おはようございます。
投資を始めたばかりの方にとって、投資開始後数ヶ月間の相場というのは非常に重要です。
投資を始めた直後に暴落に巻き込まれ、大損失を出してしまうと、投資自体が嫌いになり一生投資の世界と縁がなくなってしまうからです。
投資を始めた後、最初の数ヶ月の相場って思った以上に重要です。
— ちゅり男/医師・投資ブロガー (@churio777) December 8, 2023
相場に恵まれれば、投資にポジティブな印象が持て続けやすい。
投資を始めた直後に暴落があったら、嫌になって一生戻ってこない確率が高い。
やっぱり運もありますよね。
もちろん、はじめに投じたお金が少なければ大暴落があってもリカバーできますが、仮にはじめに1,000万円も投じてしまったらそのまま退場する可能性が高いでしょう。
株式投資で成功するための最大の秘訣は、ゆっくりと時間をかけて複利効果を活かすことにあることを考えると、最初の一度の失敗で投資を諦めてしまうリスクは非常に大きいと思います。
新NISAで投資初心者には一括投資より分割投資がおすすめな理由とは?
投資でもっとも避けたいのは「退場リスク」
以下の記事で詳しく解説しましたが、
・短期投資はゼロサムゲームであり、初心者にとってはただのギャンブル
・長期投資はプラスサムゲームであり、極めて勝率の高いギャンブル
です。
つまり、株式投資で重要なのは「短期的に大儲けを狙うことではなく、ゆっくりと時間をかけて資産を増やすこと」となります。
以下は米国を代表する株価指数であるS&P500の超長期チャートです。
2000年代の10年間はITバブル崩壊とリーマンショックという2つの大暴落で停滞しましたが、基本的には右肩上がりに上昇し続けています。
初心者ほど銘柄選びに無駄な労力を費やすのではなく、この上昇の波にうまく乗るのが最適です。
投資初心者ほどリスク慣れしていない事実を甘く見るな
「長期的にプラスリターンが期待できるのなら、さっさとすべてのお金を株式に投じた方がよいのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、S&P500やダウ平均などの株価指数は長期では上昇し続けているように見えますが、短期的には40%〜50%近く暴落する可能性もあります。
仮に自分の全財産を一気に投じて、その直後に大暴落に巻き込まれたら目も当てられない大惨事となります。
ほとんどの方は投資が嫌になって泣く泣く損切りし、その後一生株式投資の世界には戻ってこないでしょう。
そうなると、コツコツ毎月積立に徹していれば得られたはずの果実を将来にわたってすべて取り逃すことになってしまいます。
よって、金融理論や資金効率を多少犠牲にしても、心理的な安定感を優先して分割投資した方が生き残れる確率が高いと考えます。
はじめは少額で、慣れてきたら株式比率を上げればOK
これまでの事実を踏まえると、投資初心者ほど自分のリスク耐性度を低めに見積もっておいた方が安全です。
よって、はじめは少額の積立投資だけ行い、株価(投資信託なら基準価額)の日々の変動に慣れてきたタイミングで投資金額を増やせばよいでしょう。
新NISAの場合、投資した1,800万円というのは一生涯かけて運用し続けることになります。
はじめの1年や2年に集中投資したか積立投資したかというのは、初期の頃には大きな差になる可能性がありますが、20年〜30年も経過すれば微々たる差にしかなりません。
どっちでも大差がないのであれば、絶対に退場しないリスク管理に重点をおくのが賢い選択と考えます。
まとめ
新NISAでもっとも避けたいのは退場リスクです。
投資初心者の方こそ、株価の変動に慣れるまでは分割投資することをおすすめします。
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新NISAで退場リスクを避けるため、インデックス投資の古典的名著を読んでおきましょう。
新NISA開始に向けて投資環境は劇的に改善していますが、肝心の種銭を貯める難易度が年々上がっています。