昨日の続きです。
昨日の要点としては、マイホームを購入する時は、その時点での買値はもちろん重要ではあるが、それ以上に20〜30年後の資産価値を予測して買う必要があるということでした。
次に、住宅ローンを確実に完済できるかどうかという点を考えておく必要があります。
終身雇用制度の崩壊→住宅ローン返済が滞るというリスク増
日本においても、昔のように終身雇用制度の世の中ではなくなってきており、今の仕事に60歳まで就いているかどうかは不透明な世の中です。
30年以上に及ぶ住宅ローンを組める=サラリーマン(雇われ)という属性を信頼されている
ローンを組むということは、その時点での社会人としての属性を担保に借金を背負うということです。
銀行からすると医者は社会的属性がかなり高い部類に入るため、比較的まとまった融資を受けやすいです。
そして、給与水準は平均的なサラリーマンであったとしても、公務員や大企業の社員である場合には、そのこと自体が一定の社会的属性になるため、サラリーマンでもある程度の額の融資を受けることが可能になります。
逆に、自営業の場合は、当人の今後のマネジメント能力がローン返済能力に直結しやすいため、銀行側としても貸し出す際に慎重にならざるをえないわけです。
例えば、まだ30歳前後の人の場合、これからキャリアを積む中で独立開業を考えたり、他の職業への転職を考えたりすることもありうるでしょう。
その時に、住宅ローンの返済という負債を抱えていると、その返済ができるかどうか心配であるがために、思い切って転職や独立開業するチャンスを逃してしまう可能性もあるわけです。
賃貸住まいにもそれなりのメリットと合理性がある
一方、賃貸住まいであれば、賃料が高すぎれば引っ越しをして毎月の賃料を下げることも可能ですし、仕事に集中したい時には職場のすぐ近くに住みかえることも可能です。
たしかに、賃貸暮らしの場合、払い込んだ賃料は戻ってくることはありませんが、それ以上にメリットがある場合もありうるため、単純に比較することはできません。
特に、昨今では、不動産価格は特に都心部では高止まりをしている印象で、それに比べると賃貸物件の賃料は決して高くないと思います。
マイホームが仕事や家庭生活の足かせにならないように気をつけよう
住宅ローンを組んでマイホームを購入するということは、借金を背負って暮らしているということと変わりはなく、ローンを返済している間は事実上はマイホームではないものと考えておいた方がよいです。
周りが購入しているから自分も購入する・・・ではなく、マイホームが仕事や家庭の足かせにならないように、将来のキャリアパスを十分に検討したうえで慎重に購入を考えたいものです。
もちろん、早めにマイホームを手に入れることで理想的な住環境を一刻も早く手に入れることが最優先という人もいるだろうし、個々人考え方の違いはあるでしょうが、上記のことも全く検討せずに家を購入するとしたらただの無謀。
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パート1はこちらになります。合わせてどうぞ。