おはようございます。
いつもお世話になっているたぱぞうさんのブログで、以下の「インデックス投資をしていたら、FPに変額保険を勧められた話」という記事が目に付きました。
金融商品に関しては、プロが勧めてきた商品を鵜呑みにして購入してはいけないという見本のような話です。
一言で言えば、売り手が儲かるだけで買い手は絶対に儲からないということです。
こんな適当なことを言っても「ファイナンシャル・プランナー」の肩書は剥奪されないわけですからお気楽な資格ですね。
プロに勧められた金融商品を鵜呑みにして購入するのは禁忌
1. そんなにお得ならばFP自身が変額保険に加入しているはず
ファイナンシャル・プランナーや金融機関の販売担当者が自信を持って勧めてくる商品はまず詐欺だと疑った方がよいです。
詐欺とは言わないまでも、言われるがままに購入して良い結果になることはありません。
「ファイナンシャル・プランナーの言うことだから間違いないだろう」と一瞬でも考えてはいけません。
もし嘘だと思うのならば、
「ところで、あなたはこの変額保険に加入していますか?」
と相手に聞いてみたらいかがでしょう。
他人にそこまで自信を持って勧められる商品であれば、自分もその保険に加入していなければおかしいですよね。
そこで相手が言いよどむようであれば、その商品には購入する価値がないということです。
2. 大型の保険を安易に組まないことが重要
保険に貯蓄や投資の要素がからんだ商品は、商品設計が複雑なものが多く、一般人がパッと説明を受けても全体像を理解することが困難です。
そのうえ、一度契約してしまうと解約するのが困難であったり、早期に解約をすると損失が発生するものが多いのが問題です。
とにかく、大型の保険に加入する場合には慎重に慎重を期すことが重要です。
もっと言ってしまえば、大型の保険自体が一般人には不要です。
私自身、最低限の掛け捨て型の生命保険には加入していますが、生命保険料控除が利用できる範囲内におさめています。
保険は元々販売元が有利、顧客が不利に設計されている商品ですので、あくまで万が一の時に備えるものとシンプルに捉えておくのが賢明です。
3. 保険で万が一の死亡と自動車事故に備えよう
ここで言う万が一とは、主に以下のことを指します。
1) 一家の収入源の死亡 → 生命保険で備える
2) 自動車事故 → 自動車保険で備える
この2つが必須です。
医師の方で臨床を少しでもやる方は、これに加えて個人医師賠償責任保険の加入も必須です。
逆に言えば、他の大半の事象は保険で備えるべきものではありません。
世の中には認知症保険などといった商品がありますが、高齢者になれば15%以上が発症する認知症に対して保険で備えるというのは非合理的です。
高齢者の不安をあおってお金を稼ぎたいだけの商品ですので、不安だからなんでもかんでも保険で備えるという考えは一刻も早く捨て去ったほうがよいでしょう。
まとめ
プロに勧められた金融商品をそのまま鵜呑みにして購入することは禁忌です。
取り返しのつかない失敗になる可能性があります。
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