございます。
昨日の記事で、高配当の個別株投資には銘柄選択の難しさがあり、少なくとも10銘柄程度の分散が可能な資金力がないと難しいことをお話しました。
その点、VYM、HDV、SPYDといった高配当株ETFであれば個別株のリスクをうまく軽減しつつ、そこそこのキャピタルゲインと配当の両取りが可能です。
逆に言えば、値上がり益も配当金も中途半端ではあるわけですが、そのあたりをうまく理解した上で活用できればよいですね。
ただ、私自身は若いうちから高配当株一辺倒というのは少々夢がないかなという感じがしています。
せっかく米国市場に投資をするならば、世界経済、各業界をリードする超一流企業にも投資をしないと面白みがないと思うのです。
若い方が高配当株一辺倒というのは夢がない気がする
若い方がETFで米国株投資をするならば今が旬な企業も取り入れよう
あくまで私個人の意見ですが、若い方がETFを介して米国市場にアプローチするならば、今が旬である米国の超一流企業を外す積極的な理由はない気がします。
具体的には、AmazonやMicrosoft、Googleなどのテクノロジー銘柄、VISAやMasterCardなど圧倒的なシェアを誇る決済サービスですね。
これらは参入障壁が比較的高く、圧倒的なワイドモートを有しており、それでいて高成長を続けている銘柄です。
AmazonやGoogleは無配で、Microsoft、VISA、MasterCardは0.5%〜1.5%の低利回りながら配当を出していますね。
もちろん、これらの企業の成長が永遠に続くわけではありませんが、その個別銘柄のリスクを低減できるのがVTIやVOOといったETFのメリットです。
せっかくETFを介して米国市場にアプローチし、長期的に保有し続けるつもりならば、利益成長率の高い銘柄も取り込んだ方が資産形成の効率がよいです。
要するに、より長期的な目線で物事をとらえようということですね。
超一流企業を避けるなら米国株投資の魅力は下がる
目先の配当に焦点を当てて大型・成熟企業だけに絞るか、将来の企業成熟・配当成長も見越して大型グロース株も取り入れるかという違いになるかと思います。
この点に関しては、投資期間を長く確保すればするほど後者が有利になると考えています。
時代をリードする超一流企業を避けるのならば、米国株である必然性が少し下がってしまいますね。
例えば、タバコ銘柄のフィリップ・モリス(PM)やアルトリア・グループ(MO)もよい銘柄だと思いますが、国内のJTでもそれと似た役割は果たすことができます。
オンリーワンの存在ではありません。
もちろん、同じタバコ銘柄でもより多くの企業、国に分散するという意味では複数銘柄を保有するのは意味のあることです。
一方で、上でお示ししたAmazonやMicrosoft、Google、VISA、MasterCardの代わりになる日本企業が存在するかというといくら探しても難しいです。
他に替わるべきものが容易に見つからないというのは大きなアドバンテージであり、個別株ならばさておき、銘柄を分散したETFにおいてもこれらの企業を外してしまうというのは面白みに欠ける気がしています。
まとめ
若いうちからETFを介して米国株市場にアプローチをするならば、今をときめく旬な超一流企業もポートフォリオに組み込むことをおすすめします。
高配当を狙うのは人間としてもっと成熟した年齢になってからでも遅くはありません。
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ハワード・マークスの『市場サイクルを極める』です。
2018年12月の暴落1ヶ月前に発売されているというのが凄いですね。
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