Dr.ちゅり男のインデックス投資 

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自分の身に突然何かあった時、遺族が残された金融資産を100%活用できるか考えよう!

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おはようございます。

普段神経内科医をしておりますと、前日まで元気で仕事を普通にしていた方が、重症脳梗塞で救急外来に運ばれているというのは日常茶飯事です。

重度の生活習慣病が隠れていてそれが原因で発症するケースもありますが、中には何もリスクファクターがないのに突然病気を発症するケースもあります。

人間、健康な時は明日が来るのは当然と考えがちですが、平穏な明日が訪れるかどうかは誰にも分からないのです。

さて、本日は、自分に万が一のことがあった時に私の金融資産を遺族がうまく活用できるかといった視点で考えてみたいと思います。

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自分の身に何かあった時、遺族は残された金融資産を100%活用できるか?

私の主な金融資産は下記の通りです。

1) 銀行預金→問題なし

2) iDeCoの積立金

→遺族が一時金として受け取るので問題なし(年金形式での受け取りはできない)

3) つみたてNISA

→死亡時にはNISA口座が解約になるが、資産自体は円建てで引き継がれるのでOK

4) 海外ETF→ドル建てなので売買の仕方で戸惑う可能性あり要注意

5) 仮想通貨(ハードウェアウォレット内)→まず無理!

6) 小規模企業共済掛金→共済金として受け取り可なのでOK

おおまかにこんな感じですね。

 

一番ハードルが高そうなのは仮想通貨

これは妻には100%理解できませんw

仮想通貨に投資をしている事実は知っていますが、妻自身は一円も購入したことがないからです。

ましてやハードウェアウォレット(Ledger Nano S)など絶対に使いこなせない。。

 

どんなに相場が悪くても、せめてJPY(日本円)に両替して日々の生活に使ってもらえればまだマシですが・・・

下手したら、ウォレットの中で一生眠る資産になってしまいそうです。

これは早急に対策を考えないといけませんね。

 

仮想通貨のJPYへの換金方法は夫婦で共有しておこう

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仮想通貨を換金するまでには、

1) ハードウェアウォレットから取引所に仮想通貨を送る

2) 取引所のレートに従って仮想通貨を売却する(JPYへ変換)

3) 取引所から銀行口座に出金する

というステップを踏む必要があります。

どう考えても今のままではできなさそう・・・

1)の段階でミスしてセルフGOXして終了!といった可能性が高いです。

(セルフGOXとは、自らの操作ミスなどで自分の仮想通貨をロストすること)

一度、少額で仮想通貨の送金方法を教えておく必要がありそうです。。

 

日本の取引所で扱っている銘柄ならば上記のステップで対応できますが、海外取引所で購入している銘柄はどうするのか。。

ウォレットからBinance(海外取引所の一つ)に移して、BTCに戻して、日本の取引所に移して、BTCをJPYに換金して、取引所から銀行口座に出金する・・・

これはどう見ても無理ですね。

 

海外ETFはドル建てで分かりにくいが、サポートに聞けばなんとかなるでしょう

仮想通貨ほどではないにせよ、これもまぁまぁハードルが高そうです。

SBI証券では、死亡時に海外株は相続代表人の口座にそのまま移管されます。

証券会社の口座を開いてもドル建てだからサッパリ分からなさそう。

ましてや、ティッカーシンボルなど呪文のような物でしょうね。

VT、VTI、VYM・・・絶対に分からないw

まぁしかし、仮想通貨と違って全てを失う可能性は低いです。

新規購入のやり方やタイミングは分からなくても、Googleで調べれば株を売って日本円に換金する程度ではできるでしょう。

また、SBI証券ならばサポートに連絡すれば丁寧に教えてもらえるはずです。

仮想通貨で同じことをやったら、別の人のウォレットに送金されて盗まれて終了!という可能性が高いです。

いかに仮想通貨がハイリスクで自己責任の世界か再認識させられます。。

 

どうしても海外ETFが購入したければウェルスナビの活用もあり

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投資信託の手数料が年々下がってきており、手数料面において海外ETFの優位性は小さくなってきています。

一方で、メジャーな海外ETFは純資産総額が日本の投資信託と比べて100倍以上大きく、投資信託のようなトラッキングエラーがほぼ見られない点で投資先としてまだまだ魅力的です。

問題点は、ドル建てで購入する必要があるため投資初心者にはハードルが高いことです。

 

ウェルスナビのようなロボアドバイザーは自分が亡くなった場合にかなり有効なのではないか?とふと思いました。

自分が亡くなったら上記の資産をいったん全部日本円に換金して、「50%を日本円のままホールドして、50%をウェルスナビに入れてリスク許容度5で長期運用するよう指示しておく」のも面白そうです。

ウェルスナビは3000万円を超えた部分の手数料は0.5%になりますし有利です。

自分が亡くなった瞬間に投資がゼロになるのは心もとないですので、こういう時にこそAIの出番なのかもしれません。

 

まとめ

自分の身に突然何か大事があるケースを想定すると、

・仮想通貨

・海外ETF

は妻が理解するにはかなりハードルが高そうです。

特に仮想通貨は絶対に無理!というレベルですね。

一方、投資信託やウェルスナビを始めとしたロボットアドバイザーならば円建てで表示されるために分かりやすいですね。

 

こんな記事も書いています。

自分の身に突然何か大事があることを想定すると、投資手法はシンプルに徹したほうがよいのかもしれません。個別株を30種類以上もホールドしていたら、妻には売り時など絶対に分からなさそうです。

www.churio807.com

 

万が一のことを想定すると、これ一本で世界分散投資が実現可能という意味では、楽天VTやEXE-iつみたてグローバル株式ファンドに絞ってしまうのもアリなんでしょうね。

www.churio807.com