おはようございます。
SBI証券のiDeCoにセレクトプランが追加されてから約3年が経過しました。
これから新規にiDeCoの口座開設をする場合は、商品ラインナップに優れるセレクトプラン一択だと思います。
一方で、何年も前からSBI証券のiDeCoを利用している方はオリジナルプランのまま継続している方も多いでしょう。
SBI証券の場合、オリジナルプランからセレクトプランへの変更において、口座移管手数料は発生しません。
しかし、iDeCoで口座移管の際には保有商品がいったん現金化されますのでそれによるデメリットが発生する可能性はあります。
本日は、この点について検討してみます。
iDeCoの口座移管の時、保有商品が現金化されることでデメリットはあるのか?
結論から書きます。
1. iDeCoでは、株式売却益にかかる税金は非課税になりますので、保有商品の現金化によって余分な税金をとられる心配はありません
2. 移管元の口座で商品が売却されてから、移管先の口座で新しい商品が買い付けられるまでにタイムラグが発生しますので、その間の価格変動の影響を受けます
3. SBI証券のオリジナルプラン→セレクトプランに関しては口座移管手数料はゼロですが、他社への乗り換えの場合は所定の手数料をとられます
以下、詳細を見ていきます。
1. iDeCoの場合、口座を移管する場合には必ず一度現金化されます
まず大前提として、SBI証券のオリジナルプランからセレクトプランへの変更だけでなく、別の証券会社のiDeCo口座への移管手続きでも必ず一度現金化されます。
例えば、SBI証券のiDeCo口座でDCニッセイ外国株式インデックスを100万円分保有しており、楽天証券へ口座移管手続きをするとしましょう。
その場合、DCニッセイ外国株式インデックスは一度売却されて100万円の現金にかわり、楽天証券のiDeCo口座でその100万円で新たな金融商品を買い付けるという流れになります。
そして、iDeCoの口座移管の手続きには通常数ヶ月かかる点が曲者です。
2. iDeCoでは現金化時の売却益は非課税なので心配なし
特定口座ですと、株式売却時の値上がり益に対しては20.315%の税金がかかります。
例えば、100万円分の株式が売却時に120万円になっていた場合、値上がり益の20万円のうち約2割(4万円)が税金として持って行かれるということです。
しかし、iDeCoの場合は売却益は非課税ですので、利益確定によって余分な税金をとられるという心配はありません。
上述の例であれば、値上がり益の+20万円がそのまま手に入るということですね。
よって、iDeCo口座内であれば、口座移管時に保有商品がいったん現金化されたとしても税金面で損をすることはありません。
では、保有商品の現金化でデメリットが全くないかと言うとそうでもありません。
3. 移管手続き中に価格の上下動があると損をする可能性がある
iDeCo口座の移管手続きには、通常1〜3ヶ月程度の時間がかかります。
それは、iDeCoはあくまで年金という位置づけですので、国民年金基金連合会での審査などがあるからです。
移管手続きで損をする可能性があるとすれば、保有商品が現金化されてから移管先の口座で新たな商品を買い付けるまでにタイムラグが発生することによるものです。
移管元の保有商品の価格が下がったタイミングで現金化され、その後移管先の商品を買い付けるまでに価格が上がってしまった場合でしょう。
タイムラグがあるせいで安値で売って高値で掴んでしまう可能性があるということです。
ただし、少なくとも60歳まで続くiDeCoにおいて一時的な高値掴みが致命傷になるとは考えにくいです。
さほど神経質にならず、シンプルにより優れた商品を購入するという大原則に従えばよいのではないでしょうか。
まとめ
SBI証券のiDeCoでオリジナルプランからセレクトプランに変更するだけであれば、通常4400円程度かかる口座移管手数料がかかりませんので、あまり深く考えずにスイッチしても問題ないと考えます。
売却と買付けのタイムラグによって少々損得が発生する可能性はありますが、数十年のスパンで見れば誤差でしょう。
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