20代の頃は給料が入ると欲しいものがたくさんありましたが、年とともに物欲が年々下がっていることを実感します。
洋服などは、流行り廃りのないベーシックなものを好むようになりましたし、靴も良質なものが数足あれば足りるようになりました。
若い頃と違って、見た目で判断される年齢ではなくなってきたからかもしれません。
物より経験に投資をしたい、そんな欲求が年々増してきています。
物に囲まれても本当に充実した生活は得られない
どれだけ多くの物に囲まれても、それだけでは本当に充実した生活にはならないことを実感しています。
人間の物欲というのはキリがありません。物に支配された生活をしていると、次から次へと際限なく物が欲しくなります。
ここで重要なのは、「苦労して手に入れた物から、本当に値段相応(あるいはそれ以上)の価値を得られているか」ということです。
買ったけど実際にはほとんど使用していない靴や鞄などは、この真逆をいっていることになります。
住宅:ライフステージに合わせて身分相応の広さの家に住むのがベスト
私は今のところ住宅は賃貸派です。
世間は住宅ローン減税やマイナス金利で騒いでいますが、2013年以降、都市部での不動産価格は右肩上がりに上昇し続けており、買い時ではないからです。
現在の不動産価格の上昇は実質的な価値が上昇しているのではなく、円安の進行や東京オリンピック前の建設ラッシュによって、建築コストが増大しているのが主因ですから、本来の価値以上の価格がついてしまっています。
将来的には住宅購入を検討していますが、住宅は購入価格が莫大ですから購入時期を慎重に見極めることが重要です。
市場の大調整が入った時には、目先の現金がどうしても必要となったオーナーによってバーゲン価格で物件が売り出されることがありますので、もう数年様子を見ることにします。
さて、少し話が飛んでしまいましたが、賃貸住宅のメリットは家族構成に応じて住む家の広さを手軽に変えることができることでしょう。
ライフステージ(独身、結婚直後、子育て時期)によって必要な家の広さ、設備といったものは変わります。
必要以上に大きな家に住むと、その家の広さに合わせて物があふれる生活になることは誰しも経験があるのではないでしょうか。また、人の距離が離れるため家族間が疎遠になるリスクもあります。
私自身としては、自分の理想よりも若干狭いかな、というくらいがちょうどいい気がしています。
どうせお金を払うならば、広さのかわりに通勤利便性が高い、食洗機や浴室乾燥機、宅配ボックスなど時短可能な設備が充実している物件に住むことにしています。
それによって、家族で共有する時間や思い出を増やすことができるからです。
物欲よりも経験への欲が増している今日この頃
物欲が年々下がる一方で、経験欲は年々増してきている気がします。
私の趣味の一つに旅行がありますが、行ってみたいとずっと思っていてまだ実際には行けていない場所がたくさんあります。
旅行のメリットは、完全に日常と切り離された場所に身をおくことができることです。
「非日常に身を置く」ことによって、今の日本での自分の生活を客観視できるようになります。
そういった意味では、どうせ行くならば日本人に人気の観光地以外の場所に行ってみると面白いと思います。
せっかくの長期休暇にニューヨークやパリ、ハワイもいいですが、海外投資家であれば、先進国だけでなく途上国に行ってその国の経済成長の度合いを肌で感じる経験は、投資にもつながると思います。
いつもの自分ならやらないような思い切った経験をしてみることが重要
「いつもの自分なら積極的に選択しないような経験」をあえてやってみることで、思わぬ発見が得られることがあります。
私は元来高所恐怖症で、下がガラス張りになっている床の上を歩くのも怖いのですが、友人に半ば強制的に(罰ゲーム的に)連れて行かれたスカイダイビングを一度経験してから、スカイダイビングは3回リピートしています。
スカイダイビングをすると、世界の広大さや重力といったものを肌感覚で知ることができ、自分個人レベルの仕事上のミスやストレスといったものが世界規模でみたらいかに取るに足らないものであるか実感できました。
もちろん実際にやる前は、「高いお金を払ってわざわざあんな危険なことをやるやつは頭がおかしい」と思っていました(笑)
私がスカイダイビングの経験から学んだことは、「あんなことやってみても無駄だ、意味がない」と初めから決めてかからずに、なんでも一度は実際に経験してみるといった行動力が大事だということです。
まとめ
新たな経験から学べることは非常に多く、「あんなことやっても無駄だ、意味がない」と思ってもダメ元で一度経験してみると思わぬ発見が得られる可能性があります。
こんな記事も書いています。
年とともに、経験欲だけでなく自分の健康への意識が高まってきた気がします。
実際に新興国に旅行に行って、その国の経済状況を肌感覚で感じることも重要です。