おはようございます。
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズが運用する、超低コストETF18銘柄(SPDRポートフォリオETFシリーズ)が日本国内で買い付け可能になります。
話題の超低コストポートフォリオETFがついに日本へ | 最新情報 | マネックス証券
ステート・ストリートが販売するETFのブランド名は「スパイダー(SPDR)」ですが、今までは経費率の面でバンガードやブラックロックのiシェアーズに遅れをとっていました。
ここに来てスパイダーが一大攻勢をかけてきた感じです。
昨今は投資信託の信託報酬値下げのニュースが中心で、国内でETFの盛り上がりがありませんでしたが、これは非常に良いニュースですね。
現時点で、マネックス証券とSBI証券での取り扱いが発表されています。
コスト面で非常に優秀な商品ばかりですので、当ブログでもご紹介させていただきます。
以下、詳細を見ていきます。
ステート・ストリートが超低コストの「SPDRポートフォリオETF」18銘柄を追加
ステート・ストリートのSPDRポートフォリオETFの追加銘柄は?
今回、日本国内で追加で購入に可能となるETFは、以下の18銘柄になります。
(マネックス証券のHPから引用)
目を見張るのはその圧倒的な低コストですね。
最低コストはSPTM、SPLGの0.03%ですので、かの有名なS&P500 ETFのVOOやIVVの0.04%をわずかですが上回っています。
VOOやIVV自体が元々十分に低コストな商品ですので、どう頑張っても0.01%くらいしか上回れないという事実もあります。
それくらい、海外ETFのコスト面の優位性は圧倒的ですね。
買付手数料と異なり、信託報酬は保有している限り毎年コンスタントにかかるものですので低いに越したことはありませんから、投資家目線としては0.01%でも嬉しいものです。
目玉商品はSPTMです
さて、今回の18銘柄のうち、目玉商品はSPDR®ポートフォリオ米国・トータル・ストック・マーケットETF(SPTM)でしょうか。
経費率は驚きの0.03%です。
SSGAトータル・ストック・マーケットへの連動を目指す商品で、平たく言ってしまえば米国株式市場全体へ幅広く分散投資をするETFになります。
米国のトータル・ストック・マーケットへの投資と言えば、バンガードのVTIが圧倒的な売上高(約10兆円)を誇ります。
VTIの経費率が0.04%ですから、VTIと競合する有力商品と言えますね。
運用総額は約2500億円程度と、VTIとは比べるべくもありませんが、これから成長していけば面白い銘柄なのは間違いないですね。
信託報酬をとる(SPTM)か、流動性をとる(VTI)かの違いと言えそうです。
私自身は、ポートフォリオをできるだけシンプルに保つために、今後もVTIを購入し続けると思います。
スパイダーの低信託報酬ETFが充実し、各社で競争するのはありがたい
スパイダーのETFは、今まではコスト面でバンガードやブラックロックのiシェアーズETFに押されていましたが、ここに来て超低コストETFが大量に追加されたのは非常に大きなニュースです。
SPDR S&P500 ETF(SPY)は今でもETFの運用総額ランキングの圧倒的No.1で、その運用総額は約30兆円にも登ります。
しかし、経費率は0.09%であり、バンガードのVOOやブラックロックのIVVの経費率0.04%と比べて、割高と言わざるを得ませんでした。
今回追加されたETFの経費率は、バンガードやブラックロックとも対等、もしくはそれ以上に渡り合えるものになっています。
今後、日本国内でもスパイダーETFの売上が伸びていくかも分かりませんね。
今回のステート・ストリートの動きを受けて、他社もより競争意識を高めていただけると、我々個人投資家にとっては嬉しい限りですね。
まとめ
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズの「SPDRポートフォリオETF」シリーズは、バンガードやブラックロックを上回る超低コストETFです。
SBI証券とマネックス証券での取り扱いが決定しており、コスト面において今後有力な選択肢の一つになるでしょう。
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ETFの魅力は、コストが格安であること、純資産総額が桁違いに大きく流動性に優れること、投資信託で頻繁に見られるトラッキング・エラーが非常に小さいことだと思います。
余計なことをあれこれやるよりも、何も考えずにVT・VTI一本を積立の方が強いのかもしれません。
VTIとS&P500 ETFを比較しますと、VTIの方がほんのわずかにパフォーマンスが良いですが、大差はありません。今回ご紹介したSPTMも有力な選択肢になるでしょう。