おはようございます。
国内のロボアドバイザーでウェルスナビと並んで有名なのがTHEOです。
ロボアド大手の1つのTHEOですが、今回「THEO COLOR PALETTE」という利用金額に応じた手数料値下げサービスを開始ことを発表しました。
これはTHEO利用者にとっては大変嬉しいニュースですね。
【THEO COLOR PALETTE】ロボアドTHEOの手数料が0.65%に値下げ!
当ブログでは、以前からロボアドバイザーのコンセプトは大変優れているものの、手数料1.0%が割高すぎる点を指摘してきました。
手数料が1.0%ですと、さすがに「VT + 債券ETF」のようなシンプルなポートフォリオに勝つのは至難の業です。
確かに、THEOなどのロボアドバイザーではETF買付け時の手数料(通常5ドル〜20ドル)がかからないのは有利です。
しかし、そもそも株式部分をVTに一本化してしまえば購入回数は最小限に抑えることができます。
よって、今回のような手数料値下げのニュースは大変うれしいですね。
THEO COLOR PALETTEの詳細
では、THEO COLOR PALETTEの詳細にうつります。
具体的には、利用金額が1,000万円以上だとレッドとなり、手数料が0.65%(35%off)になります。
THEOに1,000万円はさすがに厳しいな、という方も多いかもしれません。
しかし、その1つ手前のイエローならば100万円以上で達成可能です。
イエローでも手数料は0.70%(30%off)です。
長期利用になればなるほど、0.30%の手数料カットは非常に大きいと思います。
ただし、この値下げシステムが適応されるには以下の2つの条件を満たす必要があります。
1) 毎月積立をしている
2) 出金をしていない
要するに、THEOを信じて毎月入金し続ける忍耐力が求められます。
THEO利用者の方は最低でもイエロークラスを目指して毎月積立を継続するとよいでしょう。
将来的には米国「ベターメント」並の0.25%水準を期待したい
以前に米国のロボアドバイザーの1つ「ベターメント」のコストはわずか0.25%という記事を書きました。
まだまだ金融最先端の米国のレベルには届きませんが、国内のロボアドバイザーも少しずつ手数料が下がっていくのでしょうね。
ロボアドバイザーと比較しますと、バンガードの旗艦ETF群は手数料の安さはまだまだ群を抜いています。
1) VTI(米国):0.04%
2) VEA(米国以外の先進国):0.07%
3) VWO(新興国):0.14%
4) VT(全世界):0.10%
THEOの運用方法はなかなかユニークで、細かな売買手数料を考慮しますと個人ではなかなか実践できない戦略です。
しかし、長期的にVTやVTIを上回るパフォーマンスをあげ続けられるかどうかはまだまだ不透明です。
そう考えますと、不確実性の高いものに0.5%以上の追加コストを支払うかと言われると躊躇してしまいます。
手数料が0.2〜0.3%台まで下がれば投資初心者に迷わずおすすめできる
ただし、THEOなどのロボアドバイザーはドルを仕込む時の為替コストやETF買付時の手数料は無料です。
よって、将来的に米国と同レベルの0.2%〜0.3%まで手数料が下がれば、積極的に検討したいですね。
投資好きにはロボアドバイザーは物足りないかもしれませんが、株式投資は資産形成の手段の1つとしか考えない層にとっては、日本円を入金するだけというお手軽さは大きな魅力でしょう。
そして、世の中にはまだまだそういった人の方が多いのも事実です。
私のように株式投資が趣味の1つ、ましてや投資ブログを運営している人などマイナー中のマイナーです。
まとめ
今回のTHEO COLOR PALETTEを先駆けに、国内のロボアドバイザーサービスの手数料値下げ競争が活発になることを期待しています。
まずは0.5%を切る水準を目指してほしいものです。
【ウェルスナビ】
私個人としては、VTI、VEA、VWO、AGGなど王道の巨大ETFをシンプルに買い付けるウェルスナビが好みです。
こんな記事も書いています。
2018年2月の暴落時に、米国ではロボアドに解約申し込みが殺到したようです。結局は利用者次第ということでしょうか。
ロボアドは残された遺族にも分かりやすいのがメリットですね。米ドル建てでETFを買うなど、普通の人には理解できません。