おはようございます。
配当金は完全なる「不労所得」なので、たとえ少額であっても振り込まれるたびにテンションが上がりますね。
実際には、「配当をもらう=こまめに利益確定して税金を払っている」なので、配当金を再投資に回すだけなら税効率は良くありません。
「配当金をもらう=こまめに利益確定して税金を払う」なので、配当金を再投資するだけなら税効率が悪いのは明らか。
— ちゅり男/医師・投資ブロガー (@churio777) March 28, 2024
でも配当金をもらうと嬉しいからやめられないんです!
投資を長く続けるなら時々ご褒美がないとやってられないよね、っていう話。
しかし、投資を長く続けていくうえでは「モチベーションを維持し続けられる仕組み作り」も大変重要です。
そして、投資のモチベーションという意味では配当金ほど分かりやすい物はないですね。
本日は、初心者の方が株式投資で配当金を狙う時の注意点をまとめます。
新NISAで配当金狙いなら個別株でなくETF!おすすめはVT、VOOなどのバンガードETF。配当金受取方式には注意を。
新NISAで配当金狙いなら個別株よりETFがおすすめ
NISA口座内の商品は、運用益だけでなく配当金にかかる税金も非課税になります。
つまり、同じ商品を保有していたとしても、実際に振り込まれる配当金は特定口座よりもNISA口座の方が増えるのです。
国内の配当課税は20.315%ですが、それがゼロになるわけですからインパクトは大きいですね。
また、配当金は完全な「不労所得」ですので、特にリタイア後で毎月の収入が大きく減る世代の投資家からは人気があります。
さて、このような理由でNISA口座で配当狙いの投資を検討している方は多いと思いますが、実際に配当を受け取る方法としては、
1) 配当利回りの高い個別株を自分で選んで買っていく方法
2) ETFを購入してETFから分配金をもらう方法
が挙げられます。
このうち、初心者の方が新NISAで実践するなら、2の「ETFを通じて分配金を得る方法」がオススメです。
VT、VOOなどのバンガードETFが王道です
私も個人的に痛い目を見た経験がありますが、高配当株投資は思いの外難しいです。
配当利回りが高い銘柄を選ぶだけなら誰にでもできますが、その中には「業績がめちゃくちゃ悪く、株価が下落した結果、見かけ上高利回りになっているだけ」の銘柄が含まれているからです。
実際に選ぶべきなのは、業績好調で株価がゆっくりと上昇しており、それに合わせて配当金も成長し続けている優良企業です。
ところが、実際には両者を選別するのは難しいことも多く、銘柄選択を誤ると「配当停止」「無配転落」といった悲惨な目にあうことがあります。
一方、ETFは「数十〜数千もの個別株を集めたセット商品」です。
VTやVOOなどの市場平均インデックス型の場合、分配金利回りは低いですが、長期保有することで株価成長の恩恵も受けられます。
VYMやHDV、SPYDなどの高配当株ETFの場合、株価成長率は低めですが、分配金利回りが高いのが魅力です。
日本の高配当株だとNF・日経高配当50 ETF(1489)なんかも良いですよね。
また、個別株と異なり、ETFに含まれる全銘柄で一気に減配、無配となるリスクはありませんので、安心して配当金の成長を見守ることができます。
個人的には、20代〜30代の若い世代の人なら、配当だけでなく株価成長も狙えるVTやVOOなどのバンガードETFをオススメします。
配当金受取方式が「株式数比例配分方式」になっているか必ずチェックを
さて、配当金目的にNISA口座を利用する場合、はじめに絶対にやっておかなければならないことがあります。
それは、配当金の受取方式が「株式数比例配分方式」になっているかどうかです。
配当金の受取方式には、主に「配当金領収証方式」「登録配当金受領口座方式」「個別銘柄指定方式」「株式数比例配分方式」の4つがありますが、
このうち「株式数比例配分方式」以外を選択していると、NISA口座なのに配当金に課税されてしまうという悲惨なことになります。
配当金の受取方式など全く気にしていなかったという方は、今すぐに以下の記事を熟読することをオススメします!
まとめ
新NISAで配当金を狙いにいくなら個別株よりもETFがオススメです。
若い人ならVTやVOOなどのバンガードETFがよいでしょう。
目先のインカムを増やしたい方は、米国ETFならVYM、HDV、SPYDなど、国内ETFなら1489などがオススメですね。
【分配金がもらえるおすすめの投資信託やETFもご紹介しています!】
配当金や分配金は完全な「不労所得」であり、増配株を中心に選べば、株価よりも安定的に増えやすいのが大きな魅力です。
正しい方法で積み上げれば、配当金が年々増えていく喜びが感じられるということですね。
本日はVTやVOOなどの米国ETFを紹介しましたが、投資信託にも分配金がもらえて、かつ「タコ足分配」ではない優良商品が増えてきました。
拙著の8章〜9章でおすすめ商品をたくさんご紹介していますので、気になる方はぜひ読んでみてください!
【関連記事のご紹介】
インデックス投資は初心者におすすめの投資法ですが、実際に10年〜20年と続けられる人は意外に少ないです。
新NISAで人気の「オルカン」や「S&P500」でも、きちんと商品の中身を理解して投資することが重要です。
最低限、目論見書は読みましょうね。
ブログを毎日更新し続けている私でも、本を1冊書き上げるのは思いの外大変でした。
この経験から、世の中のすべての本に著者の熱い思いがこもっていることを実感しました。
私が拙著『世界一やさしい投資信託・ETFの教科書 1年生』にかけた思いを記事にしましたので、ぜひ読んでみてください!