おはようございます。
長期にわたって保有し続ける握力に自信があれば、数十年後に最も値上がりが期待できるアセットは「株式」であることは過去の歴史が証明しています。
その一方で、総資産額が大きくなるにつれて、同じ「%」の値動きであっても実際に動く「金額」がどんどん大きくなります。
億単位になりますと、毎日のポートフォリオの値動きが毎月の収入以上となりますので、仮に損失が発生した時に毎月の給与からの補填だけでは厳しくなってきます。
よって、総資産額が上がるにつれて株式以外のアセットへの分散を意識する必要性が高くなるわけです。
総資産額が上がるにつれてアセットの分散を意識しよう
本日の記事の要点は以下の通りです。
1. 総資産額が上昇するにつれ、同じ「%」の値動きでも「金額」は大きくなる
2. 最悪のケースが起こっても乗り切れるポートフォリオを維持しよう
3. 総資産額が上がるにつれてアセットの分散を意識しよう
以下1つ1つ掘り下げてみていきます。
1. 総資産額が上昇するにつれ、同じ「%」の値動きでも「金額」は大きくなる
総資産額が上昇につれて、同じ「%」の値動きであったとしても、実際に動く「金額」はどんどん大きくなります。
VTやVTIなどのインデックス型商品の場合、リーマンショックやコロナショックなどの大暴落のデータから、最悪のケースで40%〜50%の下落を想定する必要があるでしょう。
総資産額が100万円程度であれば、仮にポートフォリオの100%を株式(VTやVTI)で構成したとしても、最悪のケースで40万円〜50万円程度の下落で済むわけです。
痛手は痛手ですが、全くリカバーできないといった金額ではありません。
一方、総資産額が1億円の場合、その全てを株式で保有していると最悪のケースで4,000万円〜5,000万円の下落に巻き込まれる可能性があります。
このように、同じポートフォリオでも総資産額が上がるにつれて最悪のケースで受けるダメージは全く異なってきます。
2. 最悪のケースが起こっても乗り切れるポートフォリオを維持しよう
もちろん、VTやVTIのように全世界市場や米国市場の数千銘柄に分散された投資対象であれば、
仮に一時的に40%〜50%下落したとしても最悪の時期をうまくやり過ごすことができればいずれは値上がりが期待できるでしょう。
とはいえ、実際に自分の大切な資産が4,000万円も5,000万円も目減りした場合に、果たしてどこまで健全なメンタルでいられるでしょうか。
大暴落時の心の持ちようや望ましいアクションについては、頭で理解していることと実際に体験するのでは天と地ほどの差があります。
投資経験の浅い方ほどリスク管理に重点をおき、仮に最悪のケースが発生しても乗り切れるポートフォリオを維持した方がよいでしょう。
特に、今現在のように株式が好調な相場においては、どうしてもポートフォリオ内の株式の割合が高くなりがちです。
気が付かないうちに自分が当初見積もっていた以上のリスクを背負っているケースもありますので、思い当たる方はリバランスを試みましょう。
3. 総資産額が上がるにつれてアセットの分散を意識しよう
数十年間にわたって長期保有し続けるのであれば、株式こそが最高のパフォーマンスを生むアセットであることは過去の歴史が証明しています。
その一方で、総資産額が上昇した後も株式100%のポートフォリオを維持し続けますと、日々の総資産額の値動きが大きくなってきます。
1億円近くになりますと0.5%程度の変動であっても数十万円動きますので、大きな値動きに慣れない方は総資産額が上がるにつれて現金や債券、金など他のアセットへの分散を検討したほうがよいでしょう。
逆に、総資産額が少ないうちはある程度株式の比率を上げ、早く雪だるまの芯を大きくする戦略もよいと思います。
まとめ
総資産額が上がるにつれ、同じ「%」の値動きでも実際に動く「金額」が桁違いに大きくなります。
債券や金など株式以外のアセットへの分散も検討するとよいでしょう。
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『ゼロ秒思考』で有名な赤羽雄二さんの最新本です。
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これからの時代、単に良いモノが売れるわけでなく、その商品やサービスが生まれた背景やプロセスに対して親近感が得られるかも重要になってきます。
人は皆ストーリーに惹かれるのですね。
ビジネスに関わる人ならばぜひ持っておきたい視点ですので、本書を読んで理解を深めましょう。
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会社員で夏と冬のボーナスが支給される方は、その時期に合わせて年2回リバランスを実施するのがオススメです。
インデックス投資家は毎日・毎月の総資産額の変動を気にしても意味がありません。
しかし、頭では理解していても、どうしても値動きが気になって見てしまいますよね。
リスク許容度は様々な要因で変動します。各個人が自分の頭を使って考え抜くしかないでしょう。