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【2021年版】投資信託で低コストで「世界分散投資」を実現する方法

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おはようございます。

投資信託で時価総額加重ベースの世界分散投資を考えた時に、最もお手軽なのは一本で済む楽天VTやeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)への投資でしょう。

一方で、「日本+日本以外の全世界」、「日本+日本以外の先進国株+新興国株」のように世界市場を二分割や三分割して購入する方法もあります。

特にこだわりが無ければオール・カントリー一本で全く問題なしですが、地域ごとのウェイトに強弱をつけたい場合には分割法がよいでしょう。

本日は2021年8月時点での最適解を考えてみたいと思います。

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【2021年版】投資信託で低コストで「世界分散投資」を実現する方法

1. 全世界市場に一本で投資する商品を選ぶ

最もお手軽なのは、日本を含む全世界の株式市場に一本で投資できる商品を選ぶことでしょう。

1) 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)

2) eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)

 

信託報酬は1)が0.212%、2)が0.1144%ですので、コスト面ではeMAXIS Slimの方が有利です。

現時点の純資産総額は1)が約1150億円、2)が約2500億円となっており、eMAXIS Slimが逆転した後に大幅に差をつけています。

VTを間接的に保有するという分かりやすさ魅力の楽天VTではありますが、楽天証券さんの追加コストが0.132%と割高なのは否めませんね。

eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)は手数料最安が実質的に保証されている安心感があります。

 

「日本+日本を除く全世界株」とする方法(二分割法)

次に、「日本」と「日本を除く全世界株」のように、世界全体を二分割して投資する方法を紹介します。

まず、日本市場に連動する指数としては、日経225とTOPIXがあります。

日経225は東証一部を代表する225銘柄から構成される指数で、225銘柄の株価の平均で算出されますから、株価の高い銘柄の影響を受けやすいといった弱点があります。

TOPIXは株価と株数をかけ合わせた時価総額加重ベースの指数ですので、一般的な個人投資家はTOPIX連動型の投資信託を選べばよいと思います。

 

同じTOPIX連動型の商品であれば、その中から手数料の最も安い商品を選ぶのが原則です。

よって、現状では信託報酬が0.154%と最安のeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)が最適解となります。

 

次に、日本を除く世界市場に投資する商品ですが、「MSCI ACWI除く日本」に連動する以下の2つから選ぶことになります。

1) eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)

2) 野村つみたて外国株投信

信託報酬は1)が0.1144%、2)が0.209%ですので、eMAXIS Slimの方が有利です。

純資産総額は1)が約800億円、2)が約400億円で、eMAXIS Slimのダブルスコアとなっています。

これらの商品を、「日本 8%、日本を除く全世界 92%」とすることで時価総額加重ベースの世界分散投資が実現できます。

 

「日本+日本以外の先進国+新興国」とする方法(三分割法)

日本部分は二分割法の時と同じでeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)が最適です。

 

日本以外の先進国に投資する商品は、MSCI コクサイ・インデックスに連動する商品の中から選ぶことになります。

現状では、

1) ニッセイ外国株式インデックスファンド 信託報酬 0.1023%

2) eMAXIS Slim先進国株式インデックス 信託報酬 0.1023%

のどちらかが最適解となります。

純資産総額ではニッセイに一日の長がありますが、eMAXIS SlimはマザーファンドがeMAXISシリーズと同じですので、個人投資家が気にするほどの差ではありません。

どちらを選んでも大差はないでしょう。

 

新興国株式に関しても、先進国株式と同様のMSCIエマージング・マーケット・インデックスに連動する商品を選ぶのがリーズナブルです。

コストを考えますと、現状では、

1) eMAXIS Slim新興国株式インデックス

2) ニッセイ新興国株式インデックスファンド

あたりが最適解となります。

信託報酬は0.2079%で全く同じです。

両者を比較しますと、eMAXIS Slim新興国株式インデックスの方が歴史・純資産総額ともに圧倒しており、迷わずeMAXIS Slimを選ぶべきでしょう。

これらの商品を、「日本 8%、先進国株 82%、新興国株 10%」と配分すれば時価総額加重ベースの世界分散投資となるでしょう。

 

まとめ

インデックス投資の王道は時価総額加重ベースの世界分散投資だと思います。

一本で済ませる方法もあれば、二分割、三分割して投資する方法もあります。

どの手法を選ぶかは各個人の自由ですが、コストを意識して効率の良い運用をすることが重要です。

一昔前では考えられないほど選択肢が広がってきており、国内の投資信託の投資環境が劇的に向上していることを実感します。

 

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