おはようございます。
お正月の風物詩の1つといえば箱根駅伝ですが、箱根駅伝で総合優勝するためには大きく失敗する区間をなくすことが必要です。
1〜2つの区間だけでも「区間15位〜20位」のような成績になってしまうと、それ以外の区間のランナーがどれだけ頑張っても挽回が難しくなります。
実際、青山学院大学ですら往路の4区・5区での遅れを挽回することができませんでした。
箱根駅伝の結果をみて、投資に通ずるものがあると感じたので本日は思うがままに考察します。
箱根駅伝を見ていて株式投資に通ずるものがあると感じた話
どれだけ事前学習しても個別株リスクは完全には避けられない
青山学院大学の原監督も、事前に想定しうるあらゆる要素を総合的に考えたうえで4区・5区に各ランナーを配置したはずです。
箱根駅伝を4連覇しており、出雲駅伝や全日本大学駅伝も制覇して絶好調だったわけですが、それでも想定外の事態というのは起こりえます。
これは個別株投資にも通ずるものががあります。
個別株投資においても、その銘柄を購入するまでに自分なりに徹底的に精査した上で購入することが多いと思います。
ところが、先日のAppleのように中国市場での売上鈍化によって株価が急落したり、ジョンソン・アンド・ジョンソン(JNJ)のようにベビーパウダーにアスベストが購入したことが発覚したとたんに株価が急落することがあります。
例えば、箱根駅伝の区間数と同じ10銘柄への分散投資をしていて、そのうちの2銘柄が大きくコケると挽回することが難しくなると思います。
おそらくS&P500に勝つことは難しいのではないでしょうか。
駒澤大学は区間賞をとるようなランナーはいないが、総合では上位
次に、駒澤大学は総合4位でしたが、全てのランナーが区間4位〜11位におさまっていました。
区間賞をとるような飛び抜けたランナーはおらず、時に区間11位と中位にとどまっていますが、それでも総合順位は4位なわけです。
つまり、コンスタントに平均点を取り続けると、総合順位としては各区間の平均順位よりも上にいきます。
それだけ、箱根駅伝において10区全てで上位〜中位で走り切るというのは難しいことが分かります。
投資も駅伝と同じで、平均点を長期間に渡って取り続けることによって思わぬ上位に食い込むことがあります。
これは、アクティブファンドの大半がインデックスファンドに勝つことができなかったこと、また、短期的に勝ったとしても数十年間にわたって勝ち続けるファンドが皆無であったことに通ずるものがあります。
S&P500で努力なしに平均点を狙うのは十分にアリだと思った
この結果を踏まえますと、株式投資でS&P500のような平均点をとりにいくのは時間対効果も考えますと大変理にかなっている気がします。
箱根駅伝の場合、各選手が死に物狂いで練習をしてもなお本番で平均点を取るのは難しいわけです。
一方、S&P500の場合は、IVV・VOOといったETFの場合は0.04%/年、投資信託の場合はeMAXIS Slim米国株式(S&P500)で0.1728%/年というわずかなコストを払うだけで平均点がとれます。
そのためにやることといえば、証券会社の口座に入金して買い注文を出すだけです。
証券会社の口座だけ持っていれば、その気になれば今日にでもできるわけですね。
これは、駅伝で勝つのに比べるとずいぶんと楽ですね。
米国株に限定すれば、S&P500へ投資しておけば大勝はできない代わりに大負けする可能性も低いわけです。
箱根駅伝で言えば、何も努力することなしに毎回シード権の10位以内が確定しているしているようなものですから、いかにすごいことが分かると思います。
株式投資も途中で棄権したら記録なし
また、株式投資において長期投資で複利の力を最大限に活かすことの重要性が言われていますが、これは駅伝で途中棄権すると最終成績が残らないのに似ています。
途中でどんなに苦しいことがあっても、ゴールまで襷をつなぐことに意義があります。
駅伝と同じで、長期投資でもゴールまでの途中の区間で苦しい場面が何度も訪れますが、途中棄権せずにゴールテープを切ることが重要です。
まとめ
お正月に箱根駅伝を見ていて、株式投資に通ずるものがあると感じました。
個人投資家のやれることとしては、長期に渡って平均点を取り続けることで、結果として上位入賞を狙うことではないでしょうか。
青山学院大学のように毎年優勝を狙うには相当の努力と才能、運が必要ですので、本業で忙しい兼業投資家では難しいかもしれません。
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