おはようございます。
日本人の方ならば、子どもの頃に「1日30品目を目標にいろいろな食品を食べるようにしましょう」と聞かされた方は多いのではないでしょうか。
10月6日号の『週刊ダイヤモンド』によれば、1日30品目神話は過去の話であり、多品目にこだわりすぎるとかえって摂取カロリーが増加して体重が増える可能性があると指摘しています。
本日は、食事で多品目を摂取することの是非について取り上げます。
「1日30品目」にはエビデンスがなく、多品目摂取により体重が増加する可能性がある
「1日30品目」の30という数字には明確なエビデンスがない
1985年、当時の厚生省が提唱した食生活指針の中に「1日30品目」というワードがあります。
多品目をバランスよく食べましょうという指針ですが、この「30」という数字に健康に良いというエビデンスはないとのことです。
その後、2000年に1日30品目という言葉は消えて、主食・主菜・副菜を基本にバランス良い食事をとりましょう、という目標に変わりました。
多品目を食べることが適正体重の維持や健康的な食生活につながる根拠はない
2018年8月、米国心臓協会(AHA)が、「多品目を食べることが、適正体重の維持につながるというエビデンスはない」という声明を出しました。
この声明の根拠として、2000年1月〜2017年12月に発表された食生活と体重に関する調査研究を解析したとのことです。
その結果、
1) 多品目を食べることが適正体重の維持や健康的な食生活につながるとする根拠はない
2) 多品目にこだわった食生活は、摂取カロリーが増加するばかりか、食事がパターン化して体重が増える可能性がある
ことが示されました。
では、どのような食生活が推奨されるのか?
多品目食べることが必ずしも健康に良くないということが示されましたが、では実際にどのような食事をとるのが理想的なのでしょうか。
その答えとして、この声明では、食品数をむやみに増やすのではなく、
1) 果物、野菜、豆類、全粒穀物、低脂肪の乳製品や植物油、鶏肉を適量食べる
2) 赤身肉や菓子類、甘い飲み物を控えめにする
ことが推奨されています。
要するに、品目数よりも健康的な食品を食べ続けることが大切なようです。
当然といえば当然の結果でしょうか。
健康に悪い物は美味しい物が多いので、つい口にしてしまいがちですが、ストレスを貯めない範囲内で自制心を持って健康的な食生活を続けていきたいものです。
まとめ
多品目を食べることにこだわりすぎず、シンプルに健康的な食品を食べ続けることが重要なようです。
健康的な食生活について興味のある方は、以下の書籍を読むことを強く推奨します。
世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事 [ 津川 友介 ]
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健康に良い食品・悪い食品に関して、この本ほどエビデンスに基づいてわかりやすくまとめられた本はありません。
以下、レビュー記事です。
こんな記事も書いています。
食事と並んで健康維持のために重要なのが運動です。運動が脳に与える好影響について、これでもかというくらい詳細に解説された本です。
筋トレによって人生の大半の悩みは解決できると豪語する本です。この本を読むと、筋トレに対するモチベーションが大きく向上します。