おはようございます。
当ブログの読者の方から、下記のご質問をいただきました。
いつもブログを拝見させていただいております。
私は田舎で会社を営んでおり、39歳の男性です。
Twitterがきっかけででちゅり男さんのブログを読み、ちゅり男さんオススメの書籍を買ったりと最近投資デビューをしました。(先ほどidecoの登録が終わり、注文をしてみました!)
まだ投資スタイルが確立していないこと、投資には答えはないということ、また投資の入り口が株式投資のファンダメンタルを学んで興味をもったこと、を踏まえてお聞きしたいことがございます。
質問1
ちゅり男さんの他に、何人か他の方のブログも同時進行に読んでいるのですが、バフェット太郎さんのように個別米株をやる方もいれば、etfをオススメする方もいらっしゃるのですが、
最近のブログをやっている方を見ると、ファンダメンタルをやっていたけどetfに切り替えた方が多いように感じております。
なぜ、個別株ではなくETFに切り替えたのか、私はまだ理由がわかりません。
個別株でポートフォリオをを組むこととETFで構成することのメリットデメリットを教えていただけませんでしょうか?
ちゅり男さんが常々おっしゃっているような時間と投資に費やす時間の兼ね合いなのか、
それともETFの方がくまなく分散投資ができるから個別株が当たるよりはリターンは少ないが確実だからなのか、、、、。
教えていただければ幸いです。
ご質問ありがとうございます。
本日は、ETFと個別株投資のメリット・デメリットについて考察します。
ETFと個別株投資のメリット・デメリットは?
ETF中心でポートフォリオを組むメリット・デメリット
ETFの最大の魅力は分散性にある
ETFの最大の魅力はその分散性にあることは間違いありません。
投資のスケールが大きくなりますと、個別株リスクを背負うことが難しくなります。
例えば、投資元本が100万円で、10万円ずつ10銘柄に分散投資をしたとします。
そのうち1銘柄が不祥事で倒産をしたとしても、損失は10万円です。
給与所得や事業所得から十分に補填が効きます。
一方、投資元本が5000万円で500万円ずつ10銘柄ではいかがでしょうか。
1銘柄が倒産しただけで、一気に500万円の損失が発生します。
500万円というと、普通のサラリーマンの年収に匹敵する金額です。
給与や事業所得からすぐに補填するのは難しくなりますね。
このように、一般的に投資スケールが大きくなるにつれて個別株リスクを強く意識する必要が出てきます。
あと、ETFは株式の集合体で広く分散されていますので、個別株のように一つ一つの銘柄について細かく調べる必要がないのはありがたいですね。
よって、時間対効果は非常に優れています。
ETFが値崩れするのは市場全体が崩れる時ですので、諦めがつくということですね(個人レベルでどうにかできる問題ではない)。
ETFのデメリットは優良銘柄バイアスにある
一方、ETFのデメリットには優良銘柄バイアスがあると思います。
VTIやVTの上位を構成する企業群は、世界のトップに名を連ねる企業です。
リーマンショック級の大暴落が発生した時に、VTIやVTなどの大型ETFも値下がりはしますが、真の捨て値になっている個別銘柄ほどには下がりません。
これは、時価総額加重平均のメリットでもありデメリットでもあります。
暴落局面において、逆張りで参入する場合にはETFは一部の個別銘柄ほどには投資妙味がありません。
例えば、リーマンショックの時のバンク・オブ・アメリカ(BAC)のチャートを見てみます。
(Yahoo financeから引用)
2007年頃に50ドルを超えていた株価は、2009年のリーマンショック後には3ドル近くまで落ちています。
90%以上の大暴落ですね。BACの株主はしばらく夜も眠られなかったことでしょう。
個別株リスクとはこういうことです。
逆に、根っからの逆張り投資家で、勇気を持って2009年の3ドルの時に参入できていれば、今頃は10倍株になっていたわけです。
このあたりが、個別株の怖さでもあり面白さでもありますね。
私がETFメインに切り替えたのは、年齢とともにこういうボラティリティの高さを求めなくなったからです。
個別株投資のメリット・デメリット
個別株の魅力は柔軟な投資戦略をとれること
個別株のメリット・デメリットはその逆ですね。
個別株投資の魅力は、個別株ならではの柔軟な投資戦略をとることが可能な点です。
例えば、バフェット太郎さんが実践されている「米国高配当株再投資戦略」はその典型ですね。
ETFで配当利回り5%以上を狙うというのは不可能ですが、個別株ならば可能です。
他にも、AmazonやNetflix 、Apple、Googleなど今をときめく企業だけに集中投資をすることも可能ですし、自分の思い通りにやれるのが大きな魅力でしょう。
要するに、自分が優れていると思う企業の業績をダイレクトに享受できるという魅力があります。
個別株の怖さはどんな優良企業でも倒産するリスクはあること
武富士やそごうのように、日本を代表する企業でも倒産することがあります。
東芝のような大企業でも、不祥事によって東証二部や降格することもあるわけです。
このように、個別株の場合、最悪の場合には投資対象が消滅するリスクがあることを意識すべきです。
私も昔は個別株を中心に投資をしていたのですが、今ではETFを中心に切り替えました。
それは、投資金額が大きくなるにつれて、個別株リスクを背負うのが怖くなるからです。
もちろん、電気・ガス・水道などの公益株や、通信系などの倒産リスクの低い株を狙って買うことも可能ですから、一概には言えませんけれども。
年齢が上がるにつれ、総資産額が大きくなるにつれてディフェンスを意識したい
年齢を重ねるにつれ、また、総資産額が大きくなるにつれて、ディフェンスを意識した投資戦略にスイッチしていくのが自然な流れだと思います。
ディフェンスの方法の一つに、
・投資対象を分散させること(個別株よりもETFやインデックスファンド)
・高配当株中心に投資をしてこまめに利益確定すること
・債券や金など他のアセットクラスをポートフォリオに混ぜる
があるわけです。
自分の今置かれている状況に合わせて、柔軟に戦略をかえて楽しみたいですね。
まとめ
ETF・個別株にはそれぞれメリット、デメリットがあります。
どちらか一方しかやってはならないというルールはありませんので、ETFで土台部分を盤石にし、サテライト的に個別株を楽しむのもよいでしょう。
【おすすめの間食3選】
長時間デスクワークをしているとつい間食に手が伸びますが、食べる物と量にはこだわりましょう。
1. 素焼きナッツ
間食で何を食べるか迷ったら、とにかく素焼きナッツです。
私がリピートしている個包装と大袋のミックスナッツを紹介します。
2. ハイカカオチョコレート
チョコレートを食べるならばハイカカオチョコレート一択です。
食べすぎ予防のため個包装の商品にしましょう。
ショコドーネの70%か85%を選べば味・量・価格の全てにおいて間違いありません。
3. ソイジョイ
ソイジョイは小麦粉ではなく大豆粉でできており、グルテンフリー、低GI、高タンパクです。
腹持ちもよく、手が汚れずに気軽に食べられるので私は常備しています。
こんな記事も書いています。
インデックス投資メインで攻める場合には、期待リターンの低さをカバーするために、タネ銭の大きさで勝負する必要があります。
個別株投資では、自分の好みによってセクター比率にも偏りが出やすいです。セクターの栄枯盛衰に注意するようにしましょう。
『インデックス投資は勝者のゲーム』を読んで、インデックス投資の優位性を思い出させられました。