Dr.ちゅり男のインデックス投資 

医師×投資ブロガー|初心者向けに新NISA・インデックス投資をやさしく解説📘

新NISAは分配金なしのインデックス投信メインで、ETFや個別株はおまけ程度に楽しもう。

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おはようございます。

昨年から新NISAが始まり、早くも1年半が経過しました。

一般の方は、「新NISAでは分配金なしのインデックス投信をメインにする」という原則を守ると大きなミスを避けられます。

 

 

「成長投資枠」で買える分配金ありのETFや個別株などは、お楽しみ程度に楽しむにとどめておくべきです。

NISA口座では特定口座と損益通算ができませんので、個別株は特に注意すべきですね。

 

新NISAは分配金なしのインデックス投信メインで、ETFや個別株はおまけ程度に楽しもう。

 

新NISAは分配金なしのインデックス投信が最強

新NISAでは「分配金が自動再投資されるインデックス投信が最強」です。

特に、新NISAの生涯投資枠1,800万円を早めに使い切れるだけの資金力がある人には間違いなくインデックス投信がベストです。

 

その理由はなんといっても「分配金再投資効率の良さ」です。

eMAXIS Slimシリーズなどの多くのインデックス投信は、運用成績が良くてもあえて分配金を出さない方針で運用されています。

 

投資信託の分配金 | はじめての投資信託(入門) | 松井証券

 

分配金が発生した場合でも、投資家に支払うことなくファンド内で自動再投資されることで、投資信託の基準価額が上昇することになります。

新NISAの生涯投資枠1,800万円を使い切った後も、勝手に分配金が再投資されてお金が複利効果で膨らんでいくため、新NISAとの相性が抜群です。

 

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リタイア世代の人は分配金ありのETFもあり

これから本格的に資産形成を始める若い世代の人は、上記の理由からインデックス投信一択で決まりです。

では、新NISAで分配金が支払われるETFに投資すべき人はどのような人でしょうか?

 

これは、

1) 分配金再投資の効率を多少犠牲にしても、毎月のインカムゲインを増やしたい人

2) 毎月の貯金だけでは生涯投資枠1,800万円を使い切れないため、分配金を手動で再投資して1,800万を埋めたい人

といったケースが考えられます。

 

ETFの分配金の仕組みと利回り | ETFの買い方・売り方 | NEXT FUNDS

 

1に関しては、リタイアの時期が近く、将来減ってしまうインカムを配当金で補いたいケースと考えればOKです。

分配金を再投資するだけでなく、生活費の一部としたいケースはETF投資もアリでしょう。

 

2に関しては、資金力が不足しており、手持ち資金だけでは新NISAの枠を使い切れないケースです。

この場合は投資信託でもETFでも分配金再投資の効率に差が生じませんので、あえてETFを買うのもアリでしょう。

ただし、2に関しては多くの場合「少額投資」になりますので、どちらかと言うと投資信託の方が相性はよいと思います。

 

NISAは損益通算できないので個別株は特に慎重に

では、新NISAで個別株という選択肢はどうでしょうか?

個別株に関しては、「NISA口座は他の口座(特定口座など)と損益通算ができない」というデメリットが大きくなります。

 

つみたてNISAはデメリットしかない?やめたほうがいい人の特徴を解説! - 株探

 

個別株の場合、数百〜数千銘柄に分散されたインデックス投信やETFと比べ、個別銘柄の倒産や上場廃止といったリスクが大きくなります。

どれだけ銘柄分析をして自信を持って投資した銘柄でも、全ての銘柄が想定通りに上がることはありません。

よって、過度な損失拡大を防ぐため、適切なタイミングで損切りする技術が求められます。

しかし、NISA口座内で発生した損失は他の口座と損益通算ができないため、他の株の利益と相殺してダメージを軽くするといった常套手段が使えません。

よって、NISA口座で個別株投資というのは初心者には難易度が高く、基本的にはインデックス投信かETFを選ぶことをおすすめします。

 

まとめ

新NISAは基本的に分配金なしのインデックス投信を選んでおけば間違いありません。

リタイア間近でインカムが欲しい人はETFもアリでしょう。

個別株は損益通算ができないため難易度がかなり高くなります。

 

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リスク資産は新NISAでインデックス投信を購入し、無リスク資産は銀行預金で備えるのがよいでしょう。

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