神経内科医ちゅり男のブログ

「気ままに、ほどほどに」がモットーのゆるい神経内科医が資産形成や投資について日々思うところを語ります。

NISAは売却時点で損失があると損益通算できないのが最大のデメリット

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おはようございます。 

当ブログの読者の同業の先生から、以下のご質問をいただきました。

ちゅり男様 いつも楽しくブログを読ませて頂いております。

以前に一度医師の小規模企業共済について質問させて頂いた者です。

現在30代半ばで都内で小児科医をしています。

先日のブログで同様の質問に対する御回答があり、大変参考になりました。 ありがとうござます。

また、もう一点ちゅり男さんの考えをお聞きしたい事があり、ご連絡させて頂きました。

現在SBI証券のNISA枠でVT、VTIを月3回に分けて買い付けしております。

NISA枠の120万/年を使い切る予定なので、月に10万円程になります。

つみたてNISAにしない理由は、投資に回せるキャッシュが現在1000万ほどありNISA枠の方が年間の買い付け枠が大きく、SBIなら買い付け手数料無料でVT、VTI購入できるためです。

NISAの控除期間は5年間ですが、その後は特定口座に移行して長期保有のつもりでいます。

NISA制度がなくなる予定の2023年以降はつみたてNISA口座でVT、VTIの買い付けを継続する予定です。

お聞きしたいのは、現状NISA枠でVT、VTIを買い付けていくのと、つみたてNISA枠を利用するのはどちらがよいかという点です。

つみたてNISAで20年間の利益控除は魅力的ですが、年間買い付け金額が多いNISAの方が現状良いのではないかと考えてしまいます。

お忙しいところ大変恐縮ですが、ちゅり男様のご意見をお聞きできれば幸いです。

毎日ブログの更新楽しみにしています。

shin

ご質問ありがとうございます。

一般NISAをフル活用して、制度が終了したらつみたてNISAに切り替える方が有利かどうかという点についてですね。

私自身はNISAは初めから利用しておらず、つみたてNISAしか使った経験はありませんが、その理由を含めて考察してみます。

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NISAは売却時点で損失があると損益通算できないのが最大のデメリット

結論から書きます。

1) 現行NISAの場合、出口時点で最低でも損失を抱えていない状態を作らないと、他の取引と損益通算が不可能というデメリットがあります

2) 5年後に利益が出ている可能性が高いと判断すれば、NISAは選択可能な商品の幅も広いので利用価値が大きいです

以下、詳細を見ていきます。

 

NISA制度の最大のポイントは「出口の時に利益が出ているかどうか」

NISA制度の最大のデメリットの1つは、出口の時に損失が発生していた場合に、他の取引との損益通算ができないということです。

1例を挙げます。

仮に、NISA制度で◯年に投資した100万円が出口の時点で80万円に減っていた場合、特定口座に80万円で移され、20万円の損失が確定します。

そして、この損失に関して特定口座の他の取引と損益通算ができないのがNISAの大きなデメリットです。

その後、特定口座の中で80万円から100万円まで回復し、損失がなくなったのでいざ売却しようと考えたとします。

すると、特定口座に移した後は20万円の利益が出ていると判断され、この利益には通常通り約20%の税金がかかりますから、4万円は税金で持っていかれます。

よって、100万円全部ではなく96万円しか手元には残りません。

要するに、出口の時点で利益が出ていれば何も問題なくハッピーですが、損失があった場合には損益通算できないというデメリットを抱えることになります。

となりますと、NISAにせよつみたてNISAにせよ、出口の部分で最低でも利益が出ている可能性が高い方を選択すべきでしょう。

 

非課税制度は長く活用した方が勝てる確率は高い

つみたてNISAの年間投資枠40万円には私自身も物足りなさを感じており、NISAの年間120万円というのは大きな魅力です。

しかも、NISAであればVTやVTIなどの米国ETFを直接買付できますし、その配当や値上がり益にかかる税金が全て無料になるわけですから最高です。

おまけに、NISA口座であればETFの買付手数料が無料になりますからいい事だらけです。

それでも私がつみたてNISAを選択しているのは、ただ単純にインデックス投資の場合、投資スパンを長く確保すれば確保するほど出口の部分で損失を抱えるリスクを減らせるからです。

そして、出口部分で損失さえ抱えていなければ、NISA制度の最大のデメリットを打ち消すことが可能ですからつみたてNISA一択だと思っています。

ちなみに、つみたてNISAの場合は20年後を考えますので、常識で考えればある程度の運用益がある可能性が高いですが、仮に損失を抱えていればつみたてNISAでも同じことが言えるので注意が必要です。

 

まとめ

NISA制度の最大のデメリットは、仮に出口部分で損失が発生していた場合、他の取引と損益通算ができないことです。

よって、できるだけ非課税での運用期間を長く確保して利益を生むことが優先になるでしょう。

 

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こんな記事も書いています。

ジュニアNISAには資金拘束という最大のリスクがあり、NISAやつみたてNISAを先に活用すべきです。

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iDeCoの掛け金が全額所得控除になるというのは大きな魅力ですが、やはり60歳までの資金拘束リスクをよく考える必要があります。

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コストの点以外にもETFには優れた点が数多くあり、私自身は基本的にはETF派です。よって、NISA制度は魅力的ですが、上述の理由によりつみたてNISAを活用しています。

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