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保険の選び方、考え方の大原則。保険は「入りすぎ」に注意しよう。

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おはようございます。

保険の加入方法に関するご質問をいただきましたので、本日は保険について私なりの考えをまとめておきます。

要点としては、保険は「発生する確率は極めて低いものの、万が一発生してしまったら自分のお金では対応できない事態に備えるもの」です。

逆に言えば、仮に発生しても自分のお金でなんとかなる事態に関しては保険で対応する必要がありません。

なお、保険に関しては人によって様々な考え方がありますので、必ずしも私の考えが正解ではありません。

あくまで一個人の保険に対する考えとしてお読みいただき、その一部でも活用できる点があれば幸いです。

 

保険の選び方、考え方の大原則。「入りすぎ」に注意したい

 

大原則:万が一発生したら自力で対応できない事象に備えるのが保険

保険に加入すべきか否か迷った場合には、次の大原則に当てはめて考えましょう。

保険とは、

「発生する確率は極めて低いが、万が一発生したら自力で対応できない事象に備えるもの」

です。

この原則から明らかですが、保険にどの程度加入すべきかは、

「現時点でどの程度安定的なインカムがあるか、どの程度の金融資産を保有しているか」

に大きく左右されます。

極端な例ですが、金融資産を100億円保有していれば、仮に1億円や2億円の損害賠償にあったり、数千万円の治療費が発生したとしても、何も問題ありません。

むしろ、100億円全てVTで保有しているだけで、何もしなくても毎年約1-2億円の定期収入があるわけですから、そうした方が得策となります。

以下、一般的な家庭(子供あり)を仮定して話を進めます。

 

必須:絶対に入ってください

自動車の任意保険

自動車を運転する人ならば、真っ先に加入すべきなのが自動車保険であり、自動車の任意保険に加入しないのは論外です。

車両保険とか無駄なものまで付帯する必要はありませんが、

「対人・対物賠償は無制限」

これが常識です。

個人的には、自動車の任意保険に加入していない人が公道を走るのは犯罪に近いと思います。

自動車を運転するということは、自分がいつ加害者の立場になるか分からないということの裏返しですので、絶対に加入しましょう。

 

医師賠償責任保険(番外編)

一般の方には関係ありませんが、医師の方であれば医師賠償責任保険への加入は必須です。

臨床メインでない方も、バイトで診療にあたっていれば加入しておいた方が無難だと思います。

医師賠償責任保険は団体で加入すると20%オフというのが常識です。

様々な企業、組織が同じ内容の保険を販売していますが、個人的なおすすめは「民間医局」です。

www.doctor-agent.com

 

病院と契約すると、その後の転勤のたびに契約の見直しが必要となり、手間ですね(病院側が支払ってくれる場合は別です)。

民間医局であれば、今後も利用者数が減る可能性は極めて低いので、毎年自動更新が可能で非常に楽です。

さて、実際の補償ですが、1事故につき、

・5000万円の補償で保険料32,310円

・1億円の補償で保険料41,660円

・2億円の補償で保険料47,710円

です。

最近の医療訴訟の流れを考えますと、最低でも1億円以上のプランに加入しておきましょう。

 

準必須:ほとんどの人に必要→生命保険

一般的な配偶者、子供ありの家庭においては、生命保険はほぼ必須です。

よほど資産家の家の息子もしくは娘を配偶者にもらったケースでは不要かもしれませんが、そのような人は少数派でしょう。

 

生命保険に加入する時のポイントは、あくまで一般論ですが、

1) 夫婦のみ、共働きの場合は生命保険はほぼ不要

 →死亡したら結婚前の元の生活に戻るだけ

2) 夫婦のみ、夫の給与のみの場合は夫の生命保険が必要

 →夫が死亡した場合への補償が重要。妻が死亡した場合は夫は生活可能

3) 夫婦+子供あり、共働きの場合は生命保険は必須

となります。

 

生命保険の補償金額は子供が産まれた時をピークにしよう

また、生命保険の補償金額ですが、

「子供が産まれる時がピークで、子供が大きくなり手持ちの資産が増えるにつれて漸減」

これが鉄則です。

 

上記を踏まえますと、

1) 10年間掛け捨てのタイプを利用し、10年ごとにプランの見直し

もしくは、

2) 収入保障保険のように補償額が年齢とともに漸減するプランを利用

のいずれかがよいように思います。

 

どちらでもよい:民間の医療保険、がん保険

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民間の医療保険

民間の医療保険の多くは、

・入院1日につき5,000円、10,000円

・手術治療に対して10万円を支給

といった内容のものです。

日本の公的医療保険制度の中に高額療養費制度がありますので、まずはそちらに目を通して、その限度額の支払いすら難しいという場合のみ加入を検討すればよいでしょう。

個人的には、病気の時に1日5,000円をいただいても仕方がないので、今は加入していません。

もし加入する場合は、「都道府県民共済の入院保障2型」くらいの補償で十分でしょう。

www.zenkokukyosai.or.jp

毎月の保険料は2,000円ですが、割戻率が30%強ありますので、実際には1,300円程度で加入することができ、価格と補償内容のバランスがよいと思います。

 

がん保険

がんの治療方法は近年飛躍的に発展しており、生命予後も改善傾向ですが、それに伴って治療期間が長期化したり、非常に高額な薬剤を使用するケースも増えてきました。

よって、全ての病気に対する補償を手厚くする民間の医療保険よりも、がん保険のようにターゲットを絞った商品の方が保険としての加入価値はあると思います。

ただし、10年後にはがん治療がさらに進化し、今現在の補償内容が時代遅れになる可能性もありますから、医療関係の保険に加入する際には注意が必要ですね。

定期的に見直しが可能な状態を保ったほうが無難でしょう。

 

まとめ

保険についての考え方をまとめました。

最低限、自動車保険と医師賠償責任保険、生命保険に加入しておけばOKだと思います。

本日は詳しく取り上げませんでしたが、個人賠償責任保険もよいですね。

 

【最近読んだ本の中でおすすめを2冊ご紹介します!】 

1. 大聖堂

コロナ禍で時間がある方には、『大聖堂』という長編小説がおすすめです。

超大作ですが、めちゃくちゃ面白いので徹夜覚悟で読みましょう。

 

2. 人生から「逃げる」コマンドを封印している人へ

日本人は勤勉な方が多く、ギリギリに追い込まれるまで「逃げる」選択肢を使わない方が多いです。 

ストレス社会においては、上手なタイミングで「逃げる技術」も重要だと思います。

 

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