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新NISA成長投資枠はつみたて投資枠の拡大版と考えよう!eMAXIS Slimオルカンや楽天・オールカントリーが王道。VTなどのETFもよいが個別株は慎重に

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おはようございます。

新NISAの成長投資枠を上手に活用するコツは、つみたて投資枠と別物と考えるのではなく、単につみたて投資枠の金額が増えたものとして使うことです。

新NISAでは、つみたて投資枠で購入できる商品はすべて成長投資枠でも買うことができます。

つまり、eMAXIS Slimオール・カントリーやS&P500、楽天・オールカントリーや楽天・S&P500といった低コストインデックスファンドはどちらでも買えるのです。

成長投資枠ではETFも買えるので、ETFメインでいきたい人はVTやVOOなどを購入するのもよいでしょう。

「成長投資枠」という名称に惑わされ、自分でもよく理解できないハイリスクな商品に手を出すことだけは避けなければなりません。

 

新NISA成長投資枠はつみたて投資枠の拡大版と考えよう!eMAXIS Slimオルカンや楽天・オールカントリーが王道。VTなどのETFもよいが個別株は慎重に

 

成長投資枠を使うのはつみたて投資枠を100%使い切ってから

資産形成の王道は「長期・分散・積立投資」なので、一般の方はつみたて投資枠だけを活用すれば十分です。

つみたて投資枠だけでも年間120万円(毎月10万円)の投資枠があります(下図参照)。

夫婦ならつみたて投資枠だけで年間240万円(毎月20万円)です。

まずはつみたて投資枠を100%活用することを目指しましょう。

 

【新NISA攻略ガイド】「つみたて投資枠」と「成長投資枠」をどう活用するか つみたては「年2回」でもよい | マネーポストWEB - Part 2

 

一方で、これまで投資経験はないけれども、コツコツと貯めてきた預貯金があるという人もいると思います。

まとまったお金がある人は、その貯金を使って成長投資枠で一括投資することも検討しましょう。

 

つみたて投資枠の延長として成長投資枠を使うのが無難

「成長投資枠」という名前を聞くと、「つみたて投資枠」とは完全に別物であり、別の投資をしなければならないと勘違いしてしまう人がいます。

これは完全に間違いであり、つみたて投資枠で購入できる商品はすべて成長投資枠でも購入することができます。

 

「成長投資枠」だからと言って、投資初心者の方が安易にアクティブファンドや個別株に手を出すことはおすすめできません。

投資のプロが運用するアクティブファンドであっても、その8割以上がインデックス運用に負けているという事実を以前に紹介しました。

 

www.churio807.com

 

この事実を踏まえれば、投資初心者の人が我流で個別株のポートフォリオを作ったとしても、長期的にインデックスファンドに勝てる見込みはほぼありません。

 

成長投資枠を上手に使うコツは、つみたて投資枠の年間120万円だけでは枠が足りない人が、同じ商品をプラスアルファで買う目的で使うことです。

要するに、何も考えずに成長投資枠でもeMAXIS Slimオール・カントリーや楽天・オールカントリーなどを買っておけばよいのです。

成長投資枠という名前に惑わされ、自分でもよく理解できないリスクの高い商品に投資し、損失を広げることだけは防がなければなりません。

 

個別株やETFに投資したい人は成長投資枠を使う

「つみたて投資枠」で投資できる商品の大半はインデックスファンドだけです。

投資信託だけでなく、国内外の個別株やETFに投資の幅を広げたい方は「成長投資枠」を使うしかありません(下図参照)。

 

どこよりも詳しい! 新NISA「つみたて投資枠」で買える投資信託の条件【金融庁取材】 | AERA dot. (アエラドット)

 

個別株に関しては、銘柄選択や投資タイミングによって運用成績が大きく変わりますので、投資初心者の方にはおすすめしません。

個別株では、どんなに優れた銘柄でも、たった1度の不祥事によって上場廃止や倒産に至るリスクがあります。

個別株は、仮に損をしてもかまわないと割り切れる金額の範囲内で、純粋に自分が応援したい企業に投資するなど、一部にとどめたほうがよいでしょう。

 

成長投資枠で買うなら個別株ではなくETFがおすすめ

ETFは投資信託と同様、株式や債券のセット商品なので、分散投資によってリスクを抑えながら安定した運用益を狙うことができます。

同じ指数(インデックス)に連動する商品の場合は、投資信託でもETFでも期待リターンに大差はありません。

ETFはコスト面で投資信託より有利なことも多く、分配金なども支払われるので一部の投資家からは大変人気があります。

よって、成長投資枠で買うなら「つみたて投資枠と同じ投資信託(オルカンなど)」か、VTなどのETFがよいでしょう。

 

まとめ

新NISAの成長投資枠で特別なことをやろうとすると失敗します。

eMAXIS Slimシリーズなどの低コストインデックスファンドは成長投資枠でも買えるので、つみたて投資枠の延長として使うのが正解です。

 

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【関連記事のご紹介】

新NISAではオルカンやS&P500が大人気ですが、これらは株式集中投資になるのでけっこうハイリスクです。

リスクを抑えながら投資したい人にはバランス型投信もよいでしょう。

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