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『反応しない練習』:無駄なモノに反応して疲労するのを避ける

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おはようございます。

岸見一郎先生の『嫌われる勇気』もおすすめですが、個人的には草薙龍瞬さんの『反応しない練習』という本が大変気に入っており、折に触れて読み返しています。

『嫌われる勇気』の課題の分離という考え方に似たところもありますが、著者の草薙龍瞬さんの文章が非常に優しく読んでいて心地よいのが最大のポイントです。

さて、『反応しない練習』の内容を一言で言ってしまえば、「無駄に反応したり、余計なことを判断したりして悩みやストレスを増やすのをやめよう」ということです。

一見当たり前のことですが、ストレス社会とも言える現代社会において、この本に書いてある内容を実践できている方がどれくらいいるでしょうか。 

 

『反応しない練習』を読んで無駄なモノに反応して疲労するのを避けよう

 

 

1. 世の中の大半のことには反応する必要がない

この本に書いてある内容で最も重要なことは、世の中の大半のことにはそもそも自分が反応する必要がないということです。

現代人はなんでもかんでも反射的に反応してしまうことで、不要な情報に晒されストレスを溜め込んでいます。

特に一人一台スマホを持ち、24時間ネットとつながることが当たり前になってから、余計にこの傾向が顕著になっていると思います。

 

何か新しい情報や事柄に触れた時には、すぐに判断を下すのではなく、

「これって本当に私が反応・判断すべき事柄なのか?」

と一拍間を置くことが大変重要です。

 

例えば、ヤフーニュースのコメント欄などは反応しなくてよいものの典型です。

私も昔は当直中の空いた時間などにニュース記事のコメント欄をぼーっと読んでしまうことがありましたが、最近では時間の無駄だと分かったのでやめました。

こういった行為は単に時間を無駄にするばかりでなく、その行為によって知らない間にストレスレベルを高めてしまうわけですから、まさに百害あって一利なしです。

 

2. 反応する前に自分の心の状態を理解する

無駄な反応を避けるためには、常に自分の心の状態を理解しておくことが重要です。

感情というのは勝手に湧き上がってきてしまうものなので、それを完全に制御することは困難ですが、理性の力によってある程度は制御可能だと思います。

心の状態を理解するための第一歩として、日常生活の中で自分の感情が揺れ動いた場面において、自分の心の中を言語化してみることが有用です。

幽体離脱したような気分になって、自分の心の中を俯瞰的な視点で客観視し、「あっ、今私は怒りを感じているな」と言葉にしてみてください。

 

その過程で必然的に間が生じますので、ある事象に対して怒りの感情でとっさに反応することを防ぐことができます。

突発的に生じた感情というのは、10秒もすればある程度和らぐことが知られています。

心にパッと浮かんだ感情のままにいちいち反応していては、一日中気持ちが休まる暇がありません。

特に現代社会においては、リアルワールドにおいてだけでなく、SNSなどインターネットの世界で無駄な反応を避けるよう注意しましょう。

 

3. 良し悪しを判断しない

世の中の大半の人は、自分に直接関係のないことまで良し悪しを判断しすぎです。

もちろん、人間が生活していく中で全く良し悪しを判断しないということは不可能です。

しかし、せめて判断するならば自分の「影響の輪」の中に入るものだけに限定しましょう。

「影響の輪」というのは『7つの習慣』からの引用ですが、要するに自分の力で変えられないものに反応・判断しても目の前の現実が変わらないばかりでなく、余計な疲労・ストレスを溜めてしまうということです。

 

アメリカの神学者であるラインホールド・ニーバーは以下のように述べています。

「神よ、変えられないものを受け入れる心の静けさを

変えられるものを変える勇気を

そしてその両者を見分ける英知を私にお与えください」

 

まさにこの通りです。

変えられないものについてあれこれ思い悩んでも意味がなく、きっぱりと忘れるくらいの潔さが必要です。

 

まとめ

本日は草薙龍瞬さんの『反応しない練習』の書評でした。

ストレス社会を生き抜くうえで、自分のメンタルをコントロールする術を学ぶことは大変重要です。

私は折に触れて読み返すようにしています。

 

 

【人生を豊かにするためのおすすめ本2選】

1. エッセンシャル思考

行動面に関しては、『エッセンシャル思考』を読んで「捨てる勇気」を身につけましょう。

余計なものを捨てて本質部分に集中することで、余計なストレスを抱えないことにもつながります。

 

2. 嫌われる勇気

岸見一郎先生の『嫌われる勇気』です。特に課題の分離という考え方は必見です。

『反応しない練習』と合わせて読むことで理解が深まると思います。

 

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