
おはようございます。
皆さんは「ビッグマック指数」をご存知でしょうか。
マクドナルドは世界100カ国以上にグローバル展開しているため、世界各国でビッグマックが販売されています。
ビッグマック指数とは、その価格を国ごとに比較したものですね。
本日はビッグマック指数を題材に、日本円がいかに他国と比較して弱くなっているかを考察したいと思います。
ビッグマック指数で見る日本円の弱さ
ビッグマック指数2024年最新版とは?仕組みと見方を解説
世界各国のビッグマックの価格を一覧にした「ビッグマック指数」の最新版は以下のサイトから見ることができます。
次に、ビッグマック指数について解説します。
ビッグマックを食べたことがある方は多いと思います。
ビッグマックは世界中のマクドナルドで販売されていますが、原則同サイズ、同品質で販売され、使用する原材料費もほぼ共通しています。
自由市場経済において、同じ品質の物は同じ値段で購入できるという原則(一物一価の法則)に基づくと、世界各国のビッグマック価格の比較により各国の通貨の強さを判断することができると言うわけです。
言い換えれば、
・ビッグマック指数が米国と比較して大きければ大きいほど、米国ドルと比較してその国の通貨価値は高い
・ビッグマック指数が米国と比較して小さければ小さいほど、米国ドルと比較してその国の通貨価値は低い
ということになります。
日本の順位は44位、中国・韓国・タイよりも下位に転落
最初に、一番気になる日本の順位を見ていきます。
日本の順位は44位ですので、ここではランキング31位〜50位の国を見ていきましょう。
ひと目でわかることは、日本の順位が非常に低く、すでにタイや中国、韓国よりも下に位置することです。
このランキングの国々を見ても、東欧や中南米、中東、東南アジア各国がほとんであり、米国や西欧諸国は入っていません。
表の右から2例目は米国と比較して各国のビッグマックが何割安いかと示す数値ですが、日本は「-43.93」と4割以上安いことが分かります。
「ハワイでカップ麺を食べるだけで500円〜600円もかかった」というニュースがありましたが、ビッグマックの価格からも同じことが言えますね。
米国や欧州と比較して3〜4割安い日本円の実態
次に、ビッグマック指数のトップ20を見ていきますと、米国とほぼ同じ水準で並ぶのはスイス、ノルウェー、イギリスなどの欧州諸国です。
ユーロ圏全体では米国とほぼ同じ水準ですね。
ビッグマック指数は絶対的なものではありませんし、信用度に関しては賛否両論あるのも事実です。
しかし、少なくとも日本円の価値が世界各国と比較して相対的にどんどん下がり続けているという事実は導き出せます。
こう考えますと、自分の金融資産の100%全てが銀行預金(日本円)というポートフォリオも実は非常にリスキーだということが理解できますね。
今から20年後に日本円で海外旅行に行こうとしても、諸外国の物価が高すぎて何も買えず、全然旅行を楽しめなかったという事態になりそうです。
まとめ:ビッグマック指数で一目で分かる日本円の弱さ
ビッグマック指数により、日本円の価値が他の先進諸国と比較して下がっていることが理解できました。
自分の資産に日本円だけでなく、米ドルやユーロなど外貨建て資産を交えることが重要ですね。
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