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ホームカントリーバイアスにとらわれない投資を

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おはようございます。

「ホームカントリーバイアス」という言葉をご存知でしょうか。

投資家が様々な理由から海外への投資には慎重になり、自国市場への投資が厚くなる傾向のことを指します。

日本人ならば「日本株一辺倒」の投資ということになりますね。

本日はホームカントリーバイアスの紹介とそれに陥らないための対処法について考察します。

 

ホームカントリーバイアスにとらわれない投資を

本日の記事の要点は以下の通りです。

1. ホームカントリーバイアスの存在を認識することが重要

2. 国力の衰退する日本においてホームカントリーバイアスは致命的になりうる

3. 世界全体の経済成長に期待してコツコツ投資を継続しよう

以下1つ1つ掘り下げてみていきます。

 

1. ホームカントリーバイアスの存在を認識することが重要

ホームカントリーバイアスにとらわれないためには、そもそもホームカントリーバイアスの存在を認識している必要があります。

まずは自分のポートフォリオ全体をいったん見直してみて、預貯金を含めポートフォリオの100%近くが円建て資産になっていないかチェックしてみましょう。

ポートフォリオ全体が預貯金というのは一見安全に見えますが、実は「リスクを取らざるリスク」を抱えていることになりますので注意が必要です。

預貯金や債券、株式などのアセットクラスを分散するとともに、日本円だけでなく米ドル、ユーロ、英ポンド建て資産を持つなど通貨の分散も意識しましょう。

 

2. 国力の衰退する日本においてホームカントリーバイアスは致命的になりうる

これから大きな経済成長が期待できる国であれば、ホームカントリーバイアスにとらわれたとしても致命的にはなりません。

しかし、日本はすでに超少子高齢化社会を迎えており、世界に類を見ない人口減少社会になっていきます。

このような国に生きる我々日本人がホームカントリーバイアスに過度にとらわれるのは危険ですね。

 

もちろん、日本国内においても優れた企業はたくさんありますし、詳細な企業分析を行ってそれらを慎重に選べば魅力的な投資先なのは事実です。

しかし、日本経済全体としては数十年前のような大幅な成長が見込みにくいことは現実として受け入れる必要があるでしょう。

国や企業がこの事実を受け入れて発想を転換できればよいのですが、なかなかうまくいっていないのが現実でしょうか。

 

3. 世界全体の経済成長に期待してコツコツ投資を継続しよう

ホームカントリーバイアスにとらわれないために最も確実なのは、世界全体の経済成長に期待してコツコツ投資を継続することです。

そのための金融商品を投資信託とETFそれぞれで1つに絞るならば、

・投資信託:eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)

・ETF:VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)

となるでしょう。

これらがインデックス投資の王道中の王道であることは間違いありません。

この考え方をベースにした上で、あとは各個人の考え方次第で米国株だけに絞るのか、新興国の成長に期待するのかなどオリジナリティを発揮すればよいと思います。

 

まとめ

国力の衰退していく日本において、ホームカントリーバイアスにとらわれすぎると致命的になる可能性があります。

アセットクラスも通過も適切に分散しましょう。

 

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1. 敗者のゲーム

チャールズ・エリスの『敗者のゲーム』

インデックス投資の基礎の基礎であり、あまりに有名な本なので大半の方はすでに読まれたかと思います。

もし未読の方がいたらぜひ読んでおきましょう!

 

2. ほったらかし投資術

山崎元さんと水瀬ケンイチさんの共著『ほったらかし投資術』

日本人が日本人に向けたインデックス投資本なので内容がやさしく、インデックス投資をこれから始めようと考えている方に最適な一冊です。

 

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