おはようございます。
2022年〜2023年にかけて、急激なインフレやそれに伴う金融引き締め策の強化により、マーケットは不安定な状況が続いていますね。
「ドルコスト平均法」の是非は意見が分かれるところですが、本来ドルコスト平均法が最大の威力を発揮するのは相場の上下動が激しくどちらに振れるか予想がつかない今のような場面です。
相場が右肩上がりし続けるのであれば、最初に一括投資するのが正解だからです。
そこで本日は、ドルコスト平均法が活きる場面やそれを自分の投資に活かす方法について検討します。
ドルコスト平均法は不安定な相場でこそ活きる手法
本日の記事の要点は以下の通りです。
1. ドルコスト平均法は不安定な相場でこそ活きる
ドルコスト平均法のように手持ち資金を何回かに分割して投入する意義は、株価の上下動が激しく落ち着かない時にこそ発揮されます。
右肩上がりの順調な相場であれば、できるだけ早い時期にまとまった資金を投入するのが正解だからです。
どんどん株価が上がっていく状況であるにも関わらず、ドルコスト平均法にこだわって手持ちに現金をたくさん残しておくのは明らかに非効率ですよね。
ドルコスト平均法の利点は、毎日のように上がるか下がるか全く予想がつかない不安定な相場において、極端な高値掴みを避けることで購入価格を平準化することにあります。
また、必ずしも最高のタイミングで一括投資ができなくても、極端なハズレをひくことはないという心理的な安心感が得られるメリットもありますね。
2. 一括投資と分割投資をうまく使い分けて柔軟な投資を
一括投資と分割投資のどちらが正解かは、投資するタイミングにおける相場の状況によりますので絶対的な正解はありません。
インデックス投資の大原則として、ポートフォリオのリスク・リターンというのは資産配分(アセット・アロケーション)によるところが大きいというものがあります。
よって、これから投資を始める段階で手元にまとまった現金がある方は、初めの段階である程度まとまった資金を投入し、自分の理想のアセット・アロケーションに近づける努力が必要です。
とはいえ、いきなり大きな金額を投入してその直後に大暴落に巻き込まれたら怖いという気持ちもよく分かります。
その場合、初めに手持ち資金の何割かを一括投資して、残りのお金をドルコスト平均法で何度かに分けて投入するのがよいでしょう。
3. 株価調整時には積立頻度や積立金額を変更するのも面白い
相場の変調時にドルコスト平均法を自分の投資に活かすため、我々個人投資家がすぐに実践できる方法はあるでしょうか。
最も取り入れやすい方法は、株価調整時に「積立頻度」や「積立金額」を変更する方法です。
昨今の株価の値動きは非常に速く、一時的に相場が調整したとしても1ヶ月後にはどうなっているか全く予測できません。
例えば、原則「毎月1日」に月1回積立投資を実践している方であれば、調整局面だけ「毎日積立」に変更して小さく拾っていくのもよいでしょう。
その際、毎月の積立金額に少しだけ金額をプラスすることで少しでも安値で株を拾えるようにしたいですね。
正直言って10年〜20年という長期スパンで見れば微々たる差にしかならないと思いますが、いかに自分が納得できる形で投資を続けるかは非常に重要だと思います。
まとめ
ドルコスト平均法は上下動の激しい相場でこそ活きる手法です。
常にベストな手法ではありませんが、うまく自分の投資に取り入れたいですね。
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ドルコスト平均法はサラリーマン投資家には取り入れやすい手法でしょう。