Dr.ちゅり男のインデックス投資 

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アーリーリタイアを目指すにはVTIか米国個別株か?

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おはようございます。

投資を勉強し始めたばかりの20代の読者の方から以下のご質問をいただきました。

はじめまして。いつも拝見させてもらってます。

最近投資を勉強し始めたばかりのど素人既婚26歳です。

 

ちゅり男さんのブログに出会うまでは、楽天証券の積立NISAの枠内で楽天VTIを33000円/月×2(夫婦の2人分)を購入していこうと思っていました。

しかし、ブログを読んでいくと、それだけではアーリーリタイアに向かないことや、若いうちにある程度の経済的自由を得たい場合には向かないことが分かりました。

 

そこで、目をつけたのが米国個別株でして、暴落時に割安な価格で購入を目論んでます。

米国個別株を買うにはドル転しなければならないかと思います。

どっちみちドル転するなら、楽天VTIを買うのではなく、最初から本家VTIを購入したほうがコストは抑えられますか?

またその際は楽天証券ではなく、SBI証券の積立NISA口座で購入したほうが賢明でしょうか。

そもそも素人が米国個別株で優良な企業を見つけることや適切なタイミングを見分けることは難しいでしょうか。

ど素人な質問で申し訳ございません。

ご回答お願い致します。

 

すみません。

補足ですが、米国個別株一本という訳ではなく、インデックス投資をしつつ資産形成をしていきたいと思っています。

ご質問ありがとうございます。

26歳という若さで長期投資の重要性に気がつき、つみたてNISAを利用しているのは素晴らしいことだと思います。

若さこそ最大の武器ですので、今の時点で開始すれば将来大きな成果をあげられる可能性がありますね。

以下、私が気になった点について述べます。 

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アーリーリタイアを目指すにはVTIか米国個別株か?

結論から申し上げますと、よほど勉強熱心で辛抱強くない限りは、何も考えずに楽天VTIを購入しておいた方が幸せになれます。

私は、VTIはVTと並んでこの世にある金融商品の中でトップ1%に入る優良商品だと思っています。

ただし、つみたてNISAの枠で楽天VTIを購入し続けるだけでアーリーリタイアというのは不可能です。

それはつみたてNISAの制度が悪いのではなく、つみたてNISAだけでは投資スケールが圧倒的に足りないからです。

 

つみたてNISAではETFを購入できません

まず大前提として、つみたてNISAではVTIなどの海外ETFを購入することができません。

よって、つみたてNISAを利用しているのであれば、必然的に楽天VTIを購入するしかありません。

本家VTIの方が経費率が低いのでコスト面では有利ですが、つみたてNISAの非課税メリットの方が大きく上回りますので、乗り換える必要はありません。

他の国・地域は投資対象と考えておらず、米国株100%が好みであれば、つみたてNISAで楽天VTIを買い続けるのがベストです。

 

よほど勉強熱心でなければVTIに勝つのは難しいです

米国のように金融システムが発達していて、市場効率性の高い国になればなるほど、インデックスの優位性が増します。 

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よほど勉強熱心で粘り強くなければVTIに勝つことは難しいでしょう。

初めの1年や2年は勝つことができるかもしれませんが、20年〜30年後のトータルリターンで勝つのは至難の業だと思います。

ウォーレン・バフェットでさえ、自身の遺産のうち「90%をS&P500に、残り10%を米国短期債で保有する」ように助言しています。

長年投資の世界で圧倒的な成績をおさめ続けてきたバフェットだからこそ、初心者がS&P500に勝つことの難しさを熟知しているのでしょう。

 

株式投資だけでアーリーリタイアは難しいです

少々厳しいかもしれませんが、株式投資だけでアーリーリタイア、若いうちに経済的自由を得るというのは非現実的です。

もちろん、実際に株式投資だけでアーリーリタイアを達成した方は世の中にいますので不可能ではありません。

しかし、素人が見よう見まねで真似して同じようなリターンをあげられることは絶対にありません。

株式投資で大勝するためには、適切な時期に最高の商品をつかみ、最高の時期に手放すといった時の運が重ならなければ無理なんですね。

そして、そういった手法には再現性がありません。

次に、配当収入というのはアーリーリタイアの強い味方なのは間違いありませんが、その一方で、相当なインカムがなければ配当金を積み重ねるには何十年という時が必要です。

アーリーリタイアを目指すならば、株式に固執するのではなく、不動産など他のアセットを組み合わせた方が現実的と言えるでしょう。

不動産の場合は、良くも悪くもレバレッジをかけることができるので、ゴールに一気に近づくことができます。

もちろん、やり方を間違えるとゴールから大きく遠ざかるわけですが。

 

まとめ

アーリーリタイアや若いうちに経済的自由を得るためには、株式投資という手法に固執しすぎない方がよいと思います。

資産形成の土台部分として、つみたてNISAやiDeCoを活用した長期投資は今から開始しておきたいですね。

 

【楽天証券】

私は楽天証券のつみたてNISA口座を利用しています。操作画面も見やすく、初心者の方におすすめの証券会社です。 

 

こんな記事も書いています。

インデックス投資は成果が出るまでに時間がかかりますので、アーリーリタイアには向かないでしょう。

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理論上は暴落時に果敢に買い向かえればよいのですが、いつ底を脱出するか分からない不透明な状況では実際には難しいです。

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インデックス投資と個別株投資の両者を組み合わせるのは悪くありませんが、個別株投資は判断材料が多く、手間がかかるのも事実です。

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