今日は珍しく書籍レビューでもしてみます。
資産形成を考えるなら、本多静六の『私の財産告白』は絶対に読んでおくべきです。
医者の先生方は勤務医であっても年収1000〜2000万はあるはず。
それでもギリギリの生活をしている先生が多いのは、若い時から高給取りになるため知らない間に散財してしまう生活パターンになってしまっているからです。
まずは生活態度を見直さないと、給料が100万〜200万増えたところで、また知らない間に消えていってしまうのがオチ。
私のような普通の勤務医が語っても、「お前なんかに言われたくないよ!」と思われるでしょうから、そんな人には『私の財産告白』を読むことをおすすめします。
『私の財産告白』を通じて、資産形成の上で必須の生活態度を身につける
この本から学べることとしては、まずは資産形成にあたるうえでの生活態度。
この中でも給与天引きの貯金は効果抜群の方法です。
医者の場合、日々の生活が多忙であるため、普段の生活で何にいくらくらい使っているか把握できていない先生が多いです。
すると、振り込まれた給与を際限なく使ってしまい、知らない間にほとんどお金が残っていないという羽目になります。
これを防ぐためには、貯金用の口座を別に作成して、給与の一部をそちらの口座にうつし、その口座のお金には手を付けないとかたく誓うことが必要です。
書籍では1/4貯金法ですが、医師ならば1/3〜1/2貯金を目指すべき
書籍の中では、1/4貯金法として紹介されているが、医師のように高所得の場合には1/4と言わずに1/3〜1/2を目指してもよいと思う、というか目指すべきでしょう。
日本人の平均年収が415万円前後という現状なわけですから、年収1500万円であれば1/3程度は貯金できて当然だと思います。
はっきり言って、資産形成における基本的な生活態度を身につけることなく、投資や不動産に手を出しても、成功する確率はほぼゼロ。
まずは生活態度を身に着けて貯蓄グセを身に着け、その貯めた元金を使って株式投資や不動産投資に望むのが正しい順番です。
貯蓄数十万円という状態で投資なんかやってどうするの
数十万円しか元金がなければ、投資といっても何もやりようがない。
まずは数百万〜1000万くらいはお金を貯めてから投資のことを考えても遅くはないと思います。
元金数十万円で大金持ちになろうとしたら、数百%以上の利益を出す必要があるわけですが、そんな投資方法はないわけで。仮にあったとしたらそれはギャンブル。
でも元金が5000万円あれば、数%の利益でも100万〜200万くらいになるわけ。
つまり、投資で勝つためには元金が多ければ多いほど勝率が上がるということです。スケールメリットというやつですね。
勤倹貯蓄と投資に乗り出すタイミングについて
次に、景気が良い時には勤倹貯蓄にはげみ、景気が悪い時に投資に乗り出す(文面は違いますが、こんな内容)という話が出てきます。
これは、典型的な逆張り投資家の発想で、自分の今の投資スタイルに合っているため、余計に共感できるところがあったのだと思います。
必ずしも全員に逆張り投資を勧めるわけではありませんが、自分なりの投資スタイルを持っておくことは重要で、そうでないと投資がうまくいっている時はよいのだが、調子が悪くなったときの引き際を誤る可能性が高いです。
投資行動に踏み切る基準や、損切の基準に絶対的な正解があるわけではありませんが、自分なりのルールを設定し、何があってもそれを遵守することが重要です。
まとめ
他にも参考になる金言がたくさん書かれており、これから資産形成を考える人ならば全員必読の書です。
正直、こんな泡沫ブログを読んでいるよりよほどためになるのでぜひどうぞ(笑)
こんな記事も書いています。
インデックス投資をこれから始められる方には、水瀬さんの『お金は寝かせて増やしなさい』がおすすめです。
最近発売された本の中では、NightWalkerさんの『世界一ラクなお金の増やし方』も良本でしょう。