おはようございます。
今年一番話題になっている個別株は間違いなくNVIDIAですが、ついにアップルやマイクロソフトを抜いて時価総額で世界トップに躍り出ました。
「Direxion デイリー・エヌビディア株ブル2倍ETF(NVDU)」という、エヌビディア株の2倍の値動きを示すブル型ETFまで登場していますね。
ポートフォリオの一部でエヌビディア株を保有するのは問題ありませんが、いくら今株価が絶好調だからと言って、現物ではなくレベレッジ商品に手を出すのはやめましょう。
適切なタイミングで売り抜けて利益をあげられる方はOKですが、少なくとも長期投資向きの商品ではありません。
NVIDIAの時価総額が世界トップに!エヌビディア株ブル2倍ETF(NVDU)まで登場!初心者は慌てず新NISAでオルカン、S&P500のインデックス投資でコア固めを。
エヌビディアがついに時価総額でマイクロソフトを抜いて世界トップに
6月18日の米国株式市場でエヌビディア株が上昇した影響で、時価総額が約3兆3000億ドルに到達し、ついにマイクロソフトを抜いて時価総額世界トップに躍り出ました。
今年に入ってからGAFAMをごぼう抜きする快進撃を見せており、この勢いがどこまで続くのが注目ですね。
まさに「飛ぶ鳥を落とす勢い」のエヌビディア株ですが、株価が下がる時のスピードも半端ではありません。
実際、エヌビディアの将来性を見込んで長期保有すると意気込んでいた投資家の多くが、2022年の半導体株の暴落時に手放してしまったのです。
昨年〜今年にかけての株価急騰で2022年の暴落が目立たなくなっていますが、2021年末から2022年末にかけてエヌビディア株は70%下がりました。
値動きの大きさに翻弄されないハートが強い投資家は問題ありませんが、普通の人は株価が70%も下がるとつい売ってしまうものなんですね。
Direxion デイリー・エヌビディア株ブル2倍ETF(NVDU)まで登場
エヌビディア高騰のブームを受け、ついにエヌビディア株の値動きに2倍のレバをかけた金融商品まで登場しました。
それが「Direxion デイリー・エヌビディア株ブル2倍ETF(NVDU)」です。
以下がNVDUのチャートで、エヌビディア株の株価が絶好調なので凄まじいリターンになっています。
Direxion Daily NVDA Bull 2X Shares (NVDU) Price & News - Google Finance
これを買えば「一瞬でお金持ち」になれる気がしてきますが、世の中そう簡単ではありません。
一例として、日本ではものすごくマイナーですが、Granaiteshares 3X Long Tesla Daily ETP(3LTS)という、テスラ株の3倍の値動きを示す金融商品があります。
Graniteshares 3X Long Tesla Daily ETP (3LTS) Price & News - Google Finance
テスラ株がブームになった時に登場した商品ですが、今現在はピーク時から99%減という悲惨な状態です。
これを見れば、特定の個別株にレバレッジをかけるという行為がいかに危険が一瞬で理解できますね。
少なくとも長期保有すべき商品ではなく、短期〜中期での値上がり益を目的とした投資にしか向かない商品といえます。
初心者は慌てず、新NISAでオルカンやS&P500投資しコア固めを
先ほどご紹介したレバ型商品は論外としても、エヌビディア株がここまで急騰すると、初心者でも「エヌビディアを買えば一瞬でお金持ちになれるのでは」という気がしてきます。
ところが、実際には投資の世界はそこまで甘くはありません。
ポートフォリオ全体の数%などリスクを限定しながら投資するのは問題ありませんが、いきなりポートフォリオの大半をエヌビディア1銘柄に集中させるのはやめましょう。
特に、非課税期間が「無期限」となった新NISAでは「長期・分散・積立」の原則を忘れてはいけません。
周囲が特定の個別株で盛り上がっているほど、投資の基本原則を思い出し、基本に忠実に動くべきです。
まだ今年の新NISAの投資枠を使い切っていない人は、つみたて投資枠、成長投資枠ともにeMAXIS Slim オルカンやS&P500などの王道の投資信託でガッチリ固めましょう。
伝説の投資家ウォーレン・バフェットも、「ゆっくりとお金持ちになる方が簡単だ」という名言を残しています。
とにかく焦らず、時間をかけた方が勝てる確率は高いのです。
まとめ
エヌビディアの時価総額がマイクロソフトを抜いて世界トップに躍り出ました。
エヌビディア株の2倍の値動きを示すブル型ETF(NVDU)まで登場しましたが、相場が加熱している時ほど頭を冷静に保ちたいですね。
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投資信託の質が急速に上がっているため、昔のように米国ETFに投資する必要性がなくなりました。
私の個人的な経験から、インデックス投資のフルインベストメント継続はリスクが許容できる方にはかなり強力です。
VTやVTIのインデックス型商品は地味ですが、株価成長も配当成長もバランスがよく秀逸ですね。