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「tsumiki証券」のポイント還元は面白いが、商品ラインナップの拡充が鍵か

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おはようございます。

tsumiki証券とは、丸井グループが設立した新しい証券会社で、2018年9月から投信積立のサービスを開始します。

「積み木」という名前の通り、つみたて専門の証券会社です。

丸井グループのエポスカードというクレジットカードを利用しての購入に限定されており、積立額の0.1〜0.5%相当のポイントが付与される点が大きなメリットです。

tsumiki証券の詳細と、実際に利用すべきかどうかについて検討してみます。

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「tsumiki証券」のポイント還元は面白いが、低コストインデックスファンドを追加してほしい

肝心の商品ラインナップは?

tsumiki証券で選べる商品は以下の4本のみとなっています。

「長期の資産形成をしていただくのにふさわしい商品」と判断された商品のみ厳選したとのことです。

 

1) コモンズ30(コモンズ投信):信託報酬 1.06%

2) セゾン・バンガード・グローバルバランス(セゾン投信):信託報酬 0.71%

3) セゾン資産形成の達人(セゾン投信):信託報酬 1.55%

4) ひふみプラス(レオス・キャピタルワークス):信託報酬 1.06%

 

ひと目でわかる通り、信託報酬が0.71%〜1.55%と割高なものばかりですね。

これでは、いくら0.1〜0.5%のポイントが還元されるとはいえ、積極的にはおすすめしづらいです。

丸井の主な顧客層は若年層かと思いますが、コスト面を注視することなく飛びつく人がいそうで怖いです。

 

購入方法は?

商品の購入には、丸井グループのクレジットカードであるエポスカードを利用する必要があります。

クレジットカードは1回払いのみ対応です。

買い付け時に金利や手数料は発生しないとのことで、完全無料で利用できるのは評価すべき点だと思います。

 

低コストインデックスファンドが追加されれば最強ですが・・・

先進国株式や新興国株式市場に広く分散投資をするインデックスファンドは、信託報酬が0.1〜0.2%台まで下がってきています。

もし、tsumiki証券の商品ラインナップにニッセイAMやeMAXIS Slimシリーズが追加されれば、理想的ですね。

しかし、ただでさえ販売側にとって利の薄い超低コストインデックスファンドに対して0.1〜0.5%のポイント還元がされることはありうるのでしょうか。

こういった試みを通じて、エポスカードの利用者が増えれば、丸井グループとしては狙い通りといった所なのかもしれませんが、いくら「厳選」したとはいえ4商品だけでは寂しい限りです。

今後の商品ラインナップ拡充までしばらくは待ちでしょうか。

 

積立金額はなぜか3,000円〜50,000円までに限定

tsumiki証券のデメリットの1つは、なぜか積立金額が「3,000円〜50,000円」という制限があることです。

なぜ、このような制限を設けてしまったのかは全く不明です。

つみたてNISAにも対応するようですが、ポイント還元があるとはいえ、4商品だけのラインナップではさすがに厳しいですね。

それならば、商品ラインナップの豊富な楽天証券のつみたてNISAを利用して、毎日積立してポイント還元を受けた方がよさそうです。

tsumiki証券のポイント還元は魅力的ではありますが、長期投資に値する優良商品に投資をするという大原則は忘れないようにしたいものです。

 

まとめ

tsumiki証券は丸井グループが新規に設立した、投信積立専門の証券会社で、月3,000円〜50,000円の積立に対応します。

つみたてNISAも対応するようですが、購入可能商品が4商品に限られますので、ポイント還元は魅力とはいえ、実際に利用する場面は限られそうです。

 

 

こんな記事も書いています。

楽天証券は、2018年9月30日から楽天スーパーポイントを利用した投信積立に対応することを発表しました。期待大ですね。

www.churio807.com

 

 つみたてNISAのおすすめ商品5選をご紹介した記事です。tsumiki証券ではこれらの低コストインデックスファンドが購入できないのが痛いです。

www.churio807.com

 

SPTMはVTIを上回る0.03%という超低コストを実現した米国のトータルストックマーケットETFです。

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