おはようございます。
当ブログの読者の方から、以下のご質問をいただきました。
初めまして。いつもブログを見て勉強させて頂いております。
突然で恐縮ではございますが、ご相談がございます。
現在45歳の会社員で、会社で企業型確定拠出年金に入っております。
運用は恥ずかしながら定期預金のみで月々2.6万円を拠出しおります。
ですが、このままでは良くないと思い、来年から運用先を変更しようと考えており、
候補としてはDIAM外国株式インデックスファンドで配分は100%の予定です。
60歳までの14年間で外国株式1本で行くのはリスクが高すぎるでしょうか?
それとも2.6万円の配分を外国株式と預金など分散させたほうが良いでしょうか?
「つみたてNISA」を楽天証券で始める予定で、購入ファンドはeMAXIS slim米国株式に月々1万円を積み立てる予定です。(金額は住宅ロ-ン完済後の50歳から3.3万円に変更します)
また、インデックス投資の出口戦略についても不安を持っております。
尚、現金資産は生活防衛金を除くと500万円の貯蓄があります。
確定拠出年金は預金のままで、つみたてNISAの金額を増やすなども
考えましたが、まとまらずに悩んでおります。
難しいのは十分に承知しておりますが、アドバイスを頂戴できれば
幸いです。宜しくお願い致します。
ご質問ありがとうございます。
45歳から、いかに確定拠出年金やつみたてNISAという制度を活用して投資を進めていくかというご質問ですね。
私ならば以下のように考えます。
45歳から確定拠出年金とつみたてNISAを活用して投資を始めたい
企業型確定拠出年金の運用商品:DIAM外国株式インデックスファンドについて
DIAM外国株式インデックスファンドは、MSCIコクサイ・インデックスに連動するいわゆる「先進国株式クラス」の投資信託ですね。
確定拠出年金で積み立てる株式ファンドとしては、最適な商品の1つかと思います。
iDeCoは60歳以降までの長期投資が前提になりますので、最も重要なことは「長期で考えた時にゆっくりと成長が期待できる指数」へ投資することです。
この点、米国を中心とした先進国株式市場に広く分散投資が可能なMSCIコクサイ・インデックスは投資対象として問題ありません。
信託報酬も0.28%とコスト面も問題なしですね。
iDeCoと異なり、企業型確定拠出年金では選択可能な商品の数が少なく、eMAXIS Slimシリーズのような信託報酬最安のファンドは選択できないことが多いですので、致し方ありません。
投資期間をできる限り長く確保することが重要
2018年末〜2019年始および2020年前半は米中貿易摩擦やコロナショックの影響でボラティリティの高い相場が続き、難しい時期でした。
株価の調整局面というのは思いの外長引くことがありますので、投資開始後数年間の含み損には目をつぶる、一種の諦めのようなものも必要かもしれません。
投資可能期間は15年程度確保できるということですので、その間には利益が出る確率が高いとは推測しますが、投資に絶対はありません。
確定拠出年金に関しては、60歳から引き出し可能となりますが、最長で70歳まで受給タイミングを先延ばしすることも可能ですので、相場の状況によっては運用を継続する手もあります。
確実に60歳で引き出したいということであれば、出口が近づいてきた時には定期預金などの無リスク資産の割合を引き上げておきましょう。
また、確定拠出年金は引き出し開始年齢が引き上げられる可能性もありますので、制度の変更にも気を配りたいところです。
つみたてNISAも積極的に活用したいが、無理のない範囲で
つみたてNISAも売却益にかかる20.315%の税金が非課税になるという、税制面で絶大な恩恵のある制度ですので、ぜひ活用したいところです。
投資の大原則として、確定拠出年金やNISAのような税制上有利な制度をまずはフル活用することが挙げられます。
一方で、必ずしも上限いっぱいまで制度を活用する必要はありません。
もちろん、可能であれば投資可能枠いっぱいに活用したいところですが、投資はあくまで余剰資金でやるものです。
まずはご自身の生活を最優先に考えてもよいのではないでしょうか。
投資に関しては、上を見だすとキリがないので、自分が心地よいところで折り合いをつけることが重要です。
私個人の意見としては、
・将来のために確定拠出年金やつみたてNISAを活用すべきと考え、実践にうつしている
・外国株に目を向け、低コストで適切に分散された投資信託を選択している
この2点をクリアしているだけですでに十分と言えるのではないでしょうか。
まとめ
45歳ということで、投資可能期間が15年〜20年確保できますので、MSCIコクサイ・インデックスやS&P500などの適切に分散された指数に連動する商品を積み上げていくのがよいと思います。
こんな記事も書いています。
低コストで世界の株式市場に適切に分散された投資信託を購入することが重要です。貧乏くじをひかないようにしましょう。
新興国株に関しては、経済成長率と株価が必ずしもパラレルに動かない側面があり、成長性には疑いの余地はないのですが、難しいところです。
ドルコスト平均法は最高のリターンを生むことはありませんが、心理的な安定効果は見逃せません。