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いわゆる「普通」の医者はどうやって生きていくべきか パート2

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前回の続きです。

前回は、初期研修〜後期研修の医者になって初めの5年間は下記のような病院で働くべきだという話をしました。

・給料の高い安いで選ばない

・三次救急医療施設で勤務する

・初期研修医のうちから救急外来のメインの戦力としてバリバリ働かせてもらえる環境で働く

・若手の先生が多く、先輩医師から耳学問で知識やスキルを学びやすい

・点滴確保、動脈血液ガス、動脈ライン確保、中心静脈確保、腰椎穿刺、胸腔穿刺などの基礎的な手技をたくさん経験できる

・自分が志望している診療科において、後期研修以降良い教育や研修を受けることができる

これらが研修病院を選ぶ時のポイントでした。さて、続き。

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 後期研修からのキャリアの選び方(私の個人的見解)を紹介します 

初期研修を上記のような施設で多忙に過ごせば、ある程度の臨床スキルは自動的に身につきます。

ほとんどの疾患の初期対応(専門医の治療につなぐまでの)は自力でできるようになっていることでしょう。

ポイントは、出来る限り救急当直を数多くこなすことだと思います。

三次救急医療施設の救急外来は一般的に非常に多忙であるため、研修医どうしの間でも押し付け合い(少しでも入る回数を減らしたい)が発生することが多いですが、そんな時はすすんで引き受けることです。

基本的に、人のやりたがらないことを早めにやっておくと後で自分の利益になることが多いです。

 

後期研修医からは主治医となるため、よりコミュニケーション力が重要となる

さて、後期研修以降は主治医として働くことになるため、初期研修とは負う責任が違ってくることになります。

救急外来で担当する患者は一晩限りの付き合いですが、主治医となればその病院を辞めるまでの数年間(またはそれ以上)の付き合いになるため、よりコミュニケーション能力が求められます。

後期研修に関しては、自分の志望する専門科で充実した研修が受けられると評判の病院というものは、一つの地域に数ヶ所(多くても10箇所くらい)しかないことが普通です。

初めの3年間くらいは、給料ではなく一刻も早く専門医として独り立ちができるような教育が受けられる病院を選ぶべきでしょう。

 

各科の専門医資格までは取っておいた方が無難です

今の日本の医療制度においては、自分の志望科における専門医の取得はやはり必須だと思います。

多くの学会の専門医では、教育認定施設での研修を一定以上の期間受けていること、そして症例レポートや経験した手技の提出が求められる。

そのため、後期研修は自分の志望科の疾患を一日でも早く、主治医として、できるだけ数多く経験させてもらえる施設を選ぶことが重要です。

つまり、専門医取得までの最短コースを歩む必要があります。

診療科によっても異なるが、専門医取得は卒後5年目〜10年目くらいが一般的です。

まずそこまでは何も考えずがむしゃらに働いて突っ走るのがよいのではないでしょうか。

私の場合は卒後7年目で神経内科専門医を取得したわけですが、神経内科専門医を持っているかどうかで、何かあった時の働き口が増えるため、やはり専門医は持っているに越したことはないと思います。

 

専門医をとればあとは比較的自由にキャリアを選ぼう

それ以降のキャリアの選び方は自由です。

・大学でアカデミアの道を極めるもよし

・そのまま給料が良い、もう少し規模の小さい私立病院に転職して臨床医として働き続けるもよし

・開業医を目指すもよし

ただし、アカデミアの道は非常に特殊であるので、その道に進もうとしている場合にはいろいろと注意点もあります。

今回も長くなってしまったのでまた続きで。

次は、後期研修以降の医者人生の選択肢について考えてみます。

 

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