おはようございます。
今週号の週刊ダイヤモンドに、「つみたてNISAの出足が鈍い」 という内容の記事がありました。
記事によりますと、2017年末時点でつみたてNISAの口座申込件数は196,000件とのことです。
口座数を聞いても多いのか少ないのかよく分からなかったのですが、2014年のNISA開始月末には口座数300万弱であったことを考えると、つみたてNISAは10分の1以下に過ぎないようです。
思った以上につみたてNISAはスタートダッシュに失敗しているようですね。
私自身はつみたてNISA肯定派ですので、ブログを通じて宣伝しておこうと思います。
つみたてNISAの口座開設数の初動は従来NISAの10分の1以下
週刊ダイヤモンド 2018年 1/27 号 [雑誌] (廃業 or 承継 大量引退時代の最終決断)
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下記で詳しく述べますが、つみたてNISAはその制度上、「とりあえずやってみる」程度の気軽な気持ちで始めても大失敗はない気がします。
投資上限額は年間40万円で、月額にすると33,000円ですが、必ずしも上限一杯に活用する必要もないため、まずは試しに月10,000円から始めてみるのもありでしょう。
「積立」方式による強制貯蓄効果も期待できますので、浪費癖があってなかなか貯金ができない方にもおすすめですね。
少額でもよいので投資を始めると後から節約癖が身についていくということも多々ありますから。
つみたてNISAは現状で考えられる中では最善に近い制度
投資の方針というのは千差万別ですから、万人にウケる制度を設計するというのは困難です。
つみたてNISAは、今まで投資経験がゼロの人に、将来に向けての資産運用の取っ掛かりとして利用してもらう目的で設計された制度だと思います。
1) 金融庁が「適格」と認定した商品しか購入できない
2) 投資上限額が年間40万円と少ない
3) ドルコスト平均法による投資しか選択できない
という投資上級者にとってはキツすぎる制限を設けたのは、誰でも平均点くらいの投資成績が残せるよう最大限に配慮したものでしょう。
投資初心者の方が初めの一歩で大きく躓いてしまうと、その後投資の世界に二度と戻ってこない可能性があります。
私個人としては、つみたてNISAをきっかけに資産運用の面白さに気がつき、知識と経験を増やした上で他の投資手法にもチャレンジしていくのがよいのではと考えています。
つみたてNISAが盛り上がらないのは金融機関側の旨味が少ないから
つみたてNISAが盛り上がらないのは、つみたてNISAの対象になっている商品は、販売側にとって旨味が少ないからです。
ほとんどがノーロード・低信託報酬のインデックスファンドですので、どれを売ってもあまり利益にならないのですね。
相当な数の顧客を取り込まないと採算が合わない可能性がありますので、販売側にとってはリスクが高いです。
当然、金融機関側にとって旨味が少ない商品の方が、我々投資家にとっては旨味が大きい可能性が高いわけですから、つみたてNISAは積極的に活用していきたいものですね。
つみたてNISAのテレビCMが地味すぎる
私は朝晩の限られた時間しかテレビは見ない派ですが、つみたてNISAのテレビCMを見た記憶がなかったので、実在するのか調べて見たところ、次のCMが放送されているようです。
う〜ん・・・あまりに地味すぎて全く印象に残りませんね。
「君は100年生きる。」とか冒頭で言われても全く伝わりません。
一回見ただけでは、正直「つみたてNISA」に関するCMであるということすら分からないレベル。。
もう少し効果的な宣伝方法を考えるべきではないでしょうか。
まだ次の三菱東京UFJ銀行のCMの方がインパクトありますね!
三菱東京UFJ銀行でつみたてNISAをやるのが良いかどうかは別として、CMのインパクト度では勝ちですね。
今の若い世代の方はテレビよりもスマホですので、SNSや、Smartnews、Newspicksなどのニュースサイトなどで宣伝した方がよいのでしょうか。
個人的にはつみたてNISAは応援しています
「貯蓄から投資路線」というのが森金融庁長官の合言葉で、私自身はこの言葉が大多数の方に普及するのを応援しています。
日本人はまだまだ投資に消極的で、金融資産の大半を銀行預金で保有している方がお多いです。
「リスクを恐れすぎる」傾向があるようですが、リスクを取らなければリターンも永遠に得られないわけで、どこまでリスクをとるかを積極的に検討すべきです。
そういった意味では、つみたてNISAは比較的低リスクで始められるよううまく制度設計されていると思います。
せっかく投資ブログをやっていますので、つみたてNISAに関してはこれからも定期的に布教活動をしていこうと思います。
まとめ
つみたてNISAは無難すぎる制度ですが、投資初心者の方の取っ掛かりには最適だと思います。
ポイントは、暴落時にも積立を絶対に継続すること。
これだけ守っていれば数十年後には笑っていられる可能性が高い投資です。
こんな記事も書いています。
iDeCoやつみたてNISAは資産運用の取っ掛かりには最適な制度です。大きなリターンを得ることは難しいですが、それは裏を返せば低リスクで始められるということでもあります。初心者がいきなり大勝ちを狙わない方がよいでしょう。
楽天ユーザーの方は、楽天証券でつみたてNISAを開始すると、今年の春頃からは楽天スーパーポイントで投信の買付が可能になります。また、共働きの方は金銭面に余裕があれば夫婦両方で口座開設をするとよいでしょう。
何を買ったらよいかサッパリ分からない場合は、シンプルに「世界市場全体」に分散投資しておくのがよいかもしれません。その場合のおすすめは、楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)かEXE-iつみたてグローバル株式ファンドでしょう。