
おはようございます。
新NISAのつみたて投資枠はつみたてNISAの後継制度なので、原則としては日経平均やTOPIX、S&P500、MSCI KOKUSAI(先進国株)、MSCI ACWI(全世界株)などの指定されたインデックスにしか投資できません。
しかし、発売後5年以上が経過、純資産額が50億円以上、資金流入が続いていることなどの諸条件をクリアした商品はつみたて投資枠でも購入することができます。
ご存知ない方も多いと思いますが、iFreeNEXT NASDAQ100やiFreeNEXT FANG+インデックスもこの条件を満たしており、つみたて投資枠で購入できます。
個人的には、つみたて投資枠では素直にeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)やS&P500がよいと思いますので、特にFANG+は推奨していないことを申し添えておきます。
【オルカンやS&P500以外の選択肢】iFreeNEXT NASDAQ100インデックスとiFreeNEXT FANG+インデックスは新NISAの「つみたて投資枠」でも購入可能
つみたて投資枠でNASDAQ100に投資するならiFreeNEXT NASDAQ100
2023年〜2024年にかけて、Magnificent 7を始めとする米大手テック銘柄の株価が絶好調です。
その影響を受け、個人投資家レベルでもNASDAQ100への投資に勢いが見られます。
日本円のままNASDAQ100に投資するなら、信託報酬が0.2%前後と低い「ニッセイNASDAQ100」や「楽天・NASDAQ-100」、「eMAXIS NASDAQ100」がおすすめです。
しかし、これら2商品は発売されてから日が浅く、NASDAQ100がつみたて投資枠の指定インデックスではないことから購入できません。
よって、新NISAの「つみたて投資枠」でNASDAQ100に投資したければ、現状ではiFreeNEXT NASDAQ100インデックスを買うのがよいでしょう。
信託報酬が0.495%というのは割高ですが、そこは目を瞑るしかないですね。
新NISAのつみたて投資枠でNASDAQ100を買いたければ、iFreeNEXTを選ぶしかないですね。
— ちゅり男/医師・投資ブロガー (@churio777) February 8, 2024
ただし、信託報酬0.495%というのが、ニッセイや楽天を見てしまうとどうしても割高に見えてしまいます、、 pic.twitter.com/c0irvRMDPQ
iFreeNEXT FANG+インデックスも実はつみたて投資枠で購入可能
NASDAQ100よりもさらに投資範囲を狭めたのが「iFreeNEXT FANG+インデックス」です。
iFreeNEXT FANG+インデックスをご存知ない人のために、先にFANG+指数について解説をします。
FANGというのは、フェイスブック(今はメタ)、アマゾン、ネットフリックス、グーグルの4社の頭文字をつないだ名称です。
この4社に加えて、アップル、マイクロソフト、エヌビディア、ブロードコム、クラウドストライク、サービスナウの6社を加えて合計10社から構成されるのがFANG+指数です。
iFreeNEXT FANG+インデックスはこの10社にほぼ10%ずつ均等投資する商品となります。
発売から5年以上が経過し、その間順調に売れ続けているので「つみたて投資枠」でも購入することができます。
信託報酬は0.7755%と割高なので注意してください。
iFreeNEXT FANG+インデックスって「つみたて投資枠」でも買えるのか。
— ちゅり男/医師・投資ブロガー (@churio777) February 8, 2024
今の相場だと買う人多そうですね。
私はSlim S&P500にしておいた方がよいと思いますが。 pic.twitter.com/7WlxeD6JB4
FANG+の直近1年のリターンはS&P500を大きく上回る
直近1年間はMagnificent 7や半導体関連銘柄が絶好調で、FANG+はS&P500のリターンを大きく上回っています。
私としてはS&P500やNASDAQ100の+37%というのも素晴らしいリターンだと思いますが、FANG+の+57%という数字を見てしまうと、そちらに投資したくなる気持ちもよく分かります。
NYSE FANG+ Index Price, Real-time Quote & News - Google Finance
この傾向が今後もずっと続くかは分かりません。
私個人の意見としては、
1) つみたて投資枠は王道のeMAXIS SlimオルカンやS&P500に投資する
2) 成長投資枠の一部でNASDAQ100やFANG+に投資する
のがよいと思います。
相場が好調だと気がつきにくいですが、知らない間にリスクを取りすぎていないか注意するようにしましょう。
まとめ
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスとiFreeNEXT FANG+インデックスの2つは、新NISAのつみたて投資枠でも購入できます。
成長投資枠で信託報酬の安いニッセイ・NASDAQ100や楽天・NASDAQ-100、eMAXIS NASDAQ100を買うのがおすすめですが、つみたて投資枠でも攻めたい人は検討に値するでしょう。
【世界一やさしい投資信託・ETFの教科書 1年生の応援をよろしくお願いします】
新NISAで初心者が買うべきなのは、個別株ではなく、株のセット商品である投資信託やETFです。
本書では、これから投資を始める人がどうやったら最短ルートで上手に資産形成できるかを徹底的に解説しました。
「類書の中で一番分かりやすかった!」という嬉しい口コミもいただいており、ギフトに贈りたい商品ランキングにも選ばれました。
皆さんの周囲でこれから投資を始めたいけど、投資で失敗はしたくないという方がいらっしゃったら、絶対に読む価値があるのでぜひ!
【関連記事のご紹介】
エヌビディアに長期投資するというのは言うほど簡単ではありません。
普通の人はS&P500やNASDAQ100を通じてエヌビディアに間接投資するのがよいでしょう。
直近1年は、eMAXIS SlimオルカンやS&P500に投資するだけで+30%以上のリターンが得られました。
株価好調な時ほど暴落への備えを手厚くしておきたいものです。

